はじめに
「Neovimを起動したけど、どうやって閉じるの?」「ファイルを開くだけなのに、何を押せばいいかわからない...」「LazyVimのドキュメントに<leader>frと書いてあるけど、実際に何を押せばいいの?」そんな経験はありませんか?
本記事は、Neovimを初めて使う超初学者の方に向けた、最低限これだけ覚えれば動けるというチートシートです。複雑な設定は一切なし。まずは基本的な操作を覚えて、Neovimを使いこなすモチベーションを上げましょう。
また、基本的な操作に慣れてきた方向けに、LazyVimの使い方も詳しく紹介します。LazyVimのドキュメントでよく見る<leader>や<localleader>などの特殊な表記が、実際にはどのキーを押せばいいのか、具体的な操作手順とともに説明します。
本記事で学べること:
- Neovimの起動と終了方法(最重要!)
- ファイルを開く方法
- 基本的な移動と編集
- 保存と終了の方法
- 画面分割とターミナルの使い方
- ターミナルエミュレータ(iTerm2/WezTerm/PowerShell)の使い方
- 困ったときの脱出方法
- LazyVimのインストール方法
- LazyVimでのプロジェクトの開き方とファイル操作
- エクスプローラー(neo-tree/oil.nvim)の使い方
- LSPとMasonの使い方(コード補完、エラー検出など)
- LazyVimのキーマップ表記の読み方(
<leader>の具体的な意味)
1. Neovimを起動する
まずは、Neovimを起動してみましょう。
# ターミナルで以下のコマンドを実行
nvim
または、ファイルを指定して起動することもできます。
# ファイルを指定して起動
nvim ファイル名.txt
# 例: README.mdを開く
nvim README.md
起動すると、Neovimの画面が表示されます。最初は何も表示されていないかもしれませんが、これで正常です。
2. Neovimを閉じる(最重要!)
これが一番重要です。 Neovimを起動したら、必ず閉じ方を覚えましょう。
2.1 保存せずに終了する
編集中のファイルを保存せずに終了する場合:
:q!
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
qキーを押す -
!キーを押す(強制終了を意味する) - Enterキーを押す
これで、保存せずにNeovimを終了できます。
2.2 保存して終了する
編集中のファイルを保存してから終了する場合:
:wq
または、より簡単な方法:
ZZ
操作手順(:wqの場合):
-
:(コロン)キーを押す -
wキーを押す(保存を意味する) -
qキーを押す(終了を意味する) - Enterキーを押す
操作手順(ZZの場合):
-
Zキーを2回連続で押す(大文字のZ)
ZZの方が簡単なので、こちらを覚えることをおすすめします。
2.3 保存だけする
編集中のファイルを保存するだけで、終了しない場合:
:w
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
wキーを押す - Enterキーを押す
2.4 終了コマンド一覧
| コマンド | 説明 | 使用場面 |
|---|---|---|
:q |
終了(変更がない場合のみ) | 何も変更していない時 |
:q! |
強制終了(保存しない) | 変更を破棄したい時 |
:wq |
保存して終了 | 変更を保存して終了したい時 |
ZZ |
保存して終了(簡単版) | 変更を保存して終了したい時(推奨) |
:w |
保存のみ | 変更を保存したいが、まだ編集を続ける時 |
💡 覚え方のコツ:
-
q= quit(終了) -
w= write(書き込み/保存) -
!= 強制 -
ZZ= 保存して終了(覚えやすい!)
