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【n8n】WindowsPCでAIワークフローの自動化にチャレンジ【AIエージェント】

Last updated at Posted at 2025-05-12

0. はじめに

Dify、Gumloop、n8n等のAIワークフロー構築が最近盛んです。
Difyは日本国内でかなり広がっていますし、書籍も販売されだしました。

今回はn8nというワークフロー自動化ツールを触ってみましたので、そのメモを記録しておきます。

  • 動作環境
    ・ OS : Windows11 pro
    ・ WSL: 2.4.13.0 (Ubuntu 24.04.2 LTS)
    ・ Node.js : 22.15.0
    ・ n8n : 1.91.3

・公式

・Github

・ドキュメント

1. AI自動化ツール比較

Xのポストとかで一番よく聞くのは圧倒的に「Dify」だと思います。
今回は以下を参考に表へまとめてみました

ツール名 主な特徴 最適な用途 短所
Relevance AI • 事前構築テンプレートあり
• モジュラー構造で簡単カスタマイズ
• ローコードで簡単操作
技術知識が少ない個人・企業 視覚的直感性に欠ける
Stack AI • 複数のデプロイ方法対応
• 企業向けカスタマイズ
• セキュリティ重視設計
スケーラビリティと
セキュリティ重視の企業
採用率が低い
Dify AI • オープンソース
• セルフホスト型
• 高度カスタマイズ可能
データプライバシーと
AIモデル制御重視の企業
学習曲線が急
Lindy AI • メール対応の自動化
• 主要サービスとの連携
• 各種セキュリティ基準に準拠
メールベースの営業・
サポート自動化チーム
統合機能が限定的
Vector Shift • 豊富なサードパーティ連携
• フォームのカスタマイズ
• コード/ノーコード両対応
深い統合を必要とする
代理店や企業
市場採用率が低い
Gumloop • 直感的なドラッグ&ドロップ
• 豊富なテンプレート
• 多様なサービス連携
• 企業レベルのセキュリティ
ユーザーフレンドリーさと
高セキュリティを求める企業
上位プランは高額
n8n • 高度にカスタマイズ可能
• API直接統合
• セルフホスト対応
技術に精通したユーザーや
オンプレミス志向の企業
非開発者には難しい

今回はこの中にもあるn8nを使用してみます

2. n8nで作成するワークフローに関して

今回は毎日定期的にQiitaのトレンド記事を3行要約させてメール配信させるワークフローにします。
(注意)Gmailの認証に別途Google Cloudを使用しますので、Gmailの部分までやる為にはGoogle Cloudにプロジェクトを作成する必要があります

・n8nの作成画面
スクリーンショット 2025-05-11 001921.png

・実際に受信できるメール
ニュース.png

3. n8nの導入と起動(localhost)

今回の記事は簡単のため、WSLの導入に関しては書きません。WSLの導入はWindows11だと簡単にできますので、他の記事に任せます


①まずWSLを起動してください。
wsl

②次にNode.jsとnpmのインストールします ※Node.js 16以上が必要

# パッケージリストを更新
sudo apt update

# Node.jsと関連パッケージをインストール
sudo apt install -y nodejs npm

# バージョン確認
node -v
npm -v

③n8nのインストール

# n8nをグローバルインストール
sudo npm install -g n8n

# インストールの確認
n8n --version

④n8nの起動

# n8nを起動
n8n
出力
Editor is now accessible via:
http://localhost:5678

Press "o" to open in Browser.

