Baculaで知っていると便利な小技をまとめてみました。
小技は随時追加予定です。
コンフィグファイルが長すぎるのをどうにかしたい
Baculaの設定はファイルは主に以下の4つです。
/etc/bacula/bacula-dir.conf
/etc/bacula/bacula-sd.conf
/etc/bacula/bacula-fd.conf
/etc/bacula/bconsole.conf
主にbacula-dir.confに全てのJOBやクライアントの情報を記述しなければならずコンフィグファイルが長くなりわかりにくくなります。その際はbacula-dir.confの中に以下のように記載します。
@/etc/bacula/job.list
@/etc/bacula/client.list
job.list、client.listにはそれぞれJOBやクライアント情報を記載し、外部ファイルとしてbacula-dir.confから呼び出すことができます。これで1つのコンフィグファイルを短くして、分かりやすくすることができます。
コンフィグファイルのチェック
コンフィグファイルが間違っているみたいだがどこに記述ミスがあるのかわからない時に使えます。
それぞれチェックしたい設定ファイルに対してコマンドを実行します。
# bacula-dir -t -c /etc/bacula/bacula-dir.conf
# bacula-fd -t -c /etc/bacula/bacula-fd.conf
# bacula-sd -t -c /etc/bacula/bacula-sd.conf
# bconsole -t -c /etc/bacula/bconsole.conf
間違っているところの行数が表示されます。何も表示されない場合はコンフィグファイルに間違いはありません。
JOB失敗時にメールで通知させたい
メッセージリソースに以下のように設定します。
Messages {
Name = Standard
mail = <メールアドレス指定> = notsaved, warning, error
operator = <メールアドレス指定> = mount
console = all, !skipped, !saved
}
上記のように設定すると
・JOBの実行エラー
・JOBの実行時にwarningが発生
・バックアップ実行時にファイルが1つも保存されなかった
の時にメールで通知されます。
バックアップ取得時に圧縮したい
FileSetリソースのオプションでcompressionオプションを使用することにより圧縮が可能です。
圧縮形式は「GZIP」と「LZO」の2種類が存在します。
GZIPはGZIP1~GZIP9まで9段階の圧縮率が指定できますが、通常はデフォルトのGZIP設定で問題ありません。
ちなみにデフォルトのGZIPはGZIP6と同じ圧縮率です。
LZOはBaculaのバージョン7.2以降で使用可能です。
FileSetの設定例は以下になります。
# List of files to be backed up
FileSet {
Name = "Full Set"
Include {
Options {
signature = MD5
compression = GZIP
}
File = /
}
Exclude {
File = /opt/bacula/working
File = /tmp
File = /proc
File = /sys
}
}
}
Baculaのログ出力
Baculaのログは以下に出力されます。
/var/log/bacula/bacula.log
Poolって何?
以下をご参照ください。
StorageとPoolの関係について
https://www.bacula.jp/archives/1128