新人プログラマーの疑問
vueでプロジェクト作成中の出来事
・pnpm build実行によってdistフォルダが作成される
・仕事でも当たり前のように作っていたが、詳しくは知らない
pnpm build とは
pnpm buildは、通常、プロジェクトをビルドするために使用されるコマンドです。このコマンドは、プロジェクト内で定義されたビルドプロセスを実行します。
どのように動作するか:
ビルドプロセスは、package.json内のscriptsセクションに定義されています。
例えば、"build": "tsc"と定義されている場合、TypeScriptのトランスパイルが実行されます。
フレームワークによっては、vite buildやnext buildなど特定のビルドコマンドが実行される場合もあります。
distフォルダ とは
pnpm buildを実行すると、プロジェクトのビルド成果物が生成されるディレクトリのことを指します。通常、このディレクトリの名前はdist("distribution"の略)となっています。
内容:
JavaScriptにトランスパイルされたファイル(もしTypeScriptを使っているなら)。
圧縮されたCSSや画像などの静的ファイル。
本番環境で動作可能な形式に加工されたファイル群。
目的:
このフォルダにあるファイルは、実際にデプロイされるものです。
開発環境でのコードやツールなどの余分なものを取り除き、本番環境で効率よく動作する形にまとめたもの。
ビルドする意味
本番環境向けに最適化:
コードを圧縮し、ファイルサイズを小さくすることで、読み込み速度を改善。
モジュールバンドラー(例:Webpack、Vite)を使用して依存関係を1つのファイルにまとめることも可能。
言語の変換:
TypeScriptやSCSSなど、ブラウザやサーバーが直接実行できない形式をJavaScriptやCSSに変換する。
不要なリソースを除外:
開発環境用の設定やツール、コメント、デバッグコードを削除し、本番向けのクリーンな状態にする。
コードの安全性向上:
トランスパイル時にエラーを検出できるため、事前に問題を見つけやすい。
例:TypeScriptのプロジェクトをビルドする場合
- pnpm buildコマンドが実行される。
- tsconfig.jsonに基づいて、TypeScriptコードが JavaScriptに変換される。
- 変換されたJavaScriptファイルがdistフォルダに出力される。
- distフォルダ内のファイルが本番環境にデプロイされる。
まとめ
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pnpm buildの役割: プロジェクトを本番向けに最適化された形式に変換する。
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distフォルダ: ビルド結果が格納されるディレクトリで、本番環境で動作するコードが入っている。
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ビルドの必要性: 本番環境で効率よく、安全に動作させるために不可欠なプロセス。