jupyterhub とは
jupyterhub は jupyter のマルチユーザでの利用を可能にするパッケージです。
「jupyterhub でのユーザ認証を通過すると各ユーザ毎の jupyter notebook 環境が利用できる」というわけです。
各ユーザのローカルのPython環境を利用するには
「ユーザ毎の jupyter notebook 環境が利用できる」わけですから
- ユーザの環境はユーザが自由に構築したい
- 管理者がユーザの要望を受けて共通のPython環境を作るのではなく,ユーザが自分のローカルの環境を使えるように設定したい
という要望が出ることは容易に想像できます。
1.
に関しては pip install 何か --user
などで対応するとして 2.
はどう行うとよいでしょうか。
これは /home/ユーザ名/.jupyter/jupyter_notebook_config.py
に下記のような行を追記することで実現できます。
import os
# この例では : で複数のPYTHONPATHを設定しています。
os.environ['PYTHONPATH'] = "/home/ユーザ名/foo/bar/lib/python3.5/site-packages:/home/ユーザ名/.local/lib/python3.5/site-packages"
# もし C++ 拡張などをwhlを使わず自分でビルドしてユーザローカルにinstallしている場合は下記のような環境変数設定も
#os.environ['LD_LIBRARY_PATH'] = "/home/ユーザ名/.local/lib"
まとめ
jupyter notebook を一人で使っている場合あまり設定を気にすることは無いかもしれません。
一方 jupyterhub のような共用環境では何か独自の設定したいという場面が出てくるかと思います。
そういった場合にこの記事が一助となればと思います。
以上
追記
すみません。昔全く同じこと書いてたことに気がつきました。