Gemini Enterprise の ユーザーパーソナライズプロフィールを使ってみた
はじめに
チャット型のAIアシスタントに毎回「私は〇〇の仕事をしていて」と自己紹介してから質問するのは、地味に面倒です。Gemini Enterpriseには、名前・役職・業界をあらかじめ登録しておける「User personalization profile(ユーザーパーソナライズプロフィール)」という機能があります。本記事では、実際に設定して使ってみた内容をまとめます。
Gemini Enterprise の User personalization profile とは
公式ドキュメントによると、Gemini Enterpriseには回答をパーソナライズするための専用のプロフィールセクションがあり、名前・役職・業界を明示的に設定できます(Configure personalization and memory | Gemini Enterprise | Google Cloud Documentation)。管理者は、組織内の全ユーザーに対してこのプロフィール機能を無効化することもできます。
使ってみた
Step 1: 管理者側の設定を確認する
管理者は、Google Cloud Consoleの「構成」→「機能管理」タブから「メモリとカスタマイズを有効にする」の設定を確認できます。この設定はデフォルトでオンになっています。
Step 2: プロフィールを設定する
Gemini Enterprise Webアプリの「Settings」→「Personalization」から、「希望する名前」「お客様の職種または役職」「お客様の業界」を入力します。今回は以下の内容を設定しました。
- 希望する名前: aaa
- 職種または役職: 農家
- 業界: 農業、食品産業
Step 3: プロフィールが回答に反映されるか試す
設定後、新しいチャットを開き、以下のプロンプトを送信しました。
自己紹介スライドを1枚作ってください。名前はプロファイルの「希望する名前」を使用してください。
「自己紹介スライド」という、プロフィール情報が反映されて当然のお題にすることで、反映の有無が一目で分かるようにしました。名前だけは明示的に「プロファイルの値を使って」と指定しましたが、役職・業界については何も指定していません。
結果は成功でした。
スライドには、設定した通り名前が「aaa」、業界が「農業(Agriculture)」、**役職が「農家」**として反映されており、さらに「主要分野: 農産物栽培・生産管理」「農家/農業生産者」といった、業界・役職から連想される関連情報まで自動的に補って生成されていました。指定していない「主な活動と取り組み」(持続可能な農法、生産効率の追求)まで、プロフィールの内容から作り込まれている点は想像以上でした。
使ってみた所感
良かった点
- 毎回の自己紹介が不要になる: 役職や業界を一度設定しておけば、都度説明し直す手間がなくなりました。
- 指定していない部分まで自然に補ってくれる: 設定した項目がそのまま反映されるだけでなく、そこから連想される関連情報まで自動的に生成に組み込まれていました。
- 設定項目がシンプル: 名前・役職・業界という最小限の項目だけなので、設定にかかる手間はごくわずかでした。
気になった点・制約
- 管理者が無効化している場合は使えない: 組織全体でパーソナライズプロフィール機能自体が無効化されている場合、ユーザー側では有効化できません。
まとめ
- User personalization profileは、名前・役職・業界を明示的に登録できる、Gemini Enterpriseのパーソナライズ機能の1つ
- 「Settings」→「Personalization」から設定でき、管理者はデフォルトでオンになっている機能を組織全体で無効化できる
- 実際に自己紹介スライドを作らせたところ、設定した名前・役職・業界が正しく反映され、関連情報まで自動で補われた
毎回の自己紹介や文脈の説明を減らし、アシスタントとのやり取りをスムーズにしたい方の参考になれば幸いです。
参考リンク
本記事は2026年9月時点の情報をもとにまとめています。実際に導入を検討される際は最新の公式ドキュメントに加えて実環境での確認をおすすめします。



