はじめに
Google CloudのAIサービスについて薄く広く解説します。
「Vertex AI」をはじめ、「Gemini」や画像認識などの便利機能まで、Google CloudはAIの宝庫です。
この章では、そんなGoogle CloudのAIサービスを、難しくなりがちな用語を噛み砕いて紹介します。
Google CloudのAIサービス
Google CloudのAIサービスは、実は大きく4つのチームに分かれています。
ざっくり分類:4つのカテゴリ
| カテゴリ | どんな人向け? | どんなことができる? |
|---|---|---|
| AIプラットフォーム | 専門家向け | 「自分だけのAI」を作るための開発基地(Vertex AIなど) |
| 開発支援AI | 全エンジニア向け | プログラミングやシステム運用をAIが手伝ってくれる(Geminiなど) |
| 事前学習済みAPI | 初心者〜中級者向け | 画像認識や翻訳など、Googleの技術を「部品」として使う |
| AIインフラ | 研究者向け | AIを動かすための超高性能なマシン(GPU/TPU) |
Vertex AI(バーテックス エーアイ)
Vertex AIとは?
Google CloudのAIサービスの中心となる場所です。
AIモデルを作るための「材料集め」から「学習」「評価」、そして実際に「使う(デプロイ)」までの全工程を、このプラットフォームひとつで管理できます。
Vertex AIでできること
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Model Garden(モデルガーデン)
- Googleの「Gemini」や、Metaの「Llama」など、有名なAIモデルがずらりと並んでいます。ここから好きなモデルを選んで、すぐに使い始めることができます。まるでAIのショッピングモールです。
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AutoML(オートエムエル)
- プログラミングコードを書かずに、自社データを使ったAIモデルを作れます。「AIの専門知識はないけど、自社の製品画像を分類したい」といった場合に最適です。
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カスタムトレーニング
- 自分でゴリゴリとコードを書いて、こだわりのAIモデルを作りたいエンジニア向けの機能です。
2025年の目玉:AIエージェント
最近のトレンドは「AIエージェント」です。
単に質問に答えるだけでなく、「メールを送っておいて」「カレンダーに予定を入れておいて」といったアクションまで実行してくれるAIを、Vertex AI上で作れるようになっています(Vertex AI Agent Builder)。
Gemini for Google Cloud
システム開発の相棒
Gemini for Google Cloud は、私たちエンジニアを助けてくれるアシスタント機能です。
以前は「Duet AI」と呼ばれていましたが、今は「Gemini」ブランドに統一されています。
どんなふうに助けてくれる?
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コーディング支援 (Gemini Code Assist)
- エディタでコードを書いていると、「次はこう書きたいんでしょ?」とAIが提案してくれます。
- 「このコードの意味を教えて」と聞けば解説してくれます。
- 「単体テストを書いて」と頼めば、退屈なテストコード作成も代行してくれます。
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運用支援 (Gemini Cloud Assist)
- 「なんかエラーが出てるんだけど原因なに?」とログを見せると、原因を推測して解決策を教えてくれます。
- 「もっとコストを下げる方法ない?」といった相談にも乗ってくれます。
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データ分析支援 (Gemini in BigQuery)
- SQLがわからなくても、「先月の売上トップ10を出して」と日本語で頼めば、SQLクエリを書いてくれます。
そのほかのAIサービス(API)
「AIを作る」のではなく、「Googleが作った高性能なAIを使う」サービスです。
APIとして提供されているので、自分のアプリに簡単に組み込むことができます。
個人的にはこのサービスはあまり使われているのを見ないですが、ユースケースによっては使えるのかも...?
Vision AI(画像認識)
画像に写っているものをAIが教えてくれます。
「これは犬です」「この人は笑顔です」「この画像には不適切な内容が含まれています」といった判断が一瞬でできます。
Translation AI(翻訳)
Google翻訳のエンジンを自分のアプリで使えます。
100以上の言語に対応しており、PDFファイルごとの翻訳も可能です。
Speech-to-Text / Text-to-Speech(音声)
- Speech-to-Text: 音声データを文字起こしします。会議の議事録作成などに使えます。
- Text-to-Speech: テキストを読み上げます。コールセンターの自動応答などで使われています。
Document AI(書類処理)
請求書や領収書、運転免許証などの画像を読み込んで、「日付はこれ」「金額はこれ」とデータを自動で抜き出してくれます。経理業務の自動化などで大活躍します。
まとめ
この章のポイントです。
- Vertex AIは「AI開発の基地」:ここに来ればAI開発に必要なものは全部揃う。
- Geminiは「頼れる相棒」:コード書きやエラー調査を手伝ってくれる。
- APIは「便利な部品」:画像認識や翻訳などの高度な機能を、すぐにアプリに組み込める。
AIと聞くと難しそうに感じますが、Google Cloudには「難しいことを代わりにやってくれる」サービスがたくさんあります。まずは興味のあるAPIを叩いてみるところから始めてみましょう!
