ITパスポートの計算問題に出てくる「稼働率」は、実務の「可用性(SLA)」の考え方と、同じ形をしています。この記事では、試験の式を、運用の言葉に置き換えて整理します。
稼働率の定義
稼働率は、システムが使える時間の割合です。
稼働率 = 動いていた時間 / (動いていた時間 + 止まっていた時間)
MTBFとMTTRから出す
- MTBF(平均故障間隔): 故障から次の故障までの、動いている時間の平均
- MTTR(平均修理時間): 故障してから復旧するまでの時間の平均
稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR)
例: MTBFが400時間、MTTRが100時間なら、400 / 500 = 0.8(80%)です。
運用の目で見ると、稼働率を上げる方法は、2つに分かれます。
- MTBFを伸ばす(壊れにくくする)
- MTTRを縮める(早く直す。監視、手順化、自動復旧)
「9の数」で読む
運用では、稼働率を「99.9%(スリーナイン)」のように、9の数で表すことがあります。1年を8,760時間として、止まってよい時間の目安は、次のとおりです。
| 稼働率 | 1年間の停止時間の目安 |
|---|---|
| 99% | 約87.6時間 |
| 99.9% | 約8.76時間 |
| 99.99% | 約52.6分 |
計算は、(1 − 稼働率) × 8,760時間です。
直列と並列
複数の機器をつなぐと、全体の稼働率は、つなぎ方で変わります。各機器は、独立して故障すると仮定します。
直列(どれか1つが止まると全体が止まる): A × B
並列(どれか1つが動いていれば動く): 1 − (1 − A) × (1 − B)
例: 稼働率0.999の機器を2台つなぐ。
- 直列: 0.999 × 0.999 = 0.998001(約99.8%)
- 並列: 1 − 0.001 × 0.001 = 0.999999(約99.9999%)
直列は、つなぐほど下がります。並列(冗長化)は、止まる確率を掛け合わせるので、大きく上がります。
試験での見方
- 「MTBF」「MTTR」と出たら、
MTBF / (MTBF + MTTR) - 「直列」なら掛け算
- 「並列」なら、止まる確率を掛けて、1から引く
注意
実際のシステムでは、機器の故障が独立でないこともあります(同じ電源、同じラック、同じ設定ミスなど)。試験の式は、独立を仮定した、基本形です。
参考
試験範囲や仕様は、変わることがあります。受験する時期の出題範囲は、IPAの公式サイトで確認してください。
この記事の文章作成には、AIを活用しています(内容は、筆者が確認しています)。
もう少し、たとえ話でやさしく読みたい方は、こちらもどうぞ(無料)。
- ITパスポートの稼働率の計算(note): https://note.com/kumomachi_lab/n/n0a27117a4860
- ITパスポート 単元別ガイド: https://yhy-coding.github.io/info-sites/it-shikaku/itpass-units/index.html