勝手にAWS教室 11時間目:Route 53
情報が古い場合があります。間違っている箇所がありましたらご教授いただけると幸いです。
「ドメイン管理」「DNS」と聞くと難しそうですが、比喩で整理するとスッキリします。そのサービスがAmazon Route 53です。
先にまとめ
- DNSとは何か:住所録の翻訳係
- Route 53の3つの役割:ドメイン登録・DNS管理・ヘルスチェック
- ルーティングポリシー:どのサーバーに案内するかの交通整理
Route 53とは何か
Route 53は、AWSが提供するDNS(ドメインネームシステム)サービスです。
名前の「53」はDNSが使うポート番号(TCP/UDP 53番)から来ています。
1. DNSとは:住所録の翻訳係
そもそもDNSとは何でしょうか。
私たちはWebサイトに https://example.com のようなドメイン名でアクセスしますが、コンピュータは実際には 203.0.113.1 のようなIPアドレスで通信します。
DNSは「ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み」です。
電話帳に例えると、「田中さんに電話したい(ドメイン名)」→電話帳で番号を調べる(DNS問い合わせ)→「090-XXXX-XXXX(IPアドレス)」に電話する。この電話帳の役割を担うのがDNSです。
2. Route 53の3つの役割
Route 53は大きく3つの機能を持っています。
① ドメイン登録
example.com などのドメイン名をRoute 53から直接購入・登録できます。
② DNSレコード管理
ドメインとIPアドレスの対応関係(DNSレコード)を管理します。
主なレコードの種類:
| レコード種類 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| A レコード | ドメイン → IPv4アドレス | example.com → 203.0.113.1 |
| CNAME レコード | ドメイン → 別のドメイン名 | www → example.com |
| MX レコード | メールサーバーの指定 | mail.example.com |
| Alias レコード | AWSリソースへの特殊なCNAME | example.com → ALBのDNS名 |
③ ヘルスチェック
登録したエンドポイント(サーバーなど)が正常に稼働しているかを定期的に確認します。
異常を検知すると、正常なエンドポイントにのみトラフィックを流す(フェイルオーバー)ことができます。
ELBにてヘルスチェックについて詳しく書いていますが、概念としては全く同じになります。
銀行の受付係が「2番窓口、担当者が体調不良でダウンしてます」と気づいたら、お客さんを2番には案内しませんよね。それと同じです。
3. ルーティングポリシー:交通整理の方法
Route 53では、同じドメインへのアクセスをどのサーバーにどう振り分けるかを「ルーティングポリシー」で設定できます。
| ポリシー | 比喩 | 動作 |
|---|---|---|
| シンプル | 一本道 | 常に同じサーバーへ |
| フェイルオーバー | 迂回路 | メインが落ちたらサブへ自動切替 |
| 加重(Weighted) | 交通量配分 | サーバーAに70%、サーバーBに30% |
| レイテンシー | 近道案内 | 応答が速いリージョンへ自動誘導 |
| 地理的(Geolocation) | 地域別案内 | 日本からは東京、米国からはバージニアへ |
まとめ
| 概念 | 比喩 | 一言ポイント |
|---|---|---|
| DNS | 電話帳の翻訳係 | ドメイン名 → IPアドレスに変換 |
| ドメイン登録 | 住所を取得 | Route 53から直接購入可能 |
| ヘルスチェック | 定期検診 | サーバーの死活監視・異常時に自動切替 |
| フェイルオーバー | 迂回路 | メイン障害時にサブへ自動切替 |
| 地理的ルーティング | 地域別案内 | ユーザーの場所で振り分け先を変える |
最後に
Route 53は「ドメインの管理」と「トラフィックの振り分け」を担うサービスです。3つの役割(登録・DNS管理・ヘルスチェック)とルーティングポリシーの概要を押さえておきましょう。
現在までに投稿してきた「勝手にAWS教室」はこちらにまとめてあります。
興味がある方はご覧ください。