ここで「o」をクリックするとブラウザが開き、n8nがlocalhostで起動します

最初はログイン等の設定をする必要があります
(Eメール、名前、パスワード)
rogin.png

次に利用目的を入れます
(私は「I'm not using n8n for work」を押し、何でn8nを知った?には ※私はTwitterとした)
rogiin2.png

これでようやく使えるようになるはずです

4. n8nでワークフローを作成する

以下で2で示したワークフローを順を追って作成していく

4-1. トリガーを立てる

まず初期画面だと思うので、+ボタンを押すと以下図のように「このワークフローのトリガを何にする?」と言われるので、今回は定期実行をさせる為「On a schedule」を押す
※他にも色々なトリガーを立てられる。

初期画面.png

するとトリガの設定ができるので、スケジュール設定を行う(ここは難しくないと思うので割愛する)

トリガ.png

設定が終わったら「Test step」を押すと、テスト可能。エラーが出なければOK
※Back to canvasを押せば元のフローへ戻る

4-2. LLMの設定

スケジュールの横にある「+」を押してAIのワークフローを追加する

AI.png

今回はその中(AIをクリックした次の画面)から「OpenAI」をクリックする。
するとActionsで何をさせるか?と聞かれるのでメールを送る為、「Message a model」を選択する

mes.png

するとOpenAIの設定画面になるので入力していく。
MODELに関してはWeb検索を依頼する為、「GPT-4O-SERCH-PREVIEW」を選んだ

OpenAI1.png

アカウント設定にhOpenAIのAPI Keyを入れ、Base URLに「https://api.openai.com/v1」を入れる

OpenAI2.png

プロンプトは簡単に以下とした

以下のURLの最新トレンド記事を上から5つ確認し、タイトルと中身の3行要約(30文字以内)を付与して通知してください

https://qiita.com/

この状態まで入力できたら、ここでも「Test step」を押すと、その内容でその時点でのQiitaからトレンド記事を解説してくれるはずである

4-3. Gmailの設定

4-3-1. Gmailの設定

先ほど同様に「+」を押して今度は「Action in an app」をクリックし、「Gmail」を選ぶ

Gmail1.png

そうすると、AI同様「Actions」を聞かれるので、「Send a message」をクリックする

gmail2.png

後は設定をしていく。

4-3-2. Google CloudにてOAuth認証情報を作成する

ここを詳細に解説すると記事が長くなりすぎるので、若干端折りながら解説をする。
(Google Cloudのプロジェクトは事前に作成する必要があります)

① Google Cloudを起動し、APIとサービスをクリック
②「認証情報を作成」⇒「OAuthクライアントID」を押す
※初回の場合は「OAuth同意画面」を作成しろと言われるので道なりに作成する
API.png

③認証情報は、アプリの種類「ウェブアプリケーション」、名前は適当(私はn8nのメール配信)、認証済のリダイレクトURLはhttp://localhost:5678/rest/oauth2-credential/callbackが以下図に元々記載されているのでそれをコピペして貼ればいい

④そうすると、OAuth 2.0 クライアント IDが設定でき、その名前をクリックすると、ページ右側(Additional information)にクライアントIDとクライアントシークレットが記載されているので、それをn8nのGoogleアカウント設定以下図の2か所に記載する

Gmail3.png

⑤ただこれだけだと駄目で、OAuth同意画面を再度クリックして「対象」の中の「テストユーザー」に認証するメールアドレスを設定する必要がある

Gmail4.png

⑥これができたら設定完了。Gmail account画面で認証ができ、2個前の図「Account connected」という緑ステータスになる

4-3-3. Gmailのテスト

後はn8nのGmail設定で今まで同様に「Test step」をクリックすれば、Qiitaのトレンドが対象メールアドレスへメールで送られてくるはずである。

ニュース.png

4-4. 連動テストとアクティブ化

全体画面に戻り、「Test workflow」を押すとトリガー~AI~Gmailの一連の連動動作確認ができる。
実際にメールがくればOKである

test.png

テスト後はこれをアクティブにする必要があるので、Saveボタンを押した後にActiveを有効にすればOK。

active.png

PCさえ起動できていれば時間になったらワークフローが自動で動いてメールが届くことが確認できる

5. おわりに

正直このようなワークフローをやるなら、それこそGoogle CloudやAWSでとかでやらせたほうがいいのかもしれないが、ローカルでワークフローを組むことができるn8nはかなり面白いと感じたのでメモを残しておきました。
正直Difyよりもこっちのほうがやれることも多い上に今後求められるのはAIと他のツールの連携だと思うので少しとっつきにくいと思うかもですが、試してみてはいかがでしょうか?

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