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MIXI DEVELOPERSAdvent Calendar 2023

Day 18

デイリースクラムの改善トライでよかったこと

Last updated at Posted at 2023-12-17

本投稿はMIXI DEVELOPERS Advent Calendar 2023 18日目の記事です。


この記事ではスクラムイベントの1つの「デイリースクラム」の改善で良かったトライを共有します。

デイリースクラムとは

いまのチームはスクラム体制を採用しています。スクラムのイベントの一つとしてデイリースクラムがあります。
スクラムガイドによるとデイリースクラムは以下のように紹介されています

デイリースクラムの⽬的は、計画された今後の作業を調整しながら、スプリントゴールに対す
る進捗を検査し、必要に応じてスプリントバックログを適応させること
:
デイリースクラムは、コミュニケーションを改善し、障害物を特定し、迅速な意思決定を促進
する。その結果、他の会議を不要にする。

デイリースクラムは進捗報告というように誤解されがちですが、重要なポイントは「検査(障害の特定)」「コミュニケーションの改善」であると思っています。

デイリースクラムで抱えていた課題

今のチームは7, 8人ですがヘルプの方の参加などがある時期で多いときは11人などの参加人数になることがありました。エンジニアに加えてデザイナー、QAなど異なる領域のメンバーがいます。

そんなチームで直面していた課題は 「報告の時間が足りない」,「障害の検査ができない」 の2点でした。
当初は時間がないから検査ができていないと考えていましたが、この2つは別物でした。
本記事ではチームで相談しながら改善していった中でよかったアイデアを共有します。

時間節約のための改善アイデア

デイリースクラムで事前に記入させる

朝集まった段階でいきなり順番に話していくと以下のような問題がありました。

  • 準備していないので報告や問題がまとまらない
  • 話が展開されやすく長話になってしまう

そこで事前に内容を記入させることにより、全体の見通しを立てることができました。
かつNotion ではコメントによるテキストコミュニケーションが可能なので非同期で事前や事後にコミュニケーションを取ることもできます。一方で、日報などもチームで書かなければならないため、これが記入のコストとなりました。

記入する内容は一般的な項目で以下です。

  • 昨日やったこと
  • 今日やること
  • 困っていることや共有事項

この方法を導入した当時はデイリースクラムの平均所要時間が15分オーバーから約12,3分に変わりました。

デイリースクラムテンプレートを作る

初めての人がジョインしてもわかるようにという点と誰でも再現性ある進行ができるようにテンプレートを用意しました。
notion を利用しているのですがワンクリックでコピーができそちらを利用しています。便利です。

あ.jpg

また進行は以下のようになっています

  • 順番に進捗共有
    • 昨日やったこと
    • 今日やったこと
    • 困り事や共有事項
  • 共有事項

検査ができないことへの改善アイデア

スクラムで「検査」することを意識付ける

シンプルなアクションです。
「間に合わなそうならアラートを上げましょう。」と共通認識を持ってもらうことです。
話し合いの中で進捗報告だけで終わってしまうときに、スクラムマスターやメンバーが、「結局順調なのか?」「間に合うのか?」などのコミュニケーションを積み重ねることで徐々に意共通意識がついていったと思います。

デイリースクラムの中で進行のヤバさをポーカーする

これは最近の取り組みなのですが、タスクの見積もりのプランニングポーカーとは別に「ゴールに向けて、進行が今どれくらいやばいのか」の共通認識を取るポーカーです。

QAやデザインなど、様々なポジションの人とスクラムに取り組んでいると、進行に対する認識の非対称性が生じます。それを定量的に判断する取り組みとして有効でした。

1を「このままだとゴール(リリース)できない」
5を「余裕をもってゴール(リリース)できそう」といったように設定して5段階で数次を一斉に出し合う取り組みです。チームでは「やばポーカー」と言われています。

image.png

まとめ

現在のチームではこのようにしていくつかの改善をトライしていき問題を解消していきました。

スクラム体制の価値の1つには「チームとして強くなること」があると思います。チーム全体で意識を持って改善していくという姿勢を持つことが大きな価値だと思っています。
まだまだ課題はありますが、チームで認識してトライしていくことを大切にしていきたいと思いました。

参考資料

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