向井です。
Power PlatformのALM Accelerator for Makersが動かないときの対処法としてわかったことをメモしていきます。
※こちらの方法は完全なものではありません。参考としてお使いください。
修正:2021.09.21 解決しました!
0. 前提
こちらの手順に従ってセットアップを行います。
今回は「無料のGitHub組織プラン」の方の手順で設定を行いました。
1. フローをオンにする
ソリューションをインストールした直後は、ソリューションに含まれるすべてのクラウドフローがオフになっています。まずはこれらすべてをオンにしていく必要があります。
ALM Accelerator for Makersソリューションに含まれるクラウドフローは親子関係になっているものが複数あります。(あるフローの途中で別のフローが起動される構造になっています。)
親子関係にあるフローは子フローからオンにしていく必要があります。(子フローがすべてオンの状態でないと親フローをオンにできません。)
↓赤枠からフローのオンオフを設定できます。(画像では既にオンになってます)
2. フローの実行ユーザーの設定
SendEmailNotification、Send Project Created Notificationの「実行のみのユーザー」を以下の手順でに変更します。
3. フローの中の「Terminate(終了)」を削除する
SetUpDevEvnironmentを編集し、Tryの中にある「Terminate」を削除します。
※もう一つくらい他のフローでもTerminateを削除したかもしれません。。
↓の赤枠辺りにもともとはTerminateがあったと思います。そのアクションを削除します。
4. GitHubのThird-party access制限をオフにする
これに関しては別に記事を書きましたので、こちらをご覧ください。
これ以下の手順はこちらの記事に正しい方法を記載しました。
修正:2021.09.21
4.5. 一度アプリを実行する(仮)
※ここから下は完全な方法とは言えませんが、とりあえずこうすると動くという参考になればと思います。
一度ここまで設定したらアプリを実行します。
開発環境の作成され、その環境内にソリューションが作られるところまでは実行できると思います。
その後、ソリューション内にアプリなどを作成します。
ソリューションをテスト環境に移行させるために、ALM Accelerator for Makers内のDeployボタンを押します。
(下の画像では一度デプロイ済みです。)
おそらく、ここで失敗し「デプロイに失敗しました」というような内容の英語のエラーメッセージが出ると思います。
そうしましたら、5.の手順に進みます。
5. GitHubのコードを一部書き換える
GitHubの組織のページを開きます。
Power Automateによって作成されたレポジトリを開きます。
Codeタブの.github/workflowsを選択します。
まずは、deploy-PPSolution-to-test.ymlを開きます。
コードが書いてあるとことでCtrl+Fを押すとコードを検索できます。
検索ボックスが出たらpasswordと入れて検索します。
4か所、password-secretというところがあるので、そこをすべて以下の通りに書き換えます。
password-secret: 'Password'
※ただし、Passwordのところには、ALM Accelerator for Makersを実行するユーザーのパスワードを入れます。(○○@onmicrosoft.comにサインインするときのパスワードです。)
同様の手順で、deploy-PPSolution-to-prod.ymlも書き換えます。
これで一応アプリが動かせるようになりました。
課題
5.の部分ではパスワードをベタ打ちしていますが、元のコードでなぜパスワードが取ってこれないのか解明できていません。
解明したいまた記事を更新したいと思います。
もしご存じの方がいたらコメントで教えていただけるとありがたいです!