AI Coding Agentの2026年2月の動向
AI Coding.Infoというサイトを2025年7月から運営しています。
これは、Claude CodeやCodex CLI、あるいはGithub Copilot、Geminiなど、AI Coding Agentに関する利用動向をGithubのリポジトリの情報から定点観測するサイトです。
AI Coding Agentの利用の判定として、以下のような条件で毎日調査を行っています。
- Githubの公開リポジトリを9,000リポジトリを毎日調査
- プログラミング言語毎のGithub スター数のTOP 300
- プログラミング言語は30種類から調査
- AI Coding Agent 16種類を対象
- 各種AI Coding Agentの利用するルールファイルがGithubリポジトリにある場合のみ、AI Coding Agentを利用していると判断
先月の動向
AI Coding Agentの利用率は7.3%
AI Coding Agentのリポジトリ利用率は7.3% で、前回の6.3%から1.0%ポイント増加です。上昇傾向は変わらず。といったところです。11月の記事では、全体の成長率はおおむね0.73%未満と見積もっていました。そのため、利用率が1.0%増加というのは、かなり上昇幅が大きい1ヵ月のように思います。2025年12月から2026年1月の利用率の増加率が1.0%で、2026年1月から2026年2月の利用率の増加も1.0%と考えると、何かAI Coding Agentの利用に加速する要因があったように感じられます。
2026/3/1のAI Coding Agent利用率
2026/2/1のAI Coding Agent利用率
2026/2/1~2026/3/1までのAI Coding Agentを利用利しているリポジトリ数の推移
AI Coding Agentのプロダクト別のシェア
プロダクト別のシェアは以下のようになっています。
| 順位 | 製品名 | シェア率 |
|---|---|---|
| 1位 | Claude Code | 32.3% |
| 2位 | Codex CLI | 31.6% |
| 3位 | Copilot Agent | 19.8% |
| 4位 | Cursor | 7.8 % |
| 5位 | Gemini CLI | 6.4% |
Codex CLIの勢いが止まらない。1位のClaude Codeをシェア率で抜きそうなイメージがあります。 先月まではClaude CodeとCodexは4%の差がありましたが、今月になって0.7%の差しかありません。そのため、Codexが覇権をとるのも時間の問題。 という印象があります。
2026/3/1のAI Coding Agentシェア率
2026/2/1のAI Coding Agentシェア率
プログラミング言語別のAI Coding Agent利用状況
一番AI Coding Agentが利用されているプログラミング言語は「TypeScript」、2番目が「Go」、3番目が「Rust」、4番目が「Python」、5番目が「C#」です。この辺は、大変動がありました。
| プログラミング言語 | 3/1のランキング順位 | 2/1のランキング順位 |
|---|---|---|
| TypeScript | 1 | 1 |
| Python | 4 | 2 |
| Rust | 3 | 3 |
| Go | 2 | 4 |
| C# | 6 | 5 |
| Kotlin | 5 | 6 |
TOP 5のプログラミング言語や、一番使われているプログラミング言語はTypeScriptという事実は変わりません。しかし、その内部順位が大きく入れ替わり、Pythonが4位に大きくランクを落とし、Goが順位を2位、Rustの順位が3位にまで上げました。また、Kotlinに関しても、C#を抜き、5位になりました。
ここからRust、Go、Kotlinのプロジェクトに何らかのAI Coding Agentの影響があったように思われます。
2026/3/1のAI Coding Agentのプログラミング言語別ランキング
2026/2/1のAI Coding Agentのプログラミング言語別ランキング
AI Coding Agent利用リポジトリ数の1ヵ月の推移
2026/02/01時点のAI Coding Agentの利用リポジトリ数は836でした。2026/03/01だと1,008件だったので、172件の増加です。ついに大台の1,000件を超えてきましたね。
2026/2/1~2026/3/1までのAI Coding Agentを利用利しているリポジトリ数の推移
プログラミング言語ランキングの順位入れ替えと利用率の推移について
ここで、ランキングの上昇のあったGo,Rust,Kotlinに関してAI Coding Agentの利用率の推移を見てみます。
推移を見てみると、2026/01/14ぐらいまでは割と利用率の上昇幅は大きくなかったのですが、それ以降、上昇率が上がっていることが分かります。
このあたりにあったイベントを調べてみると、2026/01/14にOpenAIからGPT-5.2-Codex APIが公開されています。
さらに、これらのプログラミング言語ごとの利用されているAI Coding Agentの利用割合を見ると、Codexの利用が1位となっています。
そのような背景から、OpenAIによる2026/01/14にGPT-5.2-Codex APIの公開が契機となり、Go、Rust、KotlinがCodexによるAI Codingがしやすくなったのではないか。 といえるかもしれません。
Go言語における2026/03/01のAI Coding Agentのシェアの詳細
Rust言語における2026/03/01のAI Coding Agentのシェアの詳細
Kotlin言語における2026/03/01のAI Coding Agentのシェアの詳細
感想
自分が定点観測をしていて、「まぁなんとなくClaudeCodeが1位なんだろうな」みたいな気持ちで毎日データを眺めている風はありました。しかし、毎月振り返ってレポート記事を書いていると「Codexやべぇな」みたいな感じを抱いています。プログラマー界隈。私の観測界隈では割とClaudeCodeが多いような気がしますし、AntiGravityも多い気がします。私自身の利用もAntiGravityが最近は多いです。あんまりCodex・・・という雰囲気ではないのですが、そのあたりは、別の理由があるのかもしれません。例えば、そもそもAGENTS.mdの互換性が各プロダクトで高いので、とりあえず設定ファイルとしてAGENTS.mdを入れておくと、各コントリビューターが自分の好きなAI Coding Agentを利用できるようになるため、OSSのコントリビュート数が増えるからよい。とか。そういう副次的な理由かもしれません。
最近、AI周りは「きな臭い」話が蔓延しているように思います。まぁ、前からきな臭い話は多かったのですが、それは「AIでめっちゃ稼げる!!」という方向ではなく、「アメリカの政治情勢」の話です。
2026/02/28のニュースを引用します。
人工知能(AI)の軍事利用を巡る米国防総省とアンソロピックの対立は、シリコンバレー全体を巻き込んだAIの安全性に関する争いに発展する様相を呈してきた。
アマゾン・ドット・コムやアルファベット、マイクロソフト、オープンAIの従業員を含む2つの労働者連合は、自社のAI製品の無制限使用を求める国防総省の要求を拒否し、アンソロピックと足並みをそろえるよう求めた。
争点となっているのが、アンソロピックのAIツール「クロード(Claude)」の用途制限だ。国防総省は制限なく利用することを求めているのに対し、アンソロピックは米市民への大規模監視や自律型兵器開発への使用に反対している。
いずれの措置も、アンソロピックの政府向け案件獲得に壊滅的な打撃を与える恐れがある。焦点となっているのは、同社が米軍向けに実施することで合意している最大2億ドル(約310億円)相当の業務だ。他の政府機関との契約も危うくなる可能性がある。
このような形で
米軍の軍事開発に対し、Amazon、Alphabet(Google)、Microsoft、OpenAI、Anthropicは無制限使用を拒否する態度
をとってきました。
しかし、その最中、 トランプ大統領はClaudeCode(Anthropic)の軍事機関での利用を停止し、OpenAIのサム・アルトマンは米軍による軍事利用を許可した。
という状態になっています。
もはや、倫理も何もないな。という気持ちがあります。
逆に言えば、政府レベルの施策としてAIが脅威になり、それが大統領令が発生するレベルというのは、かなり異例の状態なのだと感じています。
最近、OpenAIは1,100億ドル(約17兆円)を資金調達をしたそうで、調達元はAmazon、ソフトバンク、NVIDIAだそうです。業評価額は7300億ドル(113兆円)。一国が揺らぐ規模というのは分からんでもないです。
こういった事態があるなか、来月の利用動向にも影響があるのか。気になるところでもあります。
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来る3/5に
「AI時代に人間がチームを作る意味って何?」
という題名で登壇させていただきます。
最近、
「AIによって1人で短期間でサービス作った!マネタイズして〇〇万円稼ぎました!!」
みたいな言説をよく見ていると思います。
そうしたとき、
「じゃあ、別にもうチームなんてなくてよくね?」
という思考も、脳裏に過ぎるのではないでしょうか。そこで、
「AI時代にチームを構築する必要性はない」
という視点で、一度考えてみて話してみようかな。という感じです。
火力高めになるかもなので、資料は公開しないかもです。
そして、その講演を聞いたうえで、どうだった?みたいなものをディスカッションしてみようじゃないか。という会になっております。資料はこれから作ります()
日時:2026年3月5日 19:00~21:00
場所:株式会社インゲージ 大阪市北区柴田1-14-8 梅田北プレイス14階
というわけで、講演に興味のある方や、ディスカッションしてみたい方、私と話してみたい方は参加どうぞ。参加無料です!!
会場で僕と握手!!
YouTubeチャンネル「こたうち企画」もよろしくお願いします!
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