昔からAndroid開発者はエミュレータ(AVD)に泣かされてきました。特にエミュレータの起動や操作がとても遅かったのです。
AndroidStudio2.0からは、かなり高速化されました。
現在のAVDはIntel HAXMという仮想化技術を使って実行されています。実は他の仮想化技術同士とはケンカすることが多く、共存できないものがたくさんあります。特にWindowsでは**Hyper-VとIntel HAXMが共存できないのです。**なのでこれまではHyper-Vをオフにするか、諦めておそ~~~~~~~~~~~~いエミュレータを使うしかありませんでした。
しかし、ついにWindows10 April 2018 UpdateからHyper-Vに対応したAndroidエミュレータが使えるようになりました!これによりIntel HAXMを使わずにサクサクエミュレータを使うことができます!
2018/07/10 Android公式でHyper-V対応バージョンがリリースされました!
Android Emulator - AMD Processor & Hyper-V Support
https://android-developers.googleblog.com/2018/07/android-emulator-amd-processor-hyper-v.html
WindowsだけでなくmacOSやLinuxでも各OSが持っている仮想化技術を使うようになっていますね。
ただWindowsに関してはIntel CPUを使っているPCに関してはIntel HAXMのほうがパフォーマンスが良いと書かれていますので、どうしてもHyper-Vで使いたい人向けの設定のようです。
手順
今回の環境
- Windows10 Pro April 2018 Update(1803)
- Android Studio 3.1.3
Hyper-Vを使うため、Home版のWindowsではできません。また、April Updateからの機能を使うため、最新のWindows10である必要があります。
Hyper-Vの有効化
コントロールパネル -> プログラムと機能 と進み、左にあるWindowsの機能の有効化または無効化を選択します。
Hyper-V とWindows Hypervisor Platform にチェックをつけてOKを押します。
Windowsを再起動します。
Hyper-V対応エミュレータのインストール
Android Emulatorのバージョンが27.3.8以降になるようアップデートしてください。
エミュレータの作成
Android Studioから普通にエミュレータを作成します。
以前はHyper-Vが有効になっていると、起動できないから無効にしろふじこふじこと怒られていましたが、もう怒られなくなっています。
エミュレータの起動
Emulatorのバージョンが最新であればAndroid Studioから直接起動できるようになりました!
みなさんもサクサクAndroidエミュレータを使ってサクサクな開発ライフを!