概要
VS Code v1.98から搭載されたTerminal IntelliSense(コマンド補完機能)を使おうとしたところ、Kiro CLIやかつてのAmazon Q Developer CLIの設定と競合して動作しませんでした。
動作するようになるまでに少し手間取ったので、同じ状況の方の参考になればと思い備忘録として残します。
環境
- VS Code v1.106
- macOS
経緯
もともとターミナルのコマンド補完用にFigを使っていました。
ただ、FigがAmazon Q Developer CLIになり、さらにKiro CLIへと変わっていったため1、半ば勝手にツールが更新されていきました。
もともと単純なコマンド補完が欲しくて使っていただけなのと、CLIでのAI操作などは別のツールを使っていたため、Kiro CLIは自分にとってオーバースペックでした。
加えて、Kiro CLIになって以降コマンド補完の動作が不安定になりました(自分の環境だけかもしれません)。
補完候補が表示されなかったり、一瞬だけ表示されてすぐ消えたりすることが増えました。
そんな中、VS Code自体にコマンド補完機能がv1.98から搭載されていることを知り、それで十分だと判断しました。
解決までの手順
1. VS CodeでTerminal IntelliSenseを有効化
terminal.integrated.suggest.enabledを有効にしましたが、上手く動きませんでした。
2. VS Code、Kiro CLIの再起動とアップデート
念のためVS CodeとKiro CLIそれぞれを再起動し、それぞれのアップデートも試しましたが、解決しませんでした。
3. Kiro CLIのアンインストール
Kiro CLIの補完と競合している気配を感じたので、アンインストールすることにしました。
kiro-cli uninstall
上記は公式ドキュメントに記載されていたコマンドです。
4. VS Code拡張機能の手動削除
Kiro CLIをアンインストールしてもまだ動きませんでした。
Amazon Q Developer CLIを使っていた時代に、以下の拡張機能が自動でインストールされていました。
amazonwebservices.codewhisperer-for-command-line-companion
こちらを手動でアンインストールしました。
5. .zshrcの設定削除
kiro-cli uninstallでKiro CLI関連の設定は削除されましたが、Amazon Q Developer CLI時代の設定が.zshrcに残っていたため、手動で削除しました。
これらの手順を経て、VS CodeのTerminal IntelliSenseが正常に動作するようになりました。
まとめ
VS CodeのTerminal IntelliSenseは、単純なコマンド補完が欲しいだけなら十分な機能です。
同じようにKiro CLIやAmazon Q Developer CLIから移行する際は、以下を確認してください。
- Kiro CLIのアンインストール(
kiro-cli uninstall) - VS Code拡張機能の削除(
amazonwebservices.codewhisperer-for-command-line-companion) -
.zshrc(または.bashrc)に残っている設定の削除
ニッチなケースかもしれませんが、同じ状況に遭遇した方の助けになれば幸いです。
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Figは2023年8月にAWSに買収され、Amazon CodeWhisperer for command lineとなり、その後Amazon Q for command line(Amazon Q Developer CLI)へと名称変更されました。その後更に名称が変更され、2025年12月現在Kiro CLIとなっています。 ↩