TOEICは日本で人気の英語試験です。
多くの企業で実施され、昇進の条件となっているところも少なくありません。
もう軽く説明しちゃってますが、有名な試験なので説明不要かと思いますので、
私がスコアアップするまでの話を綴りたいと思います。
「800点ごときが偉そうなこと言うな!」という高得点ホルダーの方はスルーお願いします。
私のバックグラウンド
英語は好きでしたが、私は無名の三流大学出身。一応理系です。
英会話に通ったことも無ければ、留学経験も無いです。
何なら、物心ついて初めて行った海外は新婚旅行のハワイぐらい。
このように、基本スペックがそもそも違うということは無いのでご安心を。
また、2児の父親ということで、帰って勉強する時間はほとんどなく、通勤時も車のため勉強できません。
唯一出社後の20分程度を毎日確保できるぐらい。
そういった状況なので、毎日1時間なんてのは無理です。(第一、飽きっぽいので続かない)
要は学習時間じゃなく、時間貧乏な方でも中身で十分勝負できます。 空いてる時間をいかに効率よく使えるか。
その辺りの対策も、後程お話ししたいと思います。
何故TOEICのスコアアップを目指したか
私は会社で高得点も求められていませんし、転職を目指しているワケでもありません。
でも高得点を取りたいと思った理由。それは、社内で何かしら評価される指標が欲しかったからです。
日本においては、我々エンジニアは技術の高さを数字で示すことは難しいです。また、部署が違えば評価される指標が違います。
でもTOEICは部署が違がおうが、文系だろうが理系だろうが全く同じ物差しで測定されるものですから、数字で明確に優劣が付いてしまいます。
何となく一目置かれる優越感。(しょーもないですね)
最初はそれだけかもしれませんが、今後社内で巡ってくるチャンスにプラスには働いてもマイナスにはならない。
また、同期始め、周りは有名大学出身が多いです。
三流大学出身の私だからこそ、その人たちに負けないスコアをとったら気持ちよくないですか?(ドラマとかであるやつ)
そんなちっぽけなモチベーションでした。
TOEICとの出会い
初めて受験したのは大学の時で、確か320点ほど。(記録が残っておらず曖昧です)
何だこの死ぬほど難しい試験は!と、300点も取れたのが奇跡ぐらいの感覚です。
現実を見せつけられ、挫折してそれっきりでした。
会社に入って
あんなめんどくさい試験、もう二度と受けまいと心に誓っていたのですが、入社2日目でTOEICを受けさせられました。
その時は、460点と何故かスコアアップ。(ご祝儀?)
「あれ?勉強して無いのにスコアアップ?俺ってセンスあるのかも?」
と思いっきり勘違いをしたことで、事態は悪化していくのです。
お前は所詮この程度~300点台~
そこから毎年会社での受験が続きましたが、
「勉強しなくても、自然とスコアアップしていくんじゃね?」と自信満々に受けたところ、300点台に逆戻り。
その翌年も300点台。
その翌年も・・・
3年も続き、最初は上司も
「おい、もっと頑張れよ」
と声をかけてくれましたが、翌年以降はもう無言で結果を貰う始末。
「こいつ、この程度だから言っても無駄だろうな」というような冷たい顔をしてたのが、印象に残ってます。
そこから、少しずつ勉強するようになっていきました。
停滞~500点台~
ここから、前回の上司の顔を思い出し、試験1か月前ぐらいになるとTOEICの勉強をするようになりました。
大体は単語を少し。金フレを買って単語を少し覚えて試験に臨む。これで、500点弱ぐらいまでは伸びました。
しかし、次の年の試験まで1年あるので、前の年の内容をすっかり忘れてまた同じ単語を覚えようとする。
よってスコアは前年通り。
でも、このぐらいのスコアだと、平均点付近だったりするので、逆に変な安心感を持ってしまうんですよね。
そのせいで、また3年ほど500点台を停滞することになります。
打開~600点台~
これではイカンと思い立ったのが翌年。
いつもは1か月前に開始していた学習スタートを2か月前にしました。
今回から取り入れたのは、本番前に公式問題集で模試をやること。
ぶっ通し2時間×2回。
文法とかは一旦置いておき、とりあえず試験慣れしなければ!と思ったんですね。
2時間の試験を受けるというのは相当な根気が必要ですので、ぶっつけ本番だと集中力が持ちません。
これが功を奏し、一気に150点UP!