3. ファイルを開く
Neovimでファイルを開く方法はいくつかあります。
3.1 起動時にファイルを指定する
# ターミナルでファイルを指定して起動
nvim ファイル名.txt
3.2 Neovim起動後にファイルを開く
Neovimを起動した後、別のファイルを開きたい場合:
:e ファイル名.txt
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
eキーを押す(editを意味する) - スペースを押して、ファイル名を入力
- Enterキーを押す
例:
:e README.md
3.3 最近開いたファイルを開く
最近開いたファイルの一覧を表示する場合:
:oldfiles
または、より簡単な方法(LazyVimを使用している場合):
<leader>fr
(<leader>は通常スペースキーです)
3.4 ファイルを開くコマンド一覧
| コマンド | 説明 | 使用場面 |
|---|---|---|
:e ファイル名 |
ファイルを開く | 既存のファイルを開きたい時 |
:e . |
ファイルブラウザを開く | ファイルを探して開きたい時 |
:oldfiles |
最近開いたファイル一覧 | 最近編集したファイルを開きたい時 |
4. 基本的な移動
Neovimでは、カーソルキー(矢印キー)も使えますが、hjklキーを使うとより効率的です。
4.1 基本的な移動キー
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
h |
左に移動 | ←と同じ |
j |
下に移動 | ↓と同じ |
k |
上に移動 | ↑と同じ |
l |
右に移動 | →と同じ |
💡 覚え方のコツ:
-
h= 左(leftのlと間違えやすいが、hは左) -
j= 下(下向きの形) -
k= 上(上向きの形) -
l= 右(rightのrと間違えやすいが、lは右)
最初は矢印キーでも問題ありません。慣れてきたらhjklを使うと、ホームポジションから手を動かさずに移動できるようになります。
4.2 単語単位の移動
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
w |
次の単語の先頭へ | word(単語)の先頭 |
b |
前の単語の先頭へ | back(戻る) |
e |
現在の単語の末尾へ | end(終わり) |
0 |
行頭へ | 行の最初 |
$ |
行末へ | 行の最後 |
4.3 画面の移動
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
Ctrl+f |
1画面下へ | forward(進む) |
Ctrl+b |
1画面上へ | back(戻る) |
gg |
ファイルの先頭へ | 最初の行へ |
G |
ファイルの末尾へ | 最後の行へ |
数字G |
指定行へ | 例: 10Gで10行目へ |
4.4 移動のコツ
初心者へのアドバイス:
- 最初は矢印キーで問題ありません
-
hjklは慣れてから覚えましょう -
w(次の単語)とb(前の単語)は便利なので、早めに覚えると良いです -
gg(ファイル先頭)とG(ファイル末尾)は頻繁に使います
5. 基本的な編集
5.1 モードについて
Neovimには、複数のモードがあります。これが最初は混乱しやすいポイントです。
| モード | 説明 | 見分け方 |
|---|---|---|
| ノーマルモード | コマンド入力モード | 画面下部に何も表示されない |
| 挿入モード | テキスト入力モード | 画面下部に-- INSERT --と表示される |
| コマンドモード | コマンド入力モード | 画面下部に:が表示される |
💡 覚え方のコツ:
- ノーマルモード:通常の状態。移動やコマンドを実行する
-
挿入モード:テキストを入力する。
iキーで入る -
コマンドモード:
:で始まるコマンドを入力する
5.2 挿入モードに入る
テキストを入力するには、まず挿入モードに入る必要があります。
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
i |
カーソル位置に挿入 | insert(挿入) |
a |
カーソルの次に挿入 | append(追加) |
A |
行末に挿入 | 行の最後に追加 |
I |
行頭に挿入 | 行の最初に挿入 |
o |
下に新しい行を追加 | 下に新しい行 |
O |
上に新しい行を追加 | 上に新しい行 |
操作例:
-
iキーを押す → 画面下部に-- INSERT --と表示される - テキストを入力できるようになる
-
Escキーを押す → ノーマルモードに戻る
5.3 挿入モードから抜ける
挿入モードから抜けるには:
Esc
Escキーを押すと、ノーマルモードに戻ります。
5.4 テキストの削除
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
x |
カーソル位置の文字を削除 | 1文字削除 |
dd |
現在の行を削除 | 1行削除 |
dw |
カーソル位置から単語の末尾まで削除 | 単語削除 |
D |
カーソル位置から行末まで削除 | 行末まで削除 |
💡 覚え方のコツ:
-
x= 1文字削除(覚えやすい) -
dd= 1行削除(dを2回) -
dw= 単語削除(delete word)
5.5 テキストのコピーと貼り付け
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
yy |
現在の行をコピー | yank(コピー) |
yw |
カーソル位置から単語の末尾までコピー | 単語コピー |
p |
カーソル位置の後に貼り付け | paste(貼り付け) |
P |
カーソル位置の前に貼り付け | 前に貼り付け |
操作例:
-
yyで行をコピー - 移動したい場所に移動
-
pで貼り付け
5.6 元に戻す・やり直す
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
u |
元に戻す | undo(元に戻す) |
Ctrl+r |
やり直す | redo(やり直す) |
💡 覚え方のコツ:
-
u= undo(元に戻す) -
Ctrl+r= redo(やり直す)
5.7 編集の流れ
初心者へのアドバイス:
- まずは
iで挿入モードに入り、Escで抜けることを覚えましょう -
dd(行削除)とyy(行コピー)は頻繁に使います -
u(元に戻す)は間違えた時に便利です
6. 保存と終了の復習
ここまで学んだことを復習しましょう。
6.1 基本的な流れ
-
Neovimを起動:
nvim ファイル名.txt -
編集する:
iで挿入モードに入り、テキストを入力 -
保存する:
Escでノーマルモードに戻り、:wで保存 -
終了する:
:qで終了、または:wqで保存して終了
6.2 よくあるシナリオ
シナリオ1:ファイルを編集して保存して終了
1. nvim README.md でファイルを開く
2. i で挿入モードに入る
3. テキストを編集
4. Esc でノーマルモードに戻る
5. :wq で保存して終了(または ZZ)
シナリオ2:間違えて編集してしまった。変更を破棄したい
1. Esc でノーマルモードに戻る
2. :q! で保存せずに終了
シナリオ3:編集途中で保存したい(まだ編集を続ける)
1. Esc でノーマルモードに戻る
2. :w で保存
3. i で再び挿入モードに入って編集を続ける
7. 困ったときの脱出方法
Neovimで困ったときは、以下の方法を試してください。
7.1 何を押していいかわからない時
まずEscキーを押してください。
Escキーを押すと、ノーマルモードに戻ります。これが基本の安全な状態です。
7.2 保存せずに強制終了したい
:q!
