AzureCloudざっくり用語集
もくじ
1. クラウドの基本概念とコスト形態
クラウド
サーバー、ストレージ、ネットワーク機器などをインターネット経由で利用できるサービス。
オンプレミス
組織内にサーバーやネットワーク機器等を設置してシステムを運用する形態。クラウドと対比的に使用される言葉。
パブリッククラウド
クラウドサービスプロバイダーが提供するサービスをインターネット経由で利用する形態。ハードウェアを他の利用者と共有する「共有パブリッククラウド」と、ハードウェアを共有せずに占有する「専用パブリッククラウド」がある。
オンデマンドセルフサービス
管理ポータル画面を操作して、自動的に仮想マシンや仮想ネットワークなどを作成することが出来る仕組み。
CAPEX(Capital Expenditure)
設備投資のこと。クラウドを利用するとハードウェアやサーバーを自前で購入する必要がないため、このコストを抑えられる。
OPEX(Operating Expenditure)
運用コストのこと。クラウドを利用すると、使った分だけ支払う従量課金のコストが発生する。
2. 可用性・信頼性と災害対策
可用性(Availability)
システムが停止する頻度や時間が極力少ないこと(高可用性)を指す指標。
フォールトトレランス(耐障害性)
ハードウェアやシステムを二重化・三重化して、一部に障害が発生してもサービスを止めずに提供できるようにすること。
クラスター
障害対策のために、複数台のサーバーをあたかも1台のサーバーかのように構築すること。アクティブノード(稼働中)とスタンバイノード(待機中)をフェールオーバー(切り替え)してサービスの提供を続ける。
リージョン
データセンターがある地理的な地域。
可用性ゾーン(Availability Zone)
仮想マシンをリージョン内の異なるデータセンターに分散して配置できる仕組み。これにより、1つのデータセンターに障害が発生しても、リージョン内の他のデータセンターの仮想マシンに引き続きアクセスできるようにする。
geo分散(geo-distribution)
災害対策(DR)を目的に、地理的に大きく離れた地域にアプリケーションやデータなどを分散配置させること。
Azure Site Recovery(ASR)
仮想マシンをほかのリージョンに複製し、障害が発生した場合にセカンダリのリージョンにフェールオーバーすることで、仮想マシンを短時間で再起動できるサービス。
Azure Government
米国政府のコンプライアンスとセキュリティ要件を満たすために作られた特別なリージョン。
3. クラウドの特性(拡張性と機敏性)
スケール(Elasticity:弾力性/スケール能力)
高いスケーラビリティとは、システムの処理能力を柔軟に増やせる能力のこと。物理サーバーではCPUやメモリを都度購入する必要があるが、クラウドの場合は管理ポータルから必要なスペックを選択するだけで対応できる。
Azure Virtual Machine Scale Sets(仮想マシンスケールセット)
仮想マシンのパフォーマンスデータを読み取って、自動的に台数を増やしたり減らしたり(オートスケール)できるサービス。スケジュールに基づいた自動スケール(例:平日は4台、土日は2台など)も可能。複数の仮想マシンをグループ化して管理する役割も持つ。
機敏性(Agility)
必要な時に迅速にシステムを構築できる能力。管理ポータルの操作により、数分で必要なサーバーを構築できる。
4. 管理ツールとガバナンス
リソースグループ
Azureの利用を開始すると作られる数多くのリソース(仮想マシンやネットワークなど)を、まとめて管理するためのフォルダのような仕組み。
Azure Resource Manager(ARM)
Azureリソースへの操作に対する管理役割を担う基盤。Azureに対して作成や削除などの操作を行うと、必ずこのAzure Resource Managerを経由して処理される。
ARMテンプレート
リソースの作成や構成をコードとして定義し、自動生成するために使用できるテンプレートファイル。
Azure portal
Azureリソースを管理するためのWebベースのGUI(画面操作)ツール。
Azure PowerShell
Azureリソースの管理を、PowerShellのコマンドレット(コマンド)で実行できるツール。
Azure CLI
Azureを操作するためのコマンドライン(CUI)ツール。
Cloud Shell
Azure portal内やAzure Mobile Apps内で、ブラウザから直接コマンドを実行できる環境。
Azure Mobile Apps
モバイルデバイス(スマホやタブレット)向けのAzure管理用アプリ。
Azure Arc
Azureのリソースだけでなく、オンプレミスの物理サーバーや仮想マシン、さらにはAzure以外のクラウドサービス(例:Amazon Web Servicesなど)のリソースまでを、Azure portalで一元管理するためのサービス。
タグ
Azureのリソースやリソースグループ等に、管理用の目印(所有者や部署名など)の情報を設定するためのサービス。
5. 料金とコスト管理
Azureの料金形態
Azureの利用料金は「1か月あたり一律〇〇円」という単純な固定制ではなく、「仮想マシンのサイズ」「利用したリージョン」「起動時間」「データ転送量」など、細かい利用状況に応じて決まる従量課金制。
料金計算ツール
Azureで利用する予定のリソースやオプションを指定することで、月当たりの利用料金を事前に見積もることができるWebツール。
コスト管理ツール
Azureの利用者が、現在リアルタイムで発生しているコストを確認・分析するためのツール。
予算アラートツール
Azureの利用料金があらかじめ設定された予算額を超過した場合(または超過しそうな場合)に、メールなどの手段で管理者に自動通知できる機能。
6. コンピューティングサービス(IaaS / PaaS / サーバーレス / コンテナー)
Azure Virtual Machines(仮想マシン)
IaaS(Infrastructure as a Service)に分類されるコンピューティングサービス。物理サーバーのように自由度が高く、用途に合わせてサイズ、料金、可用性ゾーンを選択して構築できる。
Azure App Service
PaaS(Platform as a Service)に分類されるコンピューティングサービス。ユーザーが作成したWebアプリケーションのプログラムを配置するだけで、サーバーの管理をすることなく安全に運用できるサービス。
コンテナー
仮想化技術の一種。OSのカーネルを共有し、実行したいアプリケーションとその実行に必要な環境をコンパクトに1つにまとめた単位。
Azure Container Instances(ACI)
Azureの中で最も高速かつ簡単に、サーバーの管理なしでコンテナーを実行できるサービス。
Azure Kubernetes Service(AKS)
多数のコンテナーを連携させて運用・管理(オーケストレーション)するために必要な機能を提供するサービス。
Azure Functions
サーバーレスコンピューティングに分類されるサービス。「サーバーレス」とはサーバーが存在しないという意味ではなく、開発者がサーバーの存在を意識(管理)しなくてよいという意味。様々なプログラミング言語で関数(プログラムの断片)を作成し、イベント駆動で実行できる。
Azure Virtual Desktop(AVD)
ユーザーが日常の業務などで使用するためのデスクトップ環境を、クラウド上の仮想化環境として提供するサービス(VDI)。マルチセッション機能を使用すると、複数のユーザーが同時に1台の仮想マシンにアクセスして利用できる。