「公式問題集、無敵過ぎる!」となりました。
その翌年も同じ作戦で行きましたが、少しスコアを下げる結果に。
調子に乗ると、それが裏目に出るタイプなのですね。
怪我の功名?~700点台~
この年からIPテスト(団体受験)では新形式が取り入れられることになっていました。
点数を取りやすいパートが減って、Part7が増えるという大幅な変更。
難しくなるともっぱらの噂でしたから、当然のようにスコアが落ちるだろうという危機感を持っていました。
よって、例年より長めに3か月前から対策開始。
この時使ったのがスタディサプリTOEIC対策コース。
たまたま広告で見かけ、トライアルしてみたところ、時間が無い私にぴったり。
動画が5分ぐらいで分かれているので、気軽なんですよね。
全パートをもう一度見直したかったので、トライアル後、本契約しました。
しかし、学習を始めて2か月。
会社から今年のTOEIC実施のアナウンスが全くない。
しびれを切らして上司に確認したところ、
「今年は無いんですよ」
ガガーン!
折角アプリ課金までして勉強したのに!半年契約しちゃったよ!
しかしながら、このまま無駄になるのは勿体ないし。
ということで、自腹で公開テストを受験することにしました。
半年のスタディサプリ契約が終わったところで、公式問題集で仕上げ。
そしてその年の公開テストを受験したところ、725点!
一気に110点ほどUPです。
700点ホルダーへの仲間入りを果たしました。
ふと振り返ると、いつの間にか初めて受けた時から倍の点数になっていました。
更なる高みへ~800点台~
未だかつてないほどTOEIC学習を習慣づけたからでしょうか。
公開テストが終わっても、自然と学習を続けておりました。
何だか、やらないと気持ちが悪い体になっています。
というより、変人に思われるので口には出せませんが、TOEICが楽しくなってきていて、
試験前とか、どんな問題来るだろうって、ワクワクしちゃうんですよね。
こんな状態なので、もう来年も公開テストを受けようと決意しておりました。
前回のテストでリーディングの点数がリスニングより100点以上低いことが分かったので、Part5対策をひたすらこなします。
ここで使ったのはでる1000(abceed版)を2周ほど。
あと、文法特急1,2(abceed版)ですね。
かといってリスニングもおろそかにはできないので、「鬼変2」をやりました。
そして、公開テストから約4か月後、会社でTOEICが再開されるとのニュース。
余計に学習に熱が入ります。会社持ちで無料でTOEICを受けられることのありがたみが分かる。
そしてこの試験では、時間内についに200問全て解き終えることができたのです!
返ってきた結果は805点!
あの冷たい顔をした上司にも「すごいな。こんな点数見たことないぞ」と言われました。
それもそのはず、いつの間にか上司や先輩方のスコアを上回っておりました。
こうして、TOEIC上級者の仲間入りを果たすことになったのです。
その後、TOEIC受験が楽しくなり、学習は継続。
2019年11月の公開テストでは835点をマークしました。
そして2022年に受けたオンラインIPテストでは865点。リスニングは満点を取ることが出来ました。
目標の900点には届いていませんが、目標達成を目指して今後も学習を続けていきます!
800点越えて変わった事
周りの見る目がハッキリ言って、変わりました。
直接私が触れて回ったわけでは無いのですが、どこからか噂が流れたようで、
どうやって勉強した?とか、字幕なしで映画は見れる?という類の質問をもらう機会が明らかに増えました。
当然私以外にも800点以上のスコアを持ってる方はいますが、役職がかなり上の人だったり、文系だったり。
理系の平社員が高得点を持っているというのはレア感があるのでしょうかね。
しかしながら、TOEICばかり勉強していたので、英会話はそれほど上達してません。
点数をある程度持ってると、話せると思って来られてしまう。そこがネックですね。
英文のメールや記事などを読みこむ速さは上がったと感じます。
勉強時間の確保について
ここまで、私の体験談を綴りましたが、もう少し具体的に学習方法について触れたいと思います。
習慣付けの方法
いつ勉強するか?を考える時に、ご飯を食べたらとか、お風呂あがったらなどと考えがちですが、
何度も挫折してきた私からすると、それは既に3日でやめちゃうパターンにハマってます。
学習時間は、必ず「毎日同じ時間に学習すること」
これが継続できるベストな選択です。
例えば、私のケースだと、「始業前」です。
家を早く出て、会社に早めに到着、始業までの時間を使ってます。これだと、毎日同じ時間に学習ができます。
万が一事故で道が混んでいても遅刻しないという、思いがけないメリットもありました(笑)
通勤が電車の方は「通勤時間」でも良いでしょう。
ご飯やお風呂は大体時間が決まっていないことが多いので、
少し遅くなったりすると眠くなったり、テレビの誘惑に負けたりします。
ここを改善して習慣化することで、継続学習に繋げやすくなります。
教材について
前述したように、私にはまとまった学習時間が無いので、以下にスキマ時間を確保するかが課題となってきます。
そこで、ご紹介したスタディサプリTOEIC対策コースが見事にハマります。(回し者じゃないです)
授業動画が5分程度にまとまってるので、空き時間に進めることができます。
また、その他のテキストはabceedというアプリを使っています。
これはアプリ内課金で、有名テキストの数々を購入して学習できるアプリ。
紙のテキストは、どうしても持ち歩かなければならないので、どこでもというわけにはいかないです。
スキマ時間って、意外と予想しないところで沸いてくるもので、例えばご飯食べに行った時に行列があったり、
嫁の買い物に付き合わされて、車で待ってることだってあります。
それらの時間を予測してテキストを持ち歩くのは、忘れん坊の異名を持つ私には随分ハードルが高い事。
そういったケースに対応できるのがアプリ学習の良さです。
また、単語の学習でも一緒に音声が聞けるので、リスニングとリーディングを同時に対策でき、一石二鳥。
紙の本でも音声はダウンロードできますが、ページに対応するトラック番号を探して・・・って面倒で結局やめちゃったりします。
このように、良いことづくめです。
私はどうしても紙じゃなきゃダメ!って方以外は、アプリをお勧めします。
ワイヤレスイヤホン
アプリ学習で是非使って欲しいのが、ワイヤレスイヤホン。できればトゥルーワイヤレス。
AirPodsが有名ですが、蓋をあけるだけで接続されるやつです。
さっと取り出して、使い終わったらしまう。この所作がわずか数秒で終わります。
折角のスキマ時間を、イヤホンの出し入れに使うのは勿体ない。
なるべく勉強以外に係る時間を減らすことが重要です。
安いのだと5000円以下のものもありますので、こればっかりは、必要出費とすることをオススメします。
アプリ + ワイヤレスイヤホン
この組み合わせが結局最強でした。
結局、TOEICスコアって要る?
「必須ではないが、有るに越したことはない」
と言えると思います。
よく巷では、「TOEICの点数を持ってるのに話せないのは意味が無い」と言われますが、それは全くその通りです。
しかし、点数を持っていれば、これから英会話を始めても、単語力や文法的な素地が備わっているので、プラスに働くと思います。
残念ながら、日本はまだまだ英語力をTOEICの点数で計る企業がほとんどですので、持てるのであれば持っておきたい。それがTOEICスコアです。
次の目標は?
ここまできたら、次は900点越えです。
リスニングはほぼ伸びしろがないので、ここからはツラい戦いになるでしょう。
現在はリーディングを徹底的に叩いてるところ。あえてここから基礎文法からやり直して、知識の穴を埋めています。
また、単語もより高度なものを中心に学習を続けています。
900点越えたら、それを武器にセミナーとか開けそうですけど(笑)
まとめ
時間はかかりましたが、三流大学の時間貧乏でも800点取れるということが証明できました。
ちなみに、800点は文系の東大大学院生レベルらしいです。
恐らく、頭が良い方なら、私より短時間でスコアアップできるでしょうから、やれば出来ないことは無いと思います。
私の場合、もはや学習では無く趣味になりつつありますが、次の目標に向かって行きたいと思います。