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会社でGitおじさんになった方法

Last updated at Posted at 2014-12-25

Git AdventCalendar2014最終日に相応しいか怪しいのですが、今後のgitの利用者増加と、さらなる繁栄を信じて投稿させていただきます。コラムみたいになってしまいましたが、感謝の気持ちが言いたかったので言わせて下さい。NGだったらすみません。

はじまり

2,3年前のある日、入社したての頃の話です。

プロジェクトでgitを使っていて「こうした方がいいのでは?ああした方がいいのでは?」などと発言しまくっていたら、「デザイナーもやっぱりgit使えたほうが効率いいよね」みたいな話になりまして、「git勉強会」なるものを有志で企画することになりました。

レベル別勉強会の開催

社内全体で募集を開始して、勉強会を企画することになり、以下の3つのレベルにわけて参加者を募って数回に分けて開催しました。(1枠1~2時間程度を数回行いました。)

  • 完全初心者向け(初級)
  • SVNなどは使っていた、デザイナー向け(中級)
  • すでに使っているエンジニア向け(上級)

以下にざっくりとした内容を記載します。

完全初心者向け(初級)

  • バージョン管理システムの説明と、なぜ使うのかの説明
  • GitとGithubの違い、何ができるかの簡単な説明
  • Githubは編集などでも使われているよ!といったイメージ共有
  • gitの使い方の概念の説明(郵便局メソッドの誕生
  • 実際にGithubやGitを参加者をチームに見立てて触ってみる

SVNなどは使っていた、なんとか使えているデザイナー向け(中級)

  • SVNとGitの違いの説明
  • Gitで混乱しやすい点のわかりやすい説明
  • 実際にチームでコンフリクトやPUSHを体験してみる
  • 困ったときの対処法などのTips紹介

すでに使っているエンジニア向け(上級)

  • 改めてgitの特徴やメリットを振り返る
  • 基本的な考え方の整理、gitで何が悪で何が正義なのか。など
  • 運用方法例や、困ったときの対処法などの紹介
  • 便利コマンドのTips紹介

フォローアップ

勉強会をひと通り終えた後は、実際に業務での作業へ。
当時はChatworkを使用していたので、Git部屋なるものを作成して気軽に質問できる雰囲気を提供、「困ったときは俺に直接でもいいですし、チャットで聞いて下さい」みたいに周知しました。

結果、 こんなエラーがでてpushできないんだけどどうして? とか こんな時どうやってマージする? などのレベル感無視した git の情報が活発に流れるチャット部屋が生まれることで、よくわからない人でもなんとなく便利なgit運用方法などを勝手に理解していってくれました。そこそこ大変だったとは思いますが、結果として デザイナー全員がgitコマンドで基本的な作業は可能になる ようになりました。

気づけばGitおじさんに

「こじてぃならこんなときどうする?」とか「エラーがでてわからない・・・」と相談をうけたときは、自分がイメージできた最適なルートを提案したり案内したりしました。

なるべく、わかりやすく説明したり簡潔に提案したりすることにはかなり注意を払いました。すると、「わかりやすい」とか「なるほどね」などを言ってもらえるのが嬉しくて、詳しくなかった低レベルな部分の勉強を追加でひっそり行っていたりもしましたw

そんなことを続けていると、「Gitのこんなエントリがあったよ」とか「このコマンド便利そう!」みたいなGitやGithubの情報をおしえてもらえるようになりました。そういうときはすぐに試してみて評価してフィードバックを行いました。

上記みたいなことを、繰り返していると自分も周りのレベルも勝手に向上していました。そして気づけば社内的には「Gitおじさん」と呼ばれるまでになりました。

おかげさまで、社外の方に勉強会を開催したり説明会を行ったりと多くの機会もいただけました。本当やってよかったと思っています。ありがとうございました。

おわりに

最初の勉強会などは、正直振り返ってみると結構大変でした。

  • レベル別の資料作成
  • 講義内容をレベル別で考える
  • メンバーのレベルを揃えて最適化しつつ、都度別々に開催する
  • 達成感やインセンティブをいかに与えるか。

などなど。

しかし、勉強会を開催したことで以下のメリットが生まれました。

  • Gitへの感心や興味が全社的に向上した
  • 良くも悪くもデザイナーさんへの強制力が発生した 1
  • 一緒にスタートする同僚がいることへの安心感
  • 「エンジニアではなく、技術を尊敬するマインド」の提供の助け 2
  • 各人のレベル感の確認が容易に行えて後のフォローアップに役立てた

キッカケとある程度の強制力や気軽さみたいなものは結構重要だと思います。
まだまだ「Gitやってみたい」という人は多いみたいなので、ぜひ挑戦してみてください。挑戦するときは「近くになんでも気軽に相談出来る人がいる」というのは結構重要なのでオススメしておきます。

注釈


  1. とはいえ、なるべく楽しんでもらう努力はもちろんしてました。 

  2. 「それ、git pushしちゃうよ〜」みたいな会話がエンジニア以外でも成り立つようになりましたw 

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