Shopify Advent Calendar 2021 13日目の記事です。
Shopify で定期購入(サブスクリプション)を扱いたいときに利用できる Shopify アプリである Bold Subscription (ボールド サブスクリプション)を紹介します。
Shopify 自体ではサブスク(定期)購入機能は提供していないため、定期購入を扱いたい場合にはサブスク用の Shopify アプリを導入する必要があります。サブスク用のアプリはいくつかありますが、ここでは Bold Subscription (以下では Bold と略します)について紹介します。
Shopify 自体にも Subscription API はあるけど
Shopify 自体に Subscription API というものが2021年頭にリリースされました。しかし、これはサブスク用アプリを開発する開発者向けのAPIです。通常のアプリでは実質利用できないと思った方がいいです。
Subscription API については、Shopify Subscription APIs を掘り下げて分かったこと
の記事がまとまっていますので気になる方はそちらをご覧ください。
当初、Bold 経由で作成したサブスク注文を、このAPI使えばサブスク情報を取得できるのかなと思ったけど、呼べなかった.
Bold Subscription
Bold Subscription は Bold Commerce 社が開発しているサブスク用のサービスです。そのひとつとして Shopify 用にShopify アプリとして提供しています。現在(2021年12月)は Bold V2 が最新版です。V1は独自にサブスク機能を開発していましたが、V2 では上述した Shopify Subscription API を利用してサブスク機能を開発しています。
Bold Subscription の特徴
- 金額: 49 USD/月
- 60日間無料体験
- 管理画面のUIは英語
- 専用 API を提供している
- カートやチェックアウト画面は、Shopifyの通常の商品と同じものを使う。(よって単品と定期便を同じカートに入れて買うことができる)
- カートに1つでも定期便商品がある場合、ユーザーの支払い方法は Shopify payment(クレカ)のみ
- マイページにて定期便の設定変更ができる(配送頻度やサブスク停止など)
- サブスク用のクーポンの設定は、Shopifyのディスカウントページで行う。
※ 5つ目以降は、Bold というより Shopify Subscription API を利用しているアプリなら同じ挙動になると思う。
Bold の強みとしては、長年サブスク機能をグローバルに提供したきた知見と専用のAPIがあることかなと思っている。機能自体は他のサービスと比較してないですが、一般的なものは揃っています。
Bold Subscription 主な使い方
すごいざっくりとした、ユーザーが購入するまでの流れです。
- サブスクリプショングループを作成する。ここで、定期購入させたい商品の選択、購入頻度、割引を設定する。
- 商品ページに1で作成したサブスクの購入ボタンをLiquid をカスタマイズして設置する。
- ユーザーが商品ページから商品を購入する。
詳しい導入方法は、他の記事でスクショ付きで詳しく説明されているので、そちらを参考にしてください。
試してみて気になったところ
Bold V2 を試してみていくつか気になった点を書いておきます。これは別にBoldに限らない気もするけど参考まで。
- 複数商品で1つの定期便を作ると、その単位でしか商品の解約や発送日を変えられない。当たり前なことだが、消費量に差が出るような商品の組み合わせだと、片方だけ発送日を変えたいみたいな要望があるが、それはできないので、そこを考慮しておく必要がある。
- 定期便であってもカートで数量は変えられる。もし、商品によっては一人1つまでしか定期購入されたくない場合は、カート側で何かしら制御する仕組みを作る必要がある。
Bold V2 の所感 (V1との違い)
現在、Bold V1 を使っている身からすると、2021年12月現在では、V1 に比べると V2 の機能は少し足りない感じはあります。例えば、V1では定期購入回数によって割引率を変えることはできません。ここら辺はおそらく後々追加されていくのではないかと思っています。
まとめ
基本的な定期購入の機能は揃っているので、比較的簡単に定期購入を始められます。Shopify を使って定期購入を実現したい方は、60日無料なので、とりあえず試してみるといいと思います。