Magento開発環境VAM2がMagento2.1.2に対応しました

Magento Advent Calendar 2016の2日目担当@kzkiq2ndです。

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リリースから1年が過ぎ、目に見えて精度が高まっているMagento2もついに2.1系がリリースされましたので、
Magento日本リポジトリで管理しているVAM2をリニューアルし最新版であるMagento2.1.2+PHP7+MySQL5.7 on CentOS7.2に対応しました。

Magento-Japan/VAM2 （VagrantAnsibleMagento2)

Magento開発環境VAM2とは

VAM2は開発者に向けた開発環境の配布と公式ドキュメントの精査を目的としたVagrant上で動くMagento2の開発環境Ansibleスクリプトです。公式ドキュメントへの準拠に加え、Magento2.1.2時点でのいくつかの公式ドキュメントの誤りに対応しています。（iusのphp7はphp70uじゃなくてmod_php70uとかphp70u-mysqlは無いとか、そういった類い。）

利用の注意点

利用方法について詳しくはREADMEを読んでいただくとして、構成における大きな注意点はベリテワークスさんの報告にもあるように、日本語環境においてCentOS6,7 + PHP7/5.6の組み合わせはintl拡張とlibicuのバージョン問題によって様々な箇所、例えば日本語入力した内容が消える・開発モードに切り替えた途端エラーとなり停止するなどの相性問題が発生しています。

PHP5.6環境であればlibicuをビルドインストールしintl拡張をPHPに読ませれば対応できるのですが、PHP7.0の場合はpecl経由のintl拡張がmake failするというPHP側の現象（バグ報告あり）が発生しており、PHP7.0を利用しているVAM2でもこの問題は克服できていません。

上記はすでにMagento公式が改修に取り掛かっているということなので現時点だけの現象と考えられます。
本体や公式ドキュメントに修正があり次第、あわせて当スクリプトも修正します。

その他の構築案内

1. 公式 & 日本語ガイド
   とにかく厚みのある公式情報と、ベリテワークスさんの手順解説です。

2. AWS lightsailイメージ起動
   東京リージョンはまだですが、今週発表されたAWSのVPSの起動イメージにMagento2が含まれています。

3. 中の人謹製のDockerとCLI
   実験的な内容ですが、保存サイズが大きくなりがちなMagento2を、Dockerコンテナで軽量に扱おうとするアイデアです。

早め早めの素振りで楽しいMagento2ライフを

Magento2.1では早くもPHP5.5への対応を終了し、PHP7+MySQL5.7を推奨環境として挙げています。MySQL5.7もこれまでと初期設定から方法が変わってきていますので、早め早めに触れておくことがMagento2開発には肝要です。

まだまだ地雷は残っていますが、構築の参考にVAM2をぜひご活用ください。

12月も始まったばかり！MagentoAdventCalendar2016、3日目もよろしくおねがいします！