富士通のサーバPrimergyシリーズのラックマウントサーバにCentOS7をインストールする。
2019年現在RX100,RX200,RX300のS7世代の中古品がお手軽価格で入手できるのでこれらを使用する。
ただしストレージの構成によってインストール方法が異なってくるので注意が必要。インストールメディアはisoイメージをDVD−Rに焼き付けたものを使用する。そのため、DVD-ROMドライブが必要。本体に光学ドライブが内蔵されていない場合USB接続のドライブを利用できる。biosでUSBから起動できるように設定しておく(デフォルトで起動可能)。
###SASアレイコントローラカードが装着されていない場合
使用できるHDDはSATAインターフェースの物に限られる。また、software RAIDを介してインストールする必要があり、software RAIDドライバをインストールする必要がある。
http://azby.fmworld.net/app/customer/driversearch/ia/drviadownload?driverNumber=F1019699
ここでダウンロードできる「ソフトウェアRAID Embedded MegaRAID RHDUP driver package for RHEL7」megasrが必要。ダウンロードリンクは消滅する可能性があるので注意。
またRX1330M3など最近の機種の場合
http://azby.fmworld.net/app/customer/driversearch/ia/drviadownload?driverNumber=F1027982
こちらのmegasr2ドライバが必要となる。
(追記)
MegaRAIDを使わないでただのSATAインターフェイス*4としてインストールする方法もある。その場合OSの方でSoftware RAIDを設定することも可能。
- LCI MegaRAIDの設定を行う。
電源スイッチを入れると、しばらくしてMegaRAIDがHDDを認識する画面が出るのでctl+Mで設定に入る。
VirtualDiskの設定をマニュアルに従って実施する。
http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/manual/peripdf/b7fy-2551-01.pdf
- megasrドライバをインストールする
USBメモリにドライバを予め書くこんでおく必要がある。USBメモリは64MB等小さなもので十分だが、
ドライバをddで書き込むため、フォーマットしておく。ddが使えるPC/Mac等が必要。
$ dd if=megasr-16.01.2014.0318.4fts-16.el7.5-000.x86_64.iso of=/dev/diskxx
CentOS7のインストール
- インストールDVDをドライブに入れて起動する。
- インストールを選択する画面ですかさずescキーを押す。
- プロンプトに以下のように入力
>linux dd modprobe blacklist=ahci
- USBメモリを装着し、USBメディアを読み込むためrを押す。
- USBメディアの番号を入力。
- ドライバファイルの番号を入力。
- 読み込むためcを押す。
- 一つ前のメディア選択に戻るのでcを押す。
- インストーラが起動する。
###SASアレイコントローラカードが装着されている場合
使用するコントローラごとに設定方法が異なるため、まずはマニュアルを参照する。
基本的にはシステム起動時にコントローラカードのromが読み込まれるのでctrl+H等でsettingユーティリティに入る必要がある。
RAID 0/1 SAS based on LSI MegaRAID (D2507)
https://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/manual/peripdf/b7fy-2541-01.pdf
RAID Ctrl SAS 6G 0/1 (D2607)
https://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/products/note/svsdvd/dvd/pdf/b7fy-2751-01.pdf
このあたりを参照してRAIDを構成する。
以降のインストールは同じ。