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LinuxでSFTP専用ユーザーを作成してみた。

Last updated at Posted at 2020-06-18

仕様

  • ドキュメントルート配下のみ操作することができます。

    • ドキュメントルートは/var/www/htmlとします。
  • パスワード認証でログインします。

  • SSHは利用できません。

ユーザーを作成

useradd sftp-user
passwd sftp-user
usermod -d / sftp-user
usermod -g apache sftp-user
chown sftp-user:apache /home/sftp-user

ポイント:所有グループをapacheに設定しパーミッション775にすることで、apacheの権限エラーを防ぎます。

#SFTP設定

vim /etc/ssh/sshd_config

修正内容

#PasswordAuthentication no //コメントアウト
#Subsystem sftp  /usr/libexec/openssh/sftp-server //コメントアウト
Subsystem sftp internal-sftp 
Match User sftp-user
ChrootDirectory /var/www/sftp
ForceCommand internal-sftp -u 0002 
PasswordAuthentication yes  
パラメータ 説明
Match userかgroupを指定して条件範囲を指定
ChrootDirectory chrootを行うディレクトリパス
ForceCommand 強制コマンド設定
PasswordAuthentication パスワード認証を行うか

補足:ForceCommand internal-sftp -u 0002 することでsftp-userがファイルをアップロードしたとき、
グループに権限が与えられます。未設定だと755だが、設定後775になります。
(グループに権限を与えることでapacheによる書き込みを許容します。)

修正後は再起動します。

systemctl restart sshd

ディレクトリ作成

ディレクトリ構成

まず抑えておきたいのがchrootに指定するディレクトリの権限は

root:rootのパーミッション755でなければならない

ということです。

この制約があることでディレクトリ構成が以下のようになります。

var
 └ www
   ├ ドキュメントルート
   └ chrootに指定するディレクトリ
     └ 権限を委譲するためのディレクトリ(ドキュメントルートをマウントする)

ドキュメントルートの権限を変更
chown sftp-user:apache /var/www/html/
chmod 775 /var/www/html/
chrootに指定するディレクトリを作成
mkdir /var/www/sftp
chown root:root /var/www/sftp/
chmod 755 /var/www/sftp/
権限を移乗するためのディレクトリを作成
mkdir /var/www/sftp/sftp-user
chown sftp-user:apache /var/www/sftp/sftp-user
chmod 775 /var/www/sftp/sftp-user

権限を移乗するためのディレクトリを作らず、chroot直下にドキュメントルートを置くとrootユーザーしか操作できません。

ドキュメントルートをマウントする

mount -B /var/www/html /var/www/sftp/sftp-user
オプション 説明
B 任意のディレクトリを別のディレクトリ下にマウントできる

/var/www/sftp/sftp-user/ の配下にドキュメントルートと同様のファイル、ディレクトリが追加されます。
またファイルをアップロードしたら、相互追加されます。

サーバーリブート対策

再起動するとマウント解除されてしまいますので設定します。

vim /etc/fstab

追加

/var/www/html /var/www/sftp/sftp-user          none    bind            0 0

fstabについて丁寧に書かれている記事はこちら

以上です。サーバー内を好き勝手されたくない時はSFTPユーザーを作成しましょう。

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