Deno (ディノ) Advent Calendar 2020、5日目の記事です。
今日は Standard Library Working Group という会議体について紹介します。
Deno Standard Library について
Deno Standard Library は Deno の標準ライブラリ集です。ソースコード的には、Deno 本体のレポジトリ の std/ ディレクトリ以下で開発されていて、基本的にはほとんどが TypeScript で実装されています (一部で wasm を使っています)。
Deno 本体は今年(2020年)5月に 1.0 がリリースされ、ある程度 API が固定化されましたが、Standard Library は 1.0 がまだリリースされておらず、現在は 0.79.0 というバージョンが最新です。
Standard Library はまだまだ発展途上で、モジュールによっては機能が全然足りていないものもあります。個人的には datetime モジュールなどは、現実的なアプリケーションを作成するためにはかなり機能不足と見ています。
Standard Library の趣旨は Node.js で多くの機能を npm (3rd party) にまかせてしまったことにより、依存の連鎖があまりにも肥大化し、node_modules が巨大化してしまったことへの反省と、それに対するソリューションとして、公式の大きなモジュール集を提供するという意図があります。
Standard Library Working Group
Standard Library の安定化のために先月 Working Group が発足しました。これは Deno に興味がある人であれば誰でも参加が可能です。 https://github.com/denoland/deno/issues/8405
参加を希望する場合は Google Group の https://groups.google.com/g/deno-std に参加しましょう。
会議体としては2週に1回のペースで Google Meet で会議が開催されます。
議題としては毎回いくつかのモジュールが選ばれて、それらの API を安定とみなすか、安定化するためには何が必要か等の議論が行われます。
第一回はつい先日 12/3 に行われました。( YouTube で録画を閲覧可能です。 https://www.youtube.com/watch?v=V-eefQqjrPY )
まとめ
今日は Deno の Standard Library Working Group の概要について紹介しました。