はじめに

かなり過去になりますが、以前に下記で node.js を導入する記事を書きました。

そして今更な話ではありますが、今回は anyenv を使った nodenv の導入についての記事なります。
( 毎回調べるの手間なので備忘録がてら記事に残します )

anyenv インストール手順( Linux / chromeos / mac )

1. 依存パッケージのインストール( まだなら )

linux / chromeos

sudo apt update
sudo apt install -y git curl build-essential

mac

xcode-select --install

2. anyenv をインストール

git clone https://github.com/anyenv/anyenv ~/.anyenv

3. シェルの設定ファイルに anyenv を追加

bash の場合( ~/.bashrc )

echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.bashrc

zsh の場合( ~/.zshrc )

echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.zshrc

設定を反映( bash / zsh 共通)

exec $SHELL -l

4. anyenv を初期化

anyenv install --init

これで、~/.anyenv/envs 以下に各言語のバージョン管理ツールをインストールできるようになります！

補足: anyenv-update を入れておくと便利

git clone https://github.com/znz/anyenv-update.git "$(anyenv root)/plugins/anyenv-update"

これで anyenv-update が入りました。
あとは必要に応じて下記を実行することで

anyenv update

自分の環境に入っている

anyenv 本体のアップデート
インストール済みの各 env ツール( nodenv, pyenv, goenv, rbenv など )のアップデート
インストール済みのプラグイン( たとえば pyenv-virtualenv ) のアップデート

といったものが一括更新できるようになります。

nodenv をインストールして Node.js を管理する

anyenv install nodenv
exec $SHELL -l          # シェルを再読み込み
nodenv install 23.11.0  # 好きなバージョンをインストール
nodenv global 23.11.0

📝 memo 📝
同じようにして pyenv, goenv, rbenv なども使えます。

インストール可能な nodejs のバージョンを確認する

事前準備: node-build が必要

nodenv 単体ではバージョンリストを出せないので、Node.js のビルド機能を提供する node-build を一緒に入れておく必要があります。

nodenv install 23.11.0  # ←みたいにバージョン指定でインストールできるのは node-build があるおかげ

次のコマンドで node-build のインストールを行います。

git clone https://github.com/nodenv/node-build.git "$(nodenv root)"/plugins/node-build

これで OK。

インストール可能なバージョン一覧を表示

バージョン一覧は...

nodenv install -l

or

nodenv install --list

で確認できます。
で、その実行例が下記です。

出力例( 一部 )

% nodenv install --list
18.20.8
20.19.0
22.14.0
23.11.0
graal+ce-19.2.1
graal+ce_java11-20.0.0
graal+ce_java8-20.0.0

Only latest stable releases for each Node implementation are shown.
Use 'nodenv install --list-all / -L' to show all local versions.

📝 memo 📝
もし nodenv install -l を打っても何も出ない場合は、node-build が入ってないか、パスが通ってない可能性があります。
その場合はご自身の環境を見直してみてください。

補足: よく使うコマンド

詳しくはこちらをご参照ください。

Installing Node versions

バージョンの一覧を出すのとインストールのためのコマンド。

# list latest stable versions:
nodenv install -l

# list all local versions:
nodenv install -L

# install a Node version:
nodenv install 23.11.0

Uninstalling nodenv

nodenv をアンインストールする場合は下記で削除してやればよいです。
これで ${nodenv root}/versions/ 配下のすべてのバージョンが削除されます。

rm -rf `nodenv root`

環境全体に反映(nodenv global)

バージョン名を ~/.nodenv/version ファイルに書き込むことで、すべてのシェルで使用される Node のグローバルバージョンを設定します。
このバージョンは、アプリケーション固有の .node-version ファイル、または NODENV_VERSION 環境変数によって上書きすることができます。

nodenv global 23.11.0

アプリローカル環境に反映(nodenv local)

カレントディレクトリの .node-version ファイルにバージョン名を書き込むことで、ローカルのアプリケーション固有の Node バージョンを設定します。
このバージョンはグローバル・バージョンをオーバーライドし、NODENV_VERSION 環境変数を設定するか nodenv シェル・コマンドでオーバーライドすることができます。

nodenv local 23.11.0

解除する場合は下記を実行すれば良いです。

nodenv local --unset

nodenv version

インストールされているバージョンを知りたければ下記を実行します。

nodenv versions
  18.20.8
  20.19.0
  22.14.0
  * 23.11.0 (set by /Users/will/.nodenv/version)

nodenv rehash

新しい node バージョン( ※-1 ) や npm パッケージをインストールした後にこのコマンドを実行します。
そうすることで nodenv がインストールした新しいコマンドを認識できるようになります。

nodenv rehash

※-1
新しい node バージョンをインストールすると標準で入ってるバイナリが増えるケースがあります。
そうしたときにも nodenv rehash を行うことで認識されます。

こちらをインストールすることで自動化できます。

package-rehash plugin