はじめに
経済産業省が主催しているDX人材育成プログラム、「マナビDX Quest」
私は2022年から参加し、4年間で色々なものを知見として得てきました。
マナビDX Questの中には「地域企業協働プログラム」というプログラムがあります。
これは地方企業と受講生チームがマッチングして、実際の企業の課題をヒアリングしてDXに向けた提案を行うというもので、実際の企業とご一緒できるという他にはなかなかない研修プログラムとなっています。
この地域企業協働プログラム、本来は「実際の企業とのDX推進プロジェクト推進」が目的なのですが、私は毎年裏テーマを持っています。
それは企業がある地域ごとファンになるです。
地域企業協働プログラムは基本オンラインで進めていくものですが、訪問は企業とチームで話して問題なければOKとなっています。
ご一緒する企業の皆様は、私が今まで行ったことのない土地であることが大半です。
この機会を使って、その土地を知って好きになろうというのが私の裏テーマでした。
本来の目的はDX支援ですが、振り返ってみると、その土地に立ったときの空気感から得られる体験そのものが人生の糧になっています。
そんな4回の訪問に際した旅行体験記を書いていこうと思います。
2022年 岐阜県大垣市
これが初の訪問でした。岐阜県大垣市、水の都と呼ばれる地です。
大垣市は地下水が豊富で、昔は各家に自噴井戸があったらしいです。
そんな大垣市の中でも中心街から少し外れた、工業地帯にある企業さんとご一緒しました。
周りの風景はのどかでしたが、付近を走る車は多く、一帯で働く方の多さを実感した一日でした。
都会の中心街とは違う、工業地帯の風景を垣間見てきました。
ランチで行った、近場の方がよく行くという定食屋さんのご飯がとても美味しかったです。

2023年 石川県七尾市
2年目の舞台は石川県七尾市。私が住む愛知県からは5時間弱の長旅です。
たどり着いた七尾駅で降りると、町全体がどこかゆっくりした様子でした。
近くには海も山もあり、場所によって景色ががらりと変わる、そして懐かしさを感じる町でした。

能登前寿司という地域ならではのお寿司を堪能しつつ、その場であった人とすぐに飲みに行くようなフレンドリーさも感じて、とても素敵な経験をしてきました。

2024年 富山県高岡市
3年目は再び北陸で、富山県高岡市に行きました。
高岡銅器という伝統工芸を保有するこの町は、高岡銅器の製造を工程によって分業しており、各地にそれぞれの専門技術を持った工場がありました。
高岡の大仏(地元の銅器製造技術が使われる)など、この土地ならではの観光名所もあり、この土地の技術を様々な場所で実感できる学びの多い場所でした。

2025年 山口県長門市
そして4年目、つい先日ですが、今年は山口県長門市に行きました。
日本海が目の前に広がるこの土地では、時間帯ごとにまったく異なる表情を見せる景色が圧巻でした。

今まで訪れたどの地域よりも自然が残っていて、喧噪から切り離された非日常を味わえました。
どの場所を訪れても自然を一番強く感じ、綺麗な景色に心が洗われてデジタルデトックスできたように思います。

この4年の移動を経て思ったこと
地方には、都会とはまったく異なる環境がありました。
そもそも訪れようにも、電車は1時間に1本ないかもしれないし、ICカードも使えないかもしれない。
行った先には都会のようにたくさんのお店があるとも限らないし、携帯の電波も届かないかもしれない。
そのような場所を実際に訪れて、現地の雰囲気を知りながらその土地の方とお話してきたことは、自分にとって新しい世界を知るきっかけとなりました。
Web会議ツールとチャットツールが普及した結果、フルリモートで済ませるという事が非常に容易になりました。
しかし、リモートだけではどうしても得られない空気感が現地にはあって、その土地ならではの空気に触れることは「行った人にしかわからない」選択肢を提示してくれて、その人の血肉になるのではないかと思います。
この記事は旅行というフランクな表現で書き出しましたが、旅行として楽しみつつも、多くの「現地ならではの気づき」を提供してくれる素晴らしい機会になったと実感しています。
マナビDX Questに参加したことで、この「空気感を体験すること」の重要さに気付けたことを、私はとてもありがたく思っています。
