はじめに
前回、 Nuxt3 の環境構築 についての記事 を書きましたが、今回は UI フレームワーク Vant
の導入をまとめました。
Vant の公式サイトはこちらです。
Vant バージョン: 4.0.10
前提条件
上述した前回記事の方法でできあがったプロジェクトの状態からスタートする記事になっています。 Nuxt3
の環境がない場合は前回記事から作成してお試しください。
Vant の導入
インストール
Vant
を導入していきます。
npm i -D vant
初期設定
インストールしたら、初期設定をしていきます。
nuxt.config.ts
を次のように変更します。
- export default defineNuxtConfig({})
+ export default defineNuxtConfig({
+ experimental: {
+ externalVue: true,
+ },
+ })
Vant の利用
プラグインファイルの作成
プロジェクト直下に plugins
フォルダを作成し、 vant.js
ファイルを作成します。そのファイルに利用したいコンポーネントをインポートし、利用可能にする設定を行います。
import { defineNuxtPlugin } from '#app'
import { Row, Col, Button } from 'vant'
import 'vant/lib/index.css'
export default defineNuxtPlugin((nuxtApp) => {
nuxtApp.vueApp
.use(Row)
.use(Col)
.use(Button)
})
サンプルとして、 Row
、 Col
、 Button
コンポーネントを利用するコードを記載しました。
利用できるコンポーネントは Vant
の公式サイトに載っているので、使いたいものを記載するようにしましょう。
Nuxt2
でグローバルにプラグインを読み込むためには nuxt.config.ts
への設定が必要でしたが、 Nuxt3
では plugins
フォルダにあるものを自動で読み込んでくれるようです。
(これは便利!!)
Vant コンポーネントの利用
ここまでの設定で Vant
の利用ができるようになりました。
app.vue
に次のように記載して動作確認をしてみましょう。
<template>
<div>
- <NuxtWelcome />
+ <van-button plain type="primary">Plain</van-button>
</div>
</template>
このように表示されれば Vant
が利用可能になっています。
まとめ
Nuxt3
への Vant
導入方法を記載しました。
Nuxt2
では、 UI フレームワークを CLI で選択すればある程度設定済みの状態でインストールされていました。もし使いたいものがあれば Nuxt2
の方が簡単に利用できていたということです。
この辺りはカスタマイズの自由度をとるか、こだわりなくスムーズなスタートを切るか、といった違いになるので、一概にどちらが良いとは言えませんが、 Nuxt
初学者には Nuxt3
は少しとっつきにくいのかなと感じます。