これで、どんな状態でも保存せずに終了できます。
7.3 コマンドを間違えた時
コマンドを入力している途中で間違えた場合:
Ctrl+c
または、Escキーを押してコマンドモードをキャンセルします。
7.4 よくある困った状況と対処法
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| 何を押していいかわからない |
Escキーを押す |
| 保存せずに終了したい |
:q!を入力 |
| コマンドを間違えた |
Ctrl+cまたはEsc
|
| 画面が固まったように見える |
Escキーを押す(通常は正常) |
| 挿入モードから抜けられない |
Escキーを押す |
💡 最重要ポイント:
- 困ったら
Escキー - 終了したいなら
:q!
8. 最低限覚えるべきコマンド一覧
ここまで紹介したコマンドを、優先度順にまとめます。
8.1 最優先で覚えるコマンド(必須)
| コマンド | 説明 | 優先度 |
|---|---|---|
Esc |
ノーマルモードに戻る | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
:q! |
保存せずに終了 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ZZ |
保存して終了 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
i |
挿入モードに入る | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
:w |
保存 | ⭐⭐⭐⭐ |
8.2 次に覚えるコマンド(便利)
| コマンド | 説明 | 優先度 |
|---|---|---|
dd |
行を削除 | ⭐⭐⭐⭐ |
yy |
行をコピー | ⭐⭐⭐⭐ |
p |
貼り付け | ⭐⭐⭐⭐ |
u |
元に戻す | ⭐⭐⭐⭐ |
:e ファイル名 |
ファイルを開く | ⭐⭐⭐ |
8.3 さらに便利なコマンド(余裕があれば)
| コマンド | 説明 | 優先度 |
|---|---|---|
w |
次の単語へ | ⭐⭐⭐ |
b |
前の単語へ | ⭐⭐⭐ |
gg |
ファイル先頭へ | ⭐⭐⭐ |
G |
ファイル末尾へ | ⭐⭐⭐ |
hjkl |
上下左右に移動 | ⭐⭐ |
8.4 チートシート
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Neovim 超初学者向けチートシート
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【最重要】終了方法
:q! 保存せずに終了(困ったらこれ)
ZZ 保存して終了(簡単!)
:wq 保存して終了
:w 保存のみ
【基本操作】
Esc ノーマルモードに戻る(困ったらこれ)
i 挿入モードに入る
: コマンドモードに入る
【移動】
h j k l 左・下・上・右(矢印キーでもOK)
w 次の単語へ
b 前の単語へ
gg ファイル先頭へ
G ファイル末尾へ
【編集】
dd 行を削除
yy 行をコピー
p 貼り付け
u 元に戻す
x 1文字削除
【ファイル操作】
:e ファイル名 ファイルを開く
:e . ファイルブラウザを開く
【画面分割とターミナル】
:sp | terminal 下にターミナルを開く
:vsp | terminal 右にターミナルを開く
Ctrl+\ Ctrl+n ターミナルから抜ける
Ctrl+w hjkl ウィンドウ間を移動
Ctrl+w c ウィンドウを閉じる
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9. 実践:簡単なファイル編集
実際にファイルを編集してみましょう。
9.1 ステップ1:ファイルを作成して開く
# ターミナルで実行
nvim test.txt
9.2 ステップ2:テキストを入力
-
iキーを押して挿入モードに入る -
以下のテキストを入力:
Hello, Neovim! これはテストファイルです。 -
Escキーを押してノーマルモードに戻る
9.3 ステップ3:編集してみる
-
ddで行を削除してみる -
uで元に戻してみる -
yyで行をコピーして、pで貼り付けてみる
9.4 ステップ4:保存して終了
-
ZZで保存して終了
これで、基本的な編集ができるようになりました!
10. 画面分割とターミナルの使い方
Neovimを使っていると、コードを編集しながらターミナルでコマンドを実行したいという場面がよくあります。Neovimには、画面を分割してターミナルを開く機能があります。
10.1 画面を分割してターミナルを開く
Neovimで画面を分割してターミナルを開く方法はいくつかあります。
方法1:水平分割してターミナルを開く(下に開く)
:split | terminal
または、より簡単な方法:
:sp | terminal
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
spと入力(splitの略) - スペースを押して、
|を入力 - スペースを押して、
terminalと入力 - Enterキーを押す
これで、画面が上下に分割され、下側にターミナルが開きます。
方法2:垂直分割してターミナルを開く(右に開く)
:vsplit | terminal
または:
:vsp | terminal
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
vspと入力(vertical splitの略) - スペースを押して、
|を入力 - スペースを押して、
terminalと入力 - Enterキーを押す
これで、画面が左右に分割され、右側にターミナルが開きます。
方法3:新しいタブでターミナルを開く
:tabnew | terminal
操作手順:
-
:(コロン)キーを押す -
tabnewと入力 - スペースを押して、
|を入力 - スペースを押して、
terminalと入力 - Enterキーを押す
これで、新しいタブでターミナルが開きます。
10.2 ターミナルモードから抜ける
ターミナルでコマンドを実行した後、Neovimの編集画面に戻るには:
Ctrl+\ Ctrl+n
操作手順:
-
Ctrlキーを押しながら\キーを押す - すぐに
Ctrlキーを押しながらnキーを押す
これで、ノーマルモードに戻ります。
💡 覚え方のコツ:
-
Ctrl+\ Ctrl+n= ターミナルから抜ける - 最初は難しいので、何度か練習しましょう
10.3 ウィンドウ間の移動
画面を分割した後、ウィンドウ間を移動する方法:
| キー | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
Ctrl+w h |
左のウィンドウへ | 左に移動 |
Ctrl+w j |
下のウィンドウへ | 下に移動 |
Ctrl+w k |
上のウィンドウへ | 上に移動 |
Ctrl+w l |
右のウィンドウへ | 右に移動 |
操作手順:
-
Ctrlキーを押しながらwキーを押す - すぐに
h、j、k、lのいずれかを押す
💡 覚え方のコツ:
-
Ctrl+wでウィンドウ操作モードに入る - その後、
hjklで移動(通常の移動と同じ)
10.4 ウィンドウを閉じる
分割したウィンドウを閉じる方法:
| コマンド | 動作 | 説明 |
|---|---|---|
:q |
現在のウィンドウを閉じる | ターミナルウィンドウを閉じる時 |
Ctrl+w c |
現在のウィンドウを閉じる | ウィンドウを閉じる |
操作手順(:qの場合):
-
:(コロン)キーを押す -
qキーを押す - Enterキーを押す
操作手順(Ctrl+w cの場合):
-
Ctrlキーを押しながらwキーを押す - すぐに
cキーを押す
10.5 画面分割とターミナルの操作まとめ
10.6 実践例:画面分割してターミナルを使う
シナリオ:コードを編集しながら、ターミナルでコマンドを実行する
1. nvim main.py でファイルを開く
2. :sp | terminal で下にターミナルを開く
3. ターミナルで python main.py を実行
4. Ctrl+\ Ctrl+n でノーマルモードに戻る
5. Ctrl+w k で上の編集画面に移動
6. コードを編集
7. :w で保存
8. Ctrl+w j で下のターミナルに移動
9. 再度コマンドを実行して確認
11. ターミナルエミュレータ別の使い方
Neovimは、ターミナルエミュレータ(iTerm2、WezTerm、PowerShellなど)上で動作します。それぞれのターミナルエミュレータで、Neovimを使いやすくする設定を紹介します。
11.1 iTerm2(macOS)を使う場合
iTerm2は、macOS専用の高機能なターミナルエミュレータです。
iTerm2の基本操作
| 操作 | キーバインド | 説明 |
|---|---|---|
| 新しいタブ | Cmd+t |
新しいタブを開く |
| タブを閉じる | Cmd+w |
現在のタブを閉じる |
| タブを切り替え | Cmd+数字 |
指定したタブに切り替え |
| ペインを分割(水平) | Cmd+d |
画面を上下に分割 |
| ペインを分割(垂直) | Cmd+Shift+d |
画面を左右に分割 |
| ペイン間を移動 |
Cmd+[ / Cmd+]
|
ペイン間を移動 |
iTerm2でNeovimを使う時のコツ
-
フォントの設定:
- Preferences > Profiles > Text > Font で、等幅フォントを選択(例: JetBrains Mono、Fira Code)
-
カラースキームの設定:
- Preferences > Profiles > Colors で、Neovimと同じカラースキームを選択すると統一感が出ます
-
タブの設定:
- Preferences > Profiles > General > Working Directory で