◆はじめに
運用・保守は、一般的にはひとつの業務のようにまとめて呼ばれることが多いですが、「運用」と「保守」に分かれた業務がひとつに合わさったものです。そのため別々に考えたほうが感覚的にも分かりやすいです。
今回は、未経験からでも入りやすい運用・保守について必要なスキルやどんな人は向いているのかなどを書いていきたいと思います૮ ・ﻌ・ა
◆運用・保守とは???
そもそも「運用・保守」って何しているの??ってことで概要から行きましょう( ˙ω˙)و グッ!
「運用・保守」とは、ITシステムやサーバー、ソフトウェアの正常な運営や維持管理を担当する業務です。
具体的な業務としては、システム障害やエラーの監視・解析、パフォーマンスの最適化、アップデートやアップグレードの実施、セキュリティ対策の強化などが挙げられます。
また日次作業と呼ばれる定期的に確認する業務などもあります。
◆「保守」と「運用」の違い
「保守」はシステムにトラブルが発生した際の障害対応や解析、上長への説明
「運用」は日々のシステム稼働状況の監視やバックアップ管理など
※小さなシステムだとどちらも兼務することが多いです。
◆運用・保守の業務内容
ここでは、保守と運用、それぞれの業務内容について簡単に書いていきたいと思います!
◆保守の業務内容
「保守」の役割は、システムの安定性と信頼性を確保し、トラブルや障害の発生を最小限に抑えることです。
定期的なメンテナンスやパッチ適用、アップデートの管理などを通じて、システムの大きな障害を未然に防ぎます。
そのほかにも、ドキュメント作成/管理や課題・問題管理なども重要な作業です。
◆運用の業務内容
「運用」の役割は、システムが日々正常に稼働するために管理や監視を行うことです。
例えば、システム利用者の増加によりサーバーの負荷が増えた場合、性能の向上や機器の追加など、負荷を均衡させるための対策を講じます。
モニタリングやメンテナンスを通じて、システム障害の可能性を未然に防ぎ、最適な環境を維持するのです。
そのほかにも、手順書の整備や情報採取(依頼対応)などもあります。
◆運用・保守に必要なスキル
まず初めに運用・保守は、未経験でもなれます!!!!!
実務では、継続的なシステムの監視やトラブルシューティングなど特定の技術や知識を要しますが、OJTや研修プログラムを通じて学べる機会が多いです。
未経験から保守運用の仕事に就きたい場合、仕事への意欲や継続した学習意欲、問題解決能力、コミュニケーション能力などが重要な要素です。
強いていうのであれば「作業の正確性」「コミュニケーション能力」「メンタルの強さ」ですね。
◆作業の正確性
軽微なメンテナンスなどの作業は、稼働中のシステムを止めずに行われることがあります。
そのため、作業の正確性は非常に重要です。
要は手順書を準備して、それの通りに作業をすることが重要で、想定外の事象が発生した際はすぐに上長へ報告の上で対応を検討する必要があります。
本番環境の場合は、作業者+確認者の2人で作業することが多いです。
◆コミュニケーション能力
基本的にはシステムまわりに関する業務がメインのためチーム内でしかコミュニケーションをしないと思われがちですが、システムに関する問い合わせや質問、障害が起きたときの的確な情報共有には、円滑なコミュニケーションが求められます。
特にヒアリング能力と説明能力は運用・保守をするうえでかなり重要となります。
◆メンタルの強さ
システムを安定して稼働させることが、運用保守の重要な業務です。もし異常を見逃したり放置したりすれば、故障などの要因となり、最悪の場合システムの停止を引き起こしかねません。
「間違った対応をとってしまうと、企業の損失に直結する」というプレッシャーがあるため、それに負けない強いメンタルの強さが求められます。
まぁメンタルについてはIT全体で必要な気がしますが。。。。()
◆運用・保守 向いてる人??
どのような仕事にも、向き不向きな人の傾向が存在します。
参考までにどんな人が運用・保守に向いているのか気になるのでちょっと調べてみました!!!
◆向いている人の特徴
運用・保守に向いている人は、冷静に問題解決ができる人、変化に柔軟に対応できる人、責任感と忍耐力がある人、細かい点に注意を払える人、協調性がある人、体力に自信がある人、基礎的なIT知識がある人、そして自分の役割を理解し誇りを持てる人です。
◆問題解決能力と冷静さ
障害発生時に冷静に状況を把握し、原因を特定・解決するプロセスを楽しめる人です。
◆変化への適応力と柔軟性
日々の変化に柔軟に対応でき、多岐にわたるタスクをこなす能力が必要です。
◆責任感と細部への注意
「稼働していて当たり前」の状態を守るという責任感や、細部を見逃さない観察力が重要です。
◆忍耐力と体力
地道な作業を続けられる粘り強さや、夜間・休日対応などの不規則な勤務に対応できる体力も求められます。
◆コミュニケーション能力
関係部署やユーザーと円滑にやり取りし、状況を正確に伝えるコミュニケーション能力が不可欠です。
◆ITの基礎知識
サーバーやネットワークなど、幅広いITの基礎知識があると業務に役立ちます。
◆責任感と誇り
システムの土台を支える裏方の仕事という自覚を持ち、自分の役割を誇りに思える人は、この仕事を続けやすいと思います。
◆まとめ
運用・保守は、IT未経験からでもわりと入りやすいです。まずはITってどんなことしてるの?という入り口から入って、資格の勉強をしながら業務を覚えていくと良い感じにステップアップできますね。
未経験者の場合、いきなり設計や構築ではなく、まずはサーバーの監視や運用といった業務から始めるのが頭にも入ってきやすいです。