概要
稼働中のシステムにおいて何らかの問題やその兆候が発生した場合にアラートを受け取ることは運用監視においては一般的です。New Relicでも当然アラートの通知は可能ですが、通知する内容は要件に応じて柔軟にカスタマイズすることが可能になっています。今回、通知に含まれる時刻のタイムゾーンを自由に変更できるようになりました。
これにより、例えば、24時間体制でグローバルの拠点のメンバーと輪番体制をとっている場合にはローカルのタイムゾーンに合わせた通知など行うことができます。
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それでは早速やってみましょう。
手順
手順は非常に簡単です。
まず、New Relicログイン後に表示される「Alerts & AI」メニューにある「Workflow」にて通知内容の設定をします。
通知内容には、テキストなどをハードコードで指定できる以外に、インシデントが発生した日時や監視対象など状況によって動的に変わるものを変数として指定することができます。
タイムゾーンを指定した日時を出力するためには以下のフォーマットを使います。
{{#timezone <変数名> <タイムゾーン>'}}{{/timezone}}
フォーマットの詳細は、以下の公式ドキュメントを参照ください。
https://docs.newrelic.com/docs/alerts-applied-intelligence/notifications/message-templates/#timezone
通知の際に利用できる変数は以下のドキュメントを参照してください。日時に該当するものはいくつかありますが、例えば、createdAt
という変数は、Issueが生成された日時を表します。
https://docs.newrelic.com/docs/alerts-applied-intelligence/applied-intelligence/incident-workflows/custom-variables-incident-workflows/
また、指定できるタイムゾーンは以下に記載されています。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_tz_database_time_zones
さて、実際に設定してみましょう。今回はタイムゾーンとしてAsia/TokyoとUTCの2つを指定してみます。必要あればそれ以上指定することも可能です。
Tokyo time:
{{#timezone createdAt 'Asia/Tokyo'}}{{/timezone}}
UTC time:
{{#timezone createdAt 'UTC'}}{{/timezone}}
通知された内容を確認してみます。以下のスクリーンショットはSlack通知の一部です。確かに、それぞれ指定したタイムゾーンで出力されていることがわかります。
今回はSlack通知内容を確認しましたが、メールなどその他のチャネルへの通知も同様です。
まとめ
今回、指定したタイムゾーンに対応した時刻をアラート通知内容に含める方法をご紹介しました。デフォルトで通知されるタイムゾーンから変更したい場合、輪番体制などで複数のタイムゾーンにまたがる場合などは是非ご利用ください。
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