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マイニングで一番稼げる仮想通貨は何か!?BTC・LTC・MONA・XMR・BCNの5種でベンチマークしてみた!

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概要

仮想通貨に手を出してみたいけど、元手がない・・・本当に大丈夫?詐欺なんじゃないの?・・・でも触ってみたい・・・みたいなジレンマありませんか?
そんな時、プログラマーならちょっと試してみよう。と思うのが

マイニング

だと思います。簡単に説明すると、コンピューター上でマイニング用のソフトを動かし、CPUリソースを貸し出すことで、その対価として仮想通貨がもらえる仕組みです。
しかし、昨今のネットニュースを見ていると、いろいろな仮想通貨が話題に上がっていると思います。例えば、最近、モナーコインという日本発の仮想通貨の価格が非常に上がっています。2017年の1月1日、モナコインは1枚あたり2.69円でした。2017年の12月15日、1579.92円まで上昇しています。500倍以上の価値の上昇をしています。他にもライトコインという仮想通貨はゲームプラットフォームのSteamで取り扱いが始まるとニュースがあると、11月比で3倍程度の値上がりが発生しました。
このように、現在の仮想通貨は多種多様なものがあり、値段の急上昇、急降下の激しい現状となっております。
そんな中でも、マイニングをせっかくするなら一番稼げる仮想通貨でやりたい!と思いますよね?そこで、今回、主要な仮想通貨のマイニングのベンチマークを行い、どの仮想通貨がどれだけ稼げて、マイニングをするならどのような手順を行えば良いか?明らかにしたいと思います。

image.png
(ここ数年のモナーコイン相場。ほぼ10円以下だった相場が、最近になって、1,500円を超えていることがわかる[参考])

今回マイニング対象とした仮想通貨

ビットコイン(BTC)

仮想通貨の代表的な存在。最近、1ビットコインが200万円を超えたことで話題に。

ライトコイン(LTC)

概要でも書いたように、Steamで取り扱うようになった仮想通貨

モナーコイン(MONA)

2ch発祥の仮想通貨

モネロ(XMR)

専用ハードウェアでマイニングしにくいCryptonightというアルゴリズムを採用している仮想通貨

バイトコイン(BCN)

モネロと同じCryptonightのアルゴリズムを採用した仮想通貨。
しかし、仮想通貨自体に脆弱性が見つかったせいか、値段が低め。

マイニング環境・導入方法

動作環境は、Raspberry Pi 3です。

今回も、cpuminerというソフトウェアを使います。詳しいインストールの説明は、以前に書いた記事をご参考ください。

Bitcoinを電気代"0円"でマイニングして稼ぐ!

ベンチマーク方法

以下のような手順を踏みます。
1. cpuminerで仮想通貨のマイニングを行い、ハッシュレートを調べる。
2. Minergateのサイトで、ハッシュレートと換金できる仮想通貨のレートを調べる。
3. Coingeckoで仮想通貨と円のレートを調べる。
4. 1-3.を仮想コインの種別ごとに行い、比較する。

cpuminer

cpuminerの場合は、このようなデータとスクリプトを用意しました。

$ cat coinlist
sha256d
scrypt
cryptonight
lyra2rev2

スクリプトはこんな感じ

sample_num=10

for method in `cat coinlist`
do
    filename="$method"".log"
    cpuminer -a $method  --benchmark 2>&1 | grep -i total --line-buffered | head -n $sample_num > $filename
    unit=`head -n 1 $filename | awk '{print $5}'`
    value=`cat $filename | awk '{sum+=$4} END {print sum/NR}'`
    echo $method $value $unit
done

簡単に説明しますと、cpuminerは-aオプションで、マイニングに使用するアルゴリズムを指定することが可能できます。そしてベンチマーク用途としてプールに接続しない、--benchmarkオプションがあるので、これを付与しています。
コンピュータ全体のハッシュレートはTotalという行でgrepできますので、10回平均のハッシュレートを用いて計算しています。
ちょっとプログラム的なポイントを話しておくと、grepの--line-bufferedオプションです。これは行ごとにしかgrepをバッファしないようにするオプションです。これがないと、grepがバッファしてしまい、標準出力に表示されず、headが終了できないため、ベンチマークに時間がかかってしまいます。

ハッシュレートと仮想通貨への換金率

基本的なハッシュレートと仮想通貨の換金率ははminergateを参考にしました。
https://minergate.com/calculator/cryptonote
https://minergate.com/calculator/scrypt

モナーコインのハッシュレートとの換金率は以下から抽出しました。
https://vippool.net/index.php?page=statistics&action=pool

ハッシュレートランキングのトップ20が公開されているので、そのハッシュレートと1日で稼げるモナコインの数量から、平均の換金率を計算しました。

仮想通貨の円の換金率

今回はcoingeckoを参考にレートを計算しています。
https://www.coingecko.com/ja/

結果

名前 アルゴリズム H/s coin/day yen/coin yen/day
ビットコイン(BTC) sha256d 2.709E+06 9.21E-11 1,878,310.000 0.000173
ライトコイン(LTC) scrypt 2.890E+03 4.77E-07 31,775.000 0.015156
モナコイン(MONA) lyra2rev 1.994E+04 1.99E-04 1,601.000 0.319239
モネロ(XMR) cryptonight 7.402E+00 8.46E-05 35,113.000 2.970730
バイトコイン(BCN) cryptonight 7.402E+00 4.68E+00 0.309 1.447381

一番読みやすいバイトコインで説明します。バイトコインはcryptonightのアルゴリズムで暗号化されています。Raspberry Pi 3では、cryptonightのハッシュレートは7.402 H/sでした。Minergateによると、1日で4.68個のコインをマイニングの対価(coin/day)としてもらえます。1バイトコインは、0.309円(yen/coin)なので、そこから計算すると、Raspberry Piでは、1日あたり1.44円(yen/day)稼げる計算です。

考察

この表からわかることとして、マイニングで一番稼げる仮想通貨はモネロ(XMR)である。ということがわかりました。そのモネロは1日あたり、1万分の8.46個のモネロをマイニング可能で、2.97円分に当たるようです。
 一番有名なビットコインは、ハッシュレートこそ非常に大きいですが、1日あたり1万分の1.7円程度しか稼げません。モネロの方が17,000倍以上稼げます。最近、話題に上がっているライトコイン、モナコインについても、1日計算しても1円未満しか稼げなくて辛いですね。しかし、モナコインの方がライトコインより20倍稼げる。というのは意外でした。あまり見慣れませんが、バイトコインは意外に稼げています。やはりビットコインのようにASIC化できないので、ハッシュレート比のコインの流通量が少ないため、稼げる値段が高めになっているようです。

実際のところ、Minergateのページでも"The most profitable currency to mine based on the hash rate information provided."と書いており、モネロがマイニングに向いているようです。

image.png

https://minergate.com/calculator/cryptonote

Raspberry PiはAmazonの価格で¥6,580なので、 約6.15年モネロをマイニングし続けることで、システムをペイできるようです。

「Bitcoinを電気代"0円"でマイニングして稼ぐ!」みたいに、1,800年もかかっていては仕方ありません。モネロの方が、まだマシです!

やっぱり、 Raspberry Piで仮想通貨のマイニングでの収益化は難しそうですね。
でも、みなさんも「ちょっと試しにマイニング」やってみてはいかがでしょうか?