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アウトプットする”場”を提供する、コミュニティ運営のすゝめ

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はじめに

はじめまして、kzk_maedaと言います。
atama plusという会社でSREをしながら、 AWS Startup Communityというコミュニティの運営をしている者です。 AWS Community Builderとしても認定していただいております。

本記事では、自分自身のアウトプットについてではなく、アウトプットする"場"を提供するコミュニティ活動について紹介したいと思います。

AWS Startup Communityとはどんなコミュニティか

コミュニティの目的

AWS Startup Communityとは、読んで字の如く、AWSを利用しているStartupのためのコミュニティです。
大きく2つの目的を持って活動しています。

  1. スタートアップの露出機会の提供
  2. スタートアップ特有の事例や悩みを共有する場の提供

スタートアップの露出機会の提供

昨年のmatsさんの記事を引用します。

誰もあなたの会社を知らない
やや煽り気味に書いていますが、事実としてスタートアップはあなたが思っているより世間に知られていません。資金調達や業務提携などのプレスリリースを出したりメディアに取り上げられるスタートアップも多いかと思いますが、それらをタイミングよく目にし、認知してくれている人は想像よりもかなり少ないです。
https://note.com/mats16/n/nf10883b82ad0#mnbQM

スタートアップにいて採用活動に関わっていると、多くの人が実感する課題感だと思います。
僕自身前前職のリクルートからスタートアップに転職した際、採用プレゼンスの向上・知名度の獲得には非常に難しさを感じました。

それを解決する一つの方法が「アウトプット」だと思います。単純接触効果で認知を獲得していいイメージを植え付ける、常套手段です。
自社TechBlogで記事を書く、Pressをメディアに取り上げてもらう、など色々なアウトプットを工夫されている会社は多いと思いますが、イベントへの登壇もその一つの手段です。

弊コミュニティでは、「AWSを使っているスタートアップ」という共通点で集まってイベントを実施し、登壇してもらい、Youtubeにて配信することで、スタートアップの認知獲得の場の提供を目指しています。

スタートアップ特有の事例や悩みを共有する場の提供

でも、いざLTしようにも、スタートアップは往々にして「時間・リソースがなくて新しいキラキラした技術使えてないよ・・」というところが多いかと思います。

でも、それでいいのだと思います。むしろ限られたリソースでスピード感を持って事業を当てに行かないといけないスタートアップで、re:Inventで発表された機能全部試してみましたみたいなClassmethodさんにしか許されないようなことをしている余裕はなくて当たり前です。

むしろ、現実的なスタートアップの開発において困っていること、うまく行かなかったこと、世の流れとは逆行する意思決定をしたこと、そういった事例にこそ価値があると考えます。

実際に弊コミュニティでも、以下のようなセッションをしていただいたことがあり、非常に好評でした。

  • セキュリティインシデントが起きてしまった話
  • Platform移行に組織上の問題で失敗し、元に戻した話
  • IaCの導入を試みたが撤回した話

こういった話は、スタートアップにいるエンジニアの間では結構共感性が高い話題です。こういう事例を忌憚なくシェアできる場を提供し、多くのスタートアップが自信をもって自分達の開発を進めていけるようになればいいなぁと思います。

どういった活動をしているか

基本的にはLT会のようなイベントを主催しています。
コロナ禍のため、これまではオンラインイベントを中心に活動してきましたが、今年に入って福岡・大阪での現地イベントを実施し、そして先日念願のAWS Startup Loft Tokyoでのオフラインイベントを実施できました!

今年を振り返ってみると以下のような活動実績でした。

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また、今年は通常のLT会だけでなく、oVice様のご協力のもとで大きめのバーチャル会場イベント(カンファレンスと呼びました)の開催も行うなど、スタートアップらしくいろんな活動に挑戦していっています!

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提供できている(と思う)価値

コミュニティの発足は2020年頭なので、この12月で丸2年が経過するくらいです。

その間に10数回のイベントを実施し、80社以上の会社に登壇していただいたりしましたが、そういった見た目上の実績以上にコミュニティとしての価値を感じることがあります。

まずはなんといっても、このコミュニティをきっかけに知った会社に実際に転職しました、という話を聞いた時はとても嬉しかったです。
スタートアップの露出機会を増やそう、ひいては優秀な人材がスタートアップで活躍できる世の中にしたい、という気持ちでコミュニティをやっていたので、実際にコミュニティが媒体となって転職が決まったなんて、出来すぎているくらい綺麗なストーリーだし、その転職した方がさらにLTで登壇してくれるなんて、あぁやってて良かったなぁと思う次第です。

他にも何度もイベントに登壇してくださる方がいらっしゃり、登壇の場としても一定の価値を提供できているのかな、と信じています。
運営メンバー全員スタートアップで働いている人間なので、イベント運営はいつも期限ギリギリでバタバタして登壇者の方にご迷惑かけることもほぼ毎回あるのですが、それでも何度も登壇してくださる方が一定数いるのは嬉しい限りです。

コミュニティ活動のすゝめ

よかったこと

2020年発足後から(多分2月くらいから)コミュニティ運営に関わるようになって、良かったことがいくつもあります。

まずは、コミュニティを通じて多くの人と知り合えたことです。
コミュニティイベントに参加することでも人と繋がっていくことはできますが、運営の立場で関わると、一段深い関係性が築けたり、また、JAWSや、Serverless CommunityAmplify Japan User Groupなど多くのコミュニティの運営メンバーと知り合うことができたのは大きな財産だなぁと思います。
前職で採用活動をしていると、自分のことを知ってくれている人もちらほらいてくれるのも嬉しいですね。

あとは、コミュニティ運営者として、自身もアウトプットしようと気が引き締まる効果もあります。
人のアウトプットにたくさん触れていると、自分も何かアウトプットしなきゃといういい意味での焦燥感に駆られるので、それをきっかけに今年はJAWS Daysに登壇したり、AWS Dev Dayに登壇したり、という機会に自らを置くことができました。

AWS Dev Dayでしょこたんと同じ場に立てたのは自分のコミュニティ活動の集大成といっても過言ではない!
その辺の話は以下の記事にも書いています。

大変なこと

そこそこ仕事が忙しい時期(スタートアップに忙しくない時期はあるのだろうか)とイベント準備が被ると負担が大きいのは事実ですね・・。
ただ、弊コミュニティは運営メンバーみんな自主性が高く、お互いがお互いをフォローしながらタスクを勝手に巻き取り合って運営できているので、比較的負担は小さい方かなと思います。立ち上げ初期のスタートアップのような、できることはなんでも自分でやる、というタイプの人ばかりでとても居心地がいいです!

終わりに

というわけで、自分自身のアウトプットの追求もいいですが、アウトプットする”場”を提供する活動もとてもいいものですよ、という紹介でした!
AWS Startup Communityでは運営メンバーを絶賛募集中です。少しでも興味をお持ちいただけた方は、 Discordに参加する、僕のTwtterからリプやDMを飛ばす、どこかのコミュニティイベントに参加してみる、などなんでもいいのでアクションとっていただけると幸いです!

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