macOSで音楽や動画を再生するにはiTunesが一般的ですが、手元にある動画や音楽ファイルを再生するには、コマンドラインから実行できる「mpv」が最強です。私は、作業中のBGMの再生に、mpvを活用しています。
mpvとは?
mpvは、クロスプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤーです。mplayer2とMPlayerをフォークしたプロジェクトとなっています。
- 公式サイト : https://mpv.io/
mpvのインストール
mpvをインストールするには、Homebrewを利用します。
$ brew install mpv
mpvの使い方
mpvで音楽を再生するにはターミナルからコマンドを実行します。コマンドラインが苦手な人は、素直にiTunesを使うと良いでしょう。
mpvを使うには、再生したい音声・動画ファイルを入れたフォルダを用意しておきます。私はいつもデスクトップに置いてあるのですが、例えば、デスクトップの「bgm」というフォルダに、音楽ファイルが置いてあるならば、以下のようにコマンドを叩くだけです。
# bgmフォルダに入っているメディアを連続して再生する
$ mpv ~/Desktop/bgm
つまり、「mpv (フォルダ名)」と打ち込むだけで、フォルダ内の音楽ファイルを連続再生してくれます。
ランダム再生などのオプション
もし、ランダムに再生したい場合には「--shuffle」を付けます。繰り返し再生したい場合は「--loop=inf」とします。また、作業中のBGMとして動画を再生するときは、画面が不要です。そんなときは「--no-video」オプションを付けることができます。
# ランダムにBGMを再生する
$ mpv --loop=inf --shuffle --no-video ~Desktop/bgm
ショートカット
さまざまなショートカットが用意されています。BGM用途でmpvを使う場合、曲を飛ばしたりしたいと思いますが、その場合には、コマンドラインでENTERキーを押します。
その他の、よく使うショートカットキーを紹介しましょう。
キー | 説明 |
---|---|
ENTER | 次の曲へ |
SPACE | 曲の停止と再開 |
< と > | プレイリストの曲を飛ばす |
q | mpvの終了 |
カーソルキー | 早送りと巻き戻し |
0 | ボリュームアップ |
9 | ボリュームダウン |
ちなみに
ちなみに、macOS Sierraになって使えなくなっていたのですが、代わりのアプリを見つけるよりも、mpvがSierra対応する速度の方が早かったのでした。Sierra対応を記念して、改めてQiitaに使い方をメモってみました。
また、資料を調べていて、面白いと思ったのですが、YouTubeのURLを指定して動画を再生したり、起動時にluaのスクリプトを実行したりすることも可能という事です。
軽くて、多機能なmpv、これからも作業BGMの再生に活躍してくれそうです。