テスト報告書とは
※こちらの記事で紹介したテスト仕様書をもとに話を進めます。
まず「テスト報告書」自体は新しく用意する必要ありません。テスト仕様書にある結果欄と備考欄にテスト結果を記載したものがテスト報告書になります。
エビデンス
次に必要なものが「エビデンス」です。英単語のebidenceは日本語に訳すと「証拠」に当たります。ここで使用するエビデンスも同義です。具体的に何がエビデンスに当たるかというと下記のようなスクリーンショット(以下「スクショ」と言う)になります
※windowsでのスクショのショートカット:[windowsボタン]+[PrtScrキー]
保存先:ピクチャ→スクリーンショット
■必要なスクショ
・ 画面遷移をする操作を実行する直前のスクショ
・ 画面遷移をする操作を実行した直後のスクショ
・ データベースに追加、更新、削除の処理を加える直前のスクショ
・ データベースに追加、更新、削除の処理を加えた直後のスクショ
ここで、良いスクショについて考えます。良いスクショはスクショだけを見てどんな処理を行ったのかがわかり、その結果までもスクショのみでわかることをいいます。
そこで注目していただきたいのは、「画面を遷移する操作(ボタンをクリックなど)を実行する直前のスクショ」です。ここで意味している直前というのは、下記のスクショのような必要項目が入力されており、マウスカーソルがクリックするボタンの上に載っている状態で、もうクリックだけすればよい状態という意味です。
またスクリーンショットは一つのテストだけでも4枚以上必要になることがあるため、スクリーンショットの命名規則などもあらかじめ決めておくとよいでしょう。ひとつひとつ名前を変えるのが大変であれば、テスト番号ごとにフォルダ分けをするという方法もあります。
テストフォルダを大量に作るときはこちらの記事が参考になりました。
チーム内でのルール決め
※実はこれが一番大事です。時間をしっかりとりましょう!
チーム内で細かくルールを決めましょう。「何が正解か」よりも「全員の認識が一致しているか」が大事です。これができていないと実施後に修正が必要になったり、再テストが必要になるので、必ず実施してください。口頭で確認を取るのはもちろん文章としても決めたルールを残して共有しておきましょう。
例)
・スクショのタイミング(操作の直前、捜査の直後、データベースの処理実行前、データベースの処理実行後)
・枚数(データベースの処理がない場合もあるため最低2枚)
・スクショの命名規則、フォルダ分け
・テスト実施した際に期待値が3回以上連続でずれた場合の対応(テスト作成者の意図がテスト実施者に正しく伝わっていない可能性有)
→テスト作成者に状況を説明し、実施手順があっているか確認。補足が必要な場合や仕様書を書き換える必要がある場合にはリーダーに報告
さらにダメ押しで、ルールを決めたうえで実際に一人ずつテストを実施し、他の人はその作業を見ることでより認識のすり合わせができるかと思います。
ここまでできればテスト実施を始めてください。