はじめに
RFIDの技術はユニクロのレジや駅の改札、キャッシュレス会計など様々な場所で使用されている。
個人開発を見るとHF帯を使用している人が多い。それはUHF帯RFIDリーダーが高いというのが一つ原因にある。
本記事はその個人開発の妨げになる高いという障壁を取り去るための調査結果である。
対象者
この記事は下記のような人を対象にしている。
- UHF帯RFIDで開発をしたい人
- RFIDに興味がある人
結論
UHF帯RFIDで電子工作をしたい場合はこれが安く手に入る!(2024/6/27現在14500円程度)
「Color: USB with antenna」を選択するとアンテナと本体がセットになっている。
https://www.aliexpress.com/item/32516449746.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.5.6564585aEJXpEf
RFIDの現状
RFIDの種類
RFIDにはHF帯とUHF帯の2種類がある。一般的に良く使用されているのはHF帯である。Suicaなどに使用されている。UHF帯はユニクロのレジで使用されている。
簡潔にまとめるとHF耐は近距離、UHF帯は数m離れている距離でも通信が可能である、という違いがある。
HF帯の現状
HF帯はリーダーが安い。amazonでもこちらのようなものが気軽に購入できる。電子工作用のリーダーも安く購入できる。Qiitaの記事を検索しても次のような記事があげられる。
https://qiita.com/kisaichi07/items/adb1e4a735d0f98a3a67
HF帯でよく使われているリーダー
スイッチサイエンスで売られているリーダーである。安いだけでなく、法律順守をスイッチサイエンスが保障してくれているため誰でも安心して使用できる。
もう一つRC522というリーダーが良く使われている。ELEGOOのArduinoキットに付属していることや、amazonなどで安く手に入ることから使用している人が多いが、こちらは技適などの法律に遵守しているか不明である。捕まることは恐らくないと思うが使用しない方が無難である。
UHF帯で使用されているリーダー
qiitaの記事を探すと次の記事が見つかった。
https://qiita.com/Mynah/items/24331d964952c7741d40
ここで使われているリーダー「Impinj R420」について調べる。
価格は30万ほどするらしい。買えるわけがない。
amazonを調べると2万程度で売っているが、技適が取得できているか怪しい。
なので、安く買えるUHF帯RFIDリーダーを探すこととした
安いUHF帯RFIDを求めて
中華通販でUHF帯RFIDリーダーを探してみる
R200 Chip Small UHF Long Range RFID Reader Moduleとやらが安かったので購入してみた。
これを技適の特例申請をすればいいのでは?という仮説を立てとりあえず買ってみた。
結論だけ言うとこれを特例申請で使えるようにするのは、電波の強度を測定するなどかなりハードルが高いことが分かった。
品番検索をしてみる
裏面を見ると「YR40505」と記載があった。とりあえず検索するとこれが出てきた。
「これ買えば特例申請いらずにそのまま使えるじゃん!!」という安易な発想な元、探し見るが見つからず。
最終的にアリエクスプレスでメーカーの人にチャットで直接聞き特定した。
それが冒頭でも書いたこちら
英語サイトではないのは、チャットの人がこれを送ってきたから。
メーカーの人に聞くと技適マークがついているのはこれだけらしい。
到着
チャットの人は技適マークがついていると言っていたが、実際はわからず到着までドキドキする毎日。
実際に届いたのが次の画像。
技適マークがついてることで、合法的にUHF帯RFIDリーダーが使える。
おわりに
15000円近くするのでまだお手頃価格とはいいにくいが、今までと比べると安く合法的に使える品が手に入ることが分かった。
今まではあまりUHF帯RFIDリーダーの工作記事はあまりなかったが、これをきっかけに個人開発が進んでくれると嬉しい。
追記
windows11で上手く認識されず問い合わせ中。。。今後解決方法を記事にする予定。
おまけ
githubにこのRFIDリーダーを使ったリポジトリを見つけた。
https://github.com/espinr/activioty/tree/master/docs/checkpoints/rfid-reader-python
⇒マークがない別の製品なので使えない。