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OpenWrtとフレッツ光ネクスト/クロス v6プラス(MAP-E/固定IPIP6)で繋ぐには

Last updated at Posted at 2023-12-23

おことわり

本記事は設定例を提示しているものであり、設定内容に関する問い合わせはお答えできません

設定には最低限基本的なTCP/IPの知識、およびOpenWrt(Linux)の知識が必要です。
作業は専門のスペシャリストに依頼するか、OpenWrtコミュニティフォーラムでご質問ください。
当方はいかなる場合でも一切のサポートの保証を致しかねます。

本記事は2024年7月18日時点のNTT西日本 フレッツ光クロス及び21ipでの検証結果を元に執筆しています

光コラボやその他のプロバイダの場合、挙動が異なる場合もあります。
当方は本記事に関する情報で発生したいかなる損害も責任を負いません。
問い合わせは各自契約先の事業者へお願い致します。

早見表

👍️次の場合はONU直結で利用出来ます!

  • ひかり電話がない(ONUのみ)
  • HGW等ONU以外のレンタル機器が無い

方法

ONUから直接RJ45(LANケーブル)をOpenWrt機器に繋いで利用できます!

🤔次の場合はONU直結で利用出来ません…

  • ひかり電話がある
  • HGWを使用している
  • フレッツ・ジョイントは利用していない

方法

ONU→HGW→OpenWrtでつないで利用できます。
ひかり電話が不要であれば解約し、直結とすることも可能です。

😭次の場合は使えません!

  • HGWを使用している
  • フレッツ・ジョイントを利用している

方法

一番アカンパターンです。フレッツ・ジョイントで設定配信されている影響でOpenWrtからはどう頑張ってもトンネルを繋げることは出来ません。
我慢してHGWで設定・通信を受けてOpenWrtをDMZとして利用するほかありません。
もしくはHGWを使う理由が無いのであればレンタルを解約してOpenWrt直結で通信しましょう。

image.png

解説

フレッツ光ネクスト/クロスとTransix・Xpass・v6コネクト(DS-Lite/IPIP)の場合は下記サイトを御覧ください。

v6プラス(MAP-E)のつなぎ方

  1. mapパッケージをインストールします。image.png

  2. 計算ツールにWANインターフェイスのIPv6アドレスを貼り付け、計算ボタンを押します。image.png

  3. 画像のように結果が表示されたら、Luciよりインターフェースを作成し、下記のとおりに設定します。
    (下記画像ではブート時に起動にチェックが入っていませんが、チェックを入れないと起動時に自動接続できません。また、EAビット長、PSIDビット長、PSIDオフセットも実際の出力に合わせて変更してください。)
    image.png

  4. トンネルリンク従来のMAPを使用IPv6プレフィックスの委任の設定をします
    image.png

  5. ファイアウォール設定をします
    image.png

  6. 保存して適用を行い、IPv4通信が出来るようになっていることを確認して下さい

2024年8月6日現在、公式パッケージのMAP-EではNTT系のMAP-EはICMPが返ってこない事象が発生します。
こちらに従ってmap.shを書き換えるか置き換える事でICMPを処理出来るようになります。
よく分からない場合は下記のワンライナーをご利用下さい。

cd /lib/netifd/proto && wget https://github.com/fakemanhk/openwrt-jp-ipoe/raw/main/map.sh.new && chmod 755 map.sh.new && mv map.sh.new map.sh && service network restart

v6プラス(IPIP/固定IP)のつなぎ方

  1. luci-proto-ipv6パッケージをluciで検索し、インストールします

    現時点ではluci-proto-ipv6を入れてもluci上でIPIP6プロトコルが選択に出てきません。
    代替となるIPIP6パッケージの導入についてはこちらの記事をご覧ください。

  1. プロバイダから送られてきた接続情報を確認します
    下記のようなメールや書面が送られてきていると思います。
    image.png
    ここで重要なのは

    • 払い出された固定IPアドレス
      • IPv4アドレス
    • IPv6プレフィックス
      • 不明な場合はDHCPv6で広報されるPD(Prefix Delegation)
        • 通常は/56が広報される
    • インターフェイスID
      • IPv6サフィックスとも呼ばれます
    • BRアドレス
      • IPv6アドレス

の4つです。

  1. 情報を元にインターフェイスを作成していきます

    ローカルIPv4アドレスにCIDR/32の入力は不要です。

wan4(IPIP6デバイス)の設定内容

一般設定

image.png

ローカルIPv6アドレスを空白にすると通信ができない原因となります

詳細設定

image.png

トンネルリンクはIPv6通信を行うwan6インターフェイスを選択してください

wan4側のIPv6割当ヒントは必ず0にしてください
lan/wan4両方空白にするとlan側が自動的に0、wan4側が1に繰り上がり、IPv6プレフィックスが不一致の為通信できなくなります。

ファイアウォール

image.png

wan6(DHCPv6デバイス)の設定内容

一般設定

image.png

詳細設定

image.png

必ずIPv6割り当て長を無効に設定してください

ファイアウォール

image.png

保存して適用を行い、IPv4通信が出来るようになっていることを確認して下さい。

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