Android10以下の生体認証の動き

Android10以下でDeviceCredentialsやBiometricAuth（いわゆる画面ロック解除ね）を使う場合、SDK内部の動きとしては、IntentでOSの機能に飛ばしている。
結果はonActivityResultに返ってくるので、従来は固有のRequestCodeをつけて結果の判別をしていた。

AndroidXライブラリの登場

その後、AndroidXライブラリの登場によってOSバージョンごとの実装をしなくても良くなった。
ところが今度は「タスク復帰も生体認証から戻ってきたときも、アプリの状態として同じ判定を受ける」という別の問題が発生。
さらに、RequestCodeは起動の都度変わっていた。

困りどころ

ActivityのonStart,onResumeでタスク復帰時の処理をしていたので大いに困った。
今回は、onActivityResultで画面ロック解除成功（RESULT_OK）を通った時のonStartだけ、「生体認証成功時の処理」にしたい。

解決策

LifecycleCoroutineScopeを使う。
この記事が参考になった。
https://qiita.com/HanaleiMoon/items/4735f977b9ef1be8bde2

サンプルコード

Android10以下では、onActivityResult（Depricatedですが）に結果が渡ってくるので、onActivityResultで「RESULT_OK,処理成功」をキャッチしたら、このあと呼ばれるonStartでlifecycleScope.launchWhenStarted{}内に書いた処理が走る（== onResumeが呼ばれる前に走る）、という流れにしていきます。

MainActivity.kt

@Deprecated("Deprecated in Java")
override fun onActivityResult(requestCode: Int, resultCode: Int, data: Intent?) {
    super.onActivityResult(requestCode, resultCode, data)

    activityResultCode = resultCode

    lifecycleScope.launchWhenStarted {
        if (resultCode == -1) {//生体認証がとおったら == RESULT_OK == -1
            //次回onResumeの時に生体認証を走らせない
            mainViewModel.disableBiometric()
        }
    }
}

ちなみに

AppLifecycleを噛ませる方法でも結果一緒でした。
あれは同一パッケージ内のActivity遷移でonResumeを通らないもので、今回はOSの機能に飛ばしているせいかガッツリ通っていた。
onActivityResultがDeprecatedなのは一旦見逃してください...