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Bash on Ubuntu on Windows上でTeXLiveのコンパイル&プレビュー環境を構築する(その1)

Last updated at Posted at 2016-09-12

やりたいこと

原稿を書くのに、今はMSYS2上でEmacsとTeXLiveを使っていて、その環境自体には特段の不満はないのだけど、せっかくなのでBash on Ubuntu on Windows上でどこまでできるのか試してみる。

Windows Subsystem on Linux のインストール

すでにいろんなところで紹介されているので省略。特に注意点もない(と思う)

wsl-terminal

このままだと日本語表示や入力がアレな状態なので、Bash on Ubuntu on Windows + オールインワンminttyの記事を参考にして、wsl-terminalをインストールする。

cbwinを有効にするとWindowsのcmdとstartが使えるようになるとあるのだけど、Bash on Ubuntu on Windows側のディレクトリで実行しようとするとエラーが出るので後述するwstartを使用することにして、ここでは何も設定しないでおく。

GNU Emacs

普通にapt-getでインストールする。バージョンは24.3。

$ sudo apt-get install emacs

X Windows上で表示する方法も試してみたけどうまくいかなかったので、ひとまずはwsl-teminal上で動かすことにする。

関連するelispのインストール

個人的な趣味として日本語入力はSKK、TeXファイルの表示はYaTeXが好みなので、それぞれ手動でインストールした(多分apt-getでもインストールできると思うけど)。また、YaTeXの色が好みではないということで、packageを使ってAUCTeXもインストールした。

Ubuntuはすべてapt-getでelispをインストーすることを想定しているようで、手動でインストールするとautoloadしてくれないので、/usr/local/share/emacs/24.3/site-lispなどにsubdir.elをコピーしておく。

TeXLive

こちらは、apt-getではなく、CTANからinstall-tl-unx.tar.gzをダウンロードしてネットワーク経由でインストールした。

$ platex
This is e-pTeX, Version 3.14159265-p3.7-160201-2.6 (utf8.euc) (TeX Live 2016) (preloaded format=platex)
 restricted \write18 enabled.
**

ということで、TeXLive2016になった。

wstartのインストール

Bash on Ubuntu on Windows側からWindowsのアプリケーションを呼び出したいのは、pLaTeX->dvipdfmxで作成したpdfファイルをプレビューするため。

wstartはBash on Ubuntu on WindowsからWindowsのコマンドを呼び出すことができるNode.jsパッケージです。

wstartはサーバーとクライアントで構成され、Windows上ではサーバー、Bash上ではクライアントとして起動します。

BashからWindowsアプリケーションを新しいウィンドウで開いたり、Bash内でWindows上のコマンドを実行することが可能です。

ということで、目的に適いそうなのでインストールしてみる。Node.jsが何をするものなのかは実はよく知らない(爆)。

Node.jsのインストール

  • Windows版

単純にNode.jsから安定版(4.5.0)をダウンロードしてインストール。

  • Linux版

Bash on Ubuntu on Windows上のapt-getでインストールされるnodejsとnpmはバージョン条件を満たさないようなので、Ubuntuに最新のNode.jsを難なくインストールするを参考にしてn packageを使ってインストール。

wstart

READMEファイルを見ながらその通りにインストール。ただし、上記の方法でNode.jsをインストールしていると、npmでインストールされるアプリケーションは/usr/local/binに置かれるようなので、sudoつけないとダメだった。

$ wstart .

でエクスプローラーが起動すればひとまずは成功。Windows側のwstartは常時起動させておく必要があるので、スタートアップフォルダ(C:\Users\xxxxx\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup)に

wstart-server.cmd
CreateObject("WScript.Shell").Run "C:\Users\xxxx\AppData\Roaming\npm\wstart.cmd",0

というファイルを作成しておいておくと、ウィンドウが開いたりすることなく起動できて便利。

長くなったので、その2に続く。

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