はじめに
AWS ソリューションアーキテクトアソシエイトに2回目の挑戦で合格する事ができました。
ウェブの情報を調べてみると1発合格したと思われる方ばかりで、1度失敗してから合格したという方の情報が少ないようです。そのため
- 初回の受験はどんな準備をしたか
- どうやってスコアを伸ばして合格できたか
について書きます。
スコアの遷移
総合評点: 53%(不合格) → 74%(合格)
初回スコア | 2回目スコア | |
---|---|---|
セキュリティ | 45% | 63%(+18) |
トラブルシューティング | 25% | 40%(+15) |
高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計 | 60% | 81%(+21) |
実装/デプロイ | 50% | 83%(+33) |
トラブルシューティングのスコアがかなり低いですが、占める割合が10%なのでなんとも言えない感じです。
初回の受験までにやったこと
もともと AWS のサービスについて EC2/Route 53 を個人的に少しさわったことがあり、S3/CloudFront の存在を知っている程度で、他は全く知識のない状態でした。
受験を決めてから最初に読んだのが次の本でした。
合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト | 大塚康徳(日立インフォメーションアカデミー)
現在、国内の試験対策本はこれしかないようです。初学者の自分にとって、試験範囲のサービス全体を俯瞰できるとてもよい本だったのですが、ウェブの情報からこれだけで合格するのは非常に難しいと感じました。
その後、AWS が公開している次の資料を読みました。
ただし非常に量が多いため、おそらく全部は読んでいないです。重要と思われるものを(適当に判断して)複数回読んでいきました。EC2, ELB, Auto Scaling, EBS, S3, RDS, VPC, Route 53, CloudWatch, IAM, ... これだけでもかなり多い!
ホワイトペーパーは余裕がなくてほとんど読んでいません。
あとは非公式の問題集サービスがあり、こちらを通勤の電車内で解答していました。
公式の模擬試験もとりあえず受験しましたが、総合評点50%で実力が足りていないことを認識します。
スコア | |
---|---|
セキュリティ | 75% |
トラブルシューティング | 50% |
高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計 | 33% |
実装/デプロイ | 100% |
が、リカバリする時間もないまま受験日を迎えてしまいました。
試験に費やした時間はざっくり20時間ぐらいです。
2回目の受験までにやったこと
1回目の反省点として、実際にコンソール上でサービスを見たことがほとんどなかったので、単なる暗記になってしまっていたのではないかという思いがありました。
1回目の受験後、運良く通常の業務でサービスを使う経験が増えました。また、AWS では1年間の利用は制限付きで無料なので個人アカウントを登録して色々と構築したりしてみました。
知識としてぼんやりと頭にあったことが、実際に手を動かすことで具体的な記憶として身についていく実感が増えました。
だだ、試験範囲のサービスをすべて使うことは個人的にも業務的にも不可能です。
ある時、Whizlabs という資格試験のオンライン学習サービスの評判がよかったため購入したところ、これが自分に合っていました。
約$20で558問(60テスト*7回+分野別)の問題があり、一度解いたテストについて「正解のみ」「不正解のみ」「すべて」を解説付きで一覧にして閲覧することができます。一度解いてあとは電車の中でひたすら問題と解説を読んでいました。
ちなみにすべて英語ではありますが、固有名詞が多いのでなんとか読める感じです。
試験に費やした時間は1回目と同じくざっくり20時間ぐらいです。
さいごに
インフラの知識があまりなく、AWS のサービスをほとんど知らなかった自分にとって、この試験は結構難しく感じました。
ただ、すでにAWSに関わる業務を担当されている方にとっては、勘所をつかめば比較的短時間の学習で合格できるのではないかと思います。
ちなみにこれから受験を考えている方は問題が5年ぶりに改定されます。2018年8月12日(タイムゾーンは不明)までは新旧両方を選べるようなのでご注意ください。