はじめに
前回記事(v2.1.69まで)に続き、2026年3月に投入された v2.1.70〜v2.1.73 の主要アップデートをまとめます。
特に /loop コマンド、Effort Levels の UI 刷新、modelOverrides 設定が注目ポイントです。
対象バージョン: v2.1.70 〜 v2.1.73(2026年3月12日時点の最新版)
# バージョン確認
claude --version
# アップデート
npm update -g @anthropic-ai/claude-code
1. /loop — 定期実行コマンド(v2.1.71)
セッション内でプロンプトを 定期的に自動実行 できる /loop コマンドが追加されました。
CI/CD の監視やデプロイ確認など、繰り返し確認が必要なタスクで威力を発揮します。
基本構文
# 30分ごとにビルドを確認
/loop 30m ビルドのエラーを確認して
# 2時間ごとに実行
/loop デプロイの状態を確認 every 2h
# デフォルト(10分間隔)
/loop テストの状態を確認して
# 別のスキルをループ実行
/loop 20m /review-pr 1234
対応する時間単位
| 単位 | 指定例 |
|---|---|
| 秒 | 30s |
| 分 | 5m |
| 時間 | 2h |
| 日 | 1d |
Cron 管理ツール
/loop の裏側では CronCreate / CronList / CronDelete ツールが動作しています。
# セッション中の Cron を無効化したい場合
export CLAUDE_CODE_DISABLE_CRON=1
CLAUDE_CODE_DISABLE_CRONは v2.1.72 で追加された環境変数です。
注意点
- ループはセッション中のみ有効(セッション終了で停止)
- 音声入力(push-to-talk)のキーバインド
voice:pushToTalkも v2.1.71 で追加
2. Effort Levels の UI 刷新(v2.1.72)
思考の深さを制御する Effort Levels が シンプルな3段階 に整理されました。
新しい指定方法
# コマンドライン引数
claude --effort low # 高速・低コスト
claude --effort medium # バランス型(デフォルト)
claude --effort high # 深い推論
# セッション中の切り替え
/effort high
使い分けの目安
| レベル | 用途 |
|---|---|
| low | 定型作業・ファイルの確認・単純な質問 |
| medium | 通常の実装・デバッグ(デフォルト) |
| high | 複雑なリファクタリング・アーキテクチャ設計・難解なバグ調査 |
3. /copy の強化 — ファイル書き込み機能(v2.1.72)
既存の /copy コマンドに w キー が追加されました。
クリップボードを経由せず、選択したコードブロックを直接ファイルに書き込めます。
# /copy を実行してピッカーを表示 → w キーでファイルに書き込み
/copy
長い回答の中から特定のコードを素早くファイルに保存できます。
4. ExitWorktree ツールの追加(v2.1.72)
EnterWorktree でエージェントセッションが Worktree に入った後、ExitWorktree ツールで 安全に元のディレクトリに戻る ことができます。
並行作業(複数の Worktree でエージェントを走らせる)が以前より管理しやすくなりました。
5. modelOverrides 設定(v2.1.73)
Amazon Bedrock や Google Vertex AI 経由で Claude を使用している場合、AnthropicモデルIDをプロバイダー固有のIDにマッピング できるようになりました。
~/.claude/settings.json の設定例
{
"modelOverrides": {
"claude-opus-4-6": "arn:aws:bedrock:us-east-1:123456789012:foundation-model/anthropic.claude-opus-4-6-v1:0",
"claude-sonnet-4-6": "arn:aws:bedrock:us-east-1:123456789012:foundation-model/anthropic.claude-sonnet-4-6-v1:0"
}
}
Claude Code のモデル切り替え操作がそのまま Bedrock の ARN に自動変換されます。
6. OAuth / SSL エラーハンドリングの改善(v2.1.73)
社内プロキシ環境での SSL 証明書エラーによる OAuth ログイン失敗に対して、具体的な対処手順を含むエラーメッセージ が表示されるようになりました。
企業環境で Claude Code を導入する際の障壁が下がることが期待されます。
7. その他の改善(v2.1.70〜v2.1.73)
v2.1.72
-
/planコマンドにオプションの説明引数を追加 - Agent ツールに
modelパラメータを復元(呼び出しごとのモデル上書きが可能に) -
/configコマンドのキーボードナビゲーション改善
v2.1.71
- up-arrow キーで割り込み後のプロンプト復元・会話の巻き戻しが可能に
- IDE 検出速度の改善
- macOS でのクリップボード画像貼り付けパフォーマンス向上
v2.1.70(主にバグ修正)
-
ANTHROPIC_BASE_URLをサードパーティ製ゲートウェイで使用時の API 400 エラー修正 - カスタム Bedrock 推論プロファイルでの Effort パラメータエラー修正
- Windows/WSL で非 ASCII テキストのクリップボード文字化け修正
- デフォルト Opus モデルを Bedrock・Vertex・Foundry で v4.6 に更新
全バージョン変更点サマリー
| バージョン | 主な変更 |
|---|---|
| v2.1.70 | バグ修正中心、Opus 4.6 デフォルト化 |
| v2.1.71 |
/loop コマンド追加、Cron ツール追加、voice:pushToTalk キーバインド |
| v2.1.72 |
/copy に w キー追加、ExitWorktree ツール、Effort Levels UI 刷新、CLAUDE_CODE_DISABLE_CRON 追加 |
| v2.1.73 |
modelOverrides 設定、OAuth/SSL エラーハンドリング改善 |
まとめ
v2.1.70〜v2.1.73 のアップデートで特に実用的な機能は以下の3つです。
-
/loop: CI/CDやデプロイの自動監視に最適。繰り返し確認の手間がゼロに -
Effort Levels:
--effort highを使い分けることでコスト最適化しながら品質を維持 -
modelOverrides: Bedrock / Vertex 環境でのモデル管理が格段に楽になる
Claude Code は継続的に機能追加が行われています。公式の Changelog を定期的にチェックすることをおすすめします。
参考
@kotaro_ai_lab
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