背景
AIにFX Botの戦略選択を任せる場合、約定したトレードだけを見ても改善材料が足りません。実運用前の dry-run で「何を買ったか」だけでなく、「なぜ見送ったか」まで残すことで、後から検証できる判断ログを作れます。
今回追加したログ
今回の dry-run では、最低限次の情報を監査ログとして残す方針にしました。
- strategy_name: 選ばれた戦略名
- stop_reason: エントリーを止めた理由
- risk_judgement: リスク判定
- market_context: 相場分類や時間足の前提
- decision_time: 判断した時刻
この形にしておくと、勝ちトレードだけでなく、見送り判断も訓練データとして扱えます。
設計上の狙い
AIを無制限に売買させるのではなく、相場分類、戦略選択、停止判断、改善提案に役割を分けます。特に dry-run の段階では、実注文事故を避けながら判断品質を測ることが重要です。
検証では次のような観点を必ず残します。
- bid / ask のどちらを使ったか
- spread と slippage をどう扱ったか
- 手数料を含めた期待値になっているか
- 未確定足を参照していないか
- look-ahead bias が混入していないか
実装イメージ
{
"mode": "dry_run",
"strategy_name": "trend_follow_v1",
"action": "skip",
"stop_reason": "spread_too_wide",
"risk_judgement": "high",
"market_context": {
"timeframe": "M15",
"regime": "range"
}
}
この粒度で残しておけば、後から「どの相場で、どの戦略が、なぜ止まったのか」を集計できます。
次に見る指標
forward paper のデータを積み上げながら、時間足、相場環境、戦略選択の組み合わせを比較します。月次の損益だけでなく、停止理由の分布、過剰なエントリー回避、改善提案の妥当性まで見ます。
まとめ
AI運用で伸びるのは、派手な勝ちトレードだけではなく判断ログです。まず dry-run を監査可能にして、止まれる仕組みと改善できるログを持つ Bot に育てます。