NTTデータ先端技術株式会社の原田です。
2024年10月16日に全制覇となりました Microsoft 認定試験 DP シリーズの受験記となります。
はじめに
空白期間を挟んで足掛け2年ちょっと、PL < DP < AZ と DP シリーズもそんなに情報多くないと思いますのでご参考になれば。
2022年の内容はうろ覚えです…
DP-300: Administering Microsoft Azure SQL Solutions
- 受験日 : 2022年7月26日
- 試験会場 : 大宮NSDビルテストセンター
- 結果 : 合格
- 得点 : 756 (合格点 : 700)
- 勉強方法 : ESI 模擬試験
DP-300 は純粋なリレーショナルデータベースとしての SQL Server の試験になります。
この試験では SQL Server の知識が問われますので Azure の知識だけでは届かないのがポイントです、振り返ってみると DP シリーズは全般的にそのような傾向があると思います。
あと対象サービスが SQL Database ・ SQL MI ・ SQL Server on VM と3つあり、それぞれに指向が全く異なるので意外と勉強範囲は広いです。
が知識問題の割合が大きいのでしっかり座学をしておけば行けるんじゃないかと。
DP-203: Data Engineering on Microsoft Azure
- 受験日 : 2022年8月30日
- 試験会場 : 大宮NSDビルテストセンター
- 結果 : 合格
- 得点 : 803 (合格点 : 700)
- 勉強方法 : ESI 模擬試験
DP-203 はリレーショナルデータベースじゃない方 (かつ NoSQL でもない) のデータベースサービスの試験になります、乱暴に言うと Spark です。
学習ガイドには対象サービスがいくつか並んでいますが基本は Synapse です、Synapse 中心に他のサービスが周りを固めるようなイメージで学習すると理解が速いです。
あと DP-600 (以前は DP-500) があるのでこの試験はインフラがメインです、かつ DP-300 と同じく知識問題の割合が大きいので座学で挑んで行けると思います。
DP-100: Designing and Implementing a Data Science Solution on Azure
- 受験日 : 2024年8月30日
- 試験会場 : 秋葉原昭和通り口テストセンター1
- 結果 : 合格
- 得点 : 725 (合格点 : 700)
- 勉強方法 : Microsoft Learn + ESI 模擬試験
さてここから2024年なので記憶も鮮明です。
この試験はデータサイエンティスト (データを分析して有用な洞察を引き出し、ビジネスや研究の意思決定を支援する専門家) 向けで、本質的には私のようなインフラエンジニア向けではないです。
そのため機械学習の理論や実装を問う設問がバンバン出てきます、ある程度想定はしていたものの結構な割合でしたので苦労しました。がここでも Learn がお助けくださいましたこれで潜り抜けたと言っても過言ではないです。
ただ Learn は代償として時間を捧げなければなりませんのでお気を付けください、私は最後まで手応え掴めないまま終了を迎えました。
DP-420: Designing and Implementing Cloud-Native Applications Using Microsoft Azure Cosmos DB
- 受験日 : 2024年9月13日
- 試験会場 : 秋葉原昭和通り口テストセンター1
- 結果 : 合格
- 得点 : 742 (合格点 : 700)
- 勉強方法 : Microsoft Learn + ESI 模擬試験
DP-420 は Cosmos DB に特化した Specialty 試験になります、DP-300 でもなく DP-203 でもない NoSQL データベースですね。
先にお伝えしておきますと Specialty 試験では Learn が使えないようです、私はそれを知らず試験冒頭しばらく Learn の呼び出し口を探してました。
こちらは単一サービスの試験ですので内容は狭く深くです、開発系の設問も出てきますが言語が .NET でしたので私は助かりました。(.NET の開発者経験あり)
.NET の経験があって Json が読めれば勉強は座学でも行けますね、経験がない場合はインフラと言語の両方を追わないといけないので大変かも。
DP-600: Implementing Analytics Solutions Using Microsoft Fabric
- 受験日 : 2024年10月16日
- 試験会場 : 秋葉原昭和通り口テストセンター1
- 結果 : 合格
- 得点 : 775 (合格点 : 700)
- 勉強方法 : Microsoft Learn + ESI 模擬試験
最後に合格したての DP-600です、こちら Microsoft Fabric とネーミングついてますが実際はほぼ Synapse 使った開発スキルを問う試験になります。
Fabric は Power BI に Synapse をくっ付けた仕立てのサービスですが、Power BI 側の設問は3割もなくひたすら Synapse ノートブックと戦い続けました。
私は Learn の支援を受けながらなんとか時間ギリギリって感じでしたが、この試験に関しては Synapse ノートブック使用した実習形式の勉強を集中的にこなした方が良いですね。設問の情報量が多いのでパッと見てポイントを掴めるかどうかで消費時間が大きく変わると思いました。
そんなこんなでいつもなら1周は回る見直しもできず、残り30秒でポチっと終了と言うところまで追い込まれた試験でした。
おわりに
DP シリーズ終わっての感想、要求スキルの半分は開発系ですね特に機械学習と Synapse (Spark)。
インフラエンジニアとしてはなかなか厳しいものもありましたが、逆にアドオンスキルとしては面白そうだなと思いました。
次は SC シリーズ全制覇を目指します。