LoginSignup
7
6

More than 5 years have passed since last update.

UbuntuにBluetoothで接続したヘッドセットがA2DPプロファイルを適用するための設定

Posted at

はじめに

以前は問題なかったんですが、いつのまにかUbuntuにBluetoothで接続しているヘッドセットがA2DPプロファイルでなくHSP/HFPプロファイルしか適用できなくなっていました。いろいろと調べた結果、A2DPプロファイルが適用できるようになった設定です。

環境

Ubuntu 16.04です。ちなみに、それまで14.04でしたが、もしかしたら16.04に上げれば直るかも、と期待してバージョンアップしましたが変わらなかったので、少し真面目に調べました。

現象

「すべての設定」から「サウンド」を選択して「出力」タブで「サウンド出力デバイスの選択」からBluetoothで接続しているデバイスを選択すると、「プロファイル」のメニューで以下の2つを選択できるようになります。

  • High Fidelity Playback(A2DP Sink)
  • Headset Head Unit (HSP/HFP)

HSP/HFPが設定されていたので、これをA2DP Sinkに変更して「スピーカーのテスト」をしてもステレオになりませんし、「サウンド」画面を閉じてから開くとHSP/HFPに戻っていました。

Bluetoothマネージャーを起動してBluetoothで接続しているデバイスを右クリックして「オーディオプロファイル」からHigh Fidelity Playback(A2DP Sink)を選択すると、

Failed to change profile to a2dp_sink

というエラーメッセージが画面の下に表示されてプロファイルが変更されませんでした。

変更点

いろいろと検索した結果、以下のリンク先に書かれていたコメントを見つけました。

Bluetooth Speaker not doing A2DP Ubuntu Gnome 17.04

どうやらGnome Display Manager(GDM)がpulseaudioのBluetooth接続を有効にしているのが問題で、それを無効にすればいい、ということのようです。

GDMのpulseaudioを無効にする設定が以下の通りです。

  1. /var/lib/gdm3/.config/pulse/default.paをテキストエディタでオープンします。私の環境には、そもそも該当するファイルがなかったので作成しました。ファイルの作成およびオープンにはroot権限が必要です。

  2. 以下の内容を追加します。

default.pa
#!/usr/bin/pulseaudio -nF
#

# load system wide configuration
.include /etc/pulse/default.pa

### unload driver modules for Bluetooth hardware
.ifexists module-bluetooth-policy.so
  unload-module module-bluetooth-policy
.endif

.ifexists module-bluetooth-discover.so
  unload-module module-bluetooth-discover
.endif

エディタを閉じてOSを再起動するとA2DPプロファイルに切り替えられるようになりました。

7
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
6