今日は、New Relic Synthetics という製品について説明したいと思います。
この製品は、外部からサイトが正常に稼働しているかをチェックするツールになります。すごい簡単にいうと、Pingdom + α みたいなツール。
New Relic Synthetics が提供する主なサービスは以下の4つ。
- Ping
- 設定した間隔で指定した URL に対して Ping を行う
- Simple Browser (Proプラン)
- 上記と同じだが、実際のブラウザ(chrome)でアクセスする。よって、ページ読み込みに対して取れるデータが詳細。
- Scripted Browser (Proプラン)
- Selenium ベースの機能。スクリプトを書くと、それを設定した間隔で実行してくれる。例えば、ログイン処理とか、カート遷移処理とかチェックに便利。
- API Test (Proプラン)
- API のテストをスクリプトを書いて行える。
上記の4つの機能とも、実行地域、頻度と大体の設定は同じです。よって、Ping モニターの設定の仕方、実行結果の見え方をみれば、他の機能も大体イメージできると思いますので、Ping モニターの説明をします。
概要
ユーザーは、Ping モニターを無料で使えます。Ping モニターはサイトの稼働監視に使えます。
PING をとばす"地域"と"頻度"を設定すると、その頻度で各地域から Ping を飛ばして、稼働をチェックできます。また、これ専用の "Apdex T" も設定できます。
制限: New Relic は、1分/1アプリあたり 20 synthetic トランザクショントレースまで収集します。1分に 20 synthetic チェック以上する場合、トレースが含まれない結果も出てきます。
モニターの一覧
作成済みのモニター一覧は、以下のとおりです。
モニターの作成方法
モニター一覧より、"Add monitor" を押して、モニターを作成します。
頻度と地域を指定するので、例えば、15分毎に3つの地域を選択していた場合、15分間隔で3つチェックする。つまり、1ヶ月で、(42430*3=8640)回のチェックが発生します。
結果の閲覧
結果は、サブメニューから、"Results" を選択します。地域や時間帯でフィルターし、いくかの条件で並び替えが可能です。
詳しい内容を見たい場合は、該当のチェック結果をクリックします。今回は、単純な Ping なので、結果もシンプルですが、Simple Browser になるとこの結果がもっと詳細なものになります。
上記の画面からは、さらに、Insights と APM のトランザクショントレースにもアクセスできます。
以下は、上記の Synthetics チェックに対する Synthetic トランザクショントレース。
以下は、上記の Synthetics チェックを Insights で表示した場合の結果。
おわりに
どうでしたでしょうか、New Relic Synthetics がなんとなくどんなものかイメージがわいたでしょうか。ここで紹介した内容は無料で使えますので是非試してみてください。後々、Pro 版の機能も紹介していきたいと思いますので、そちらもご覧いただければと思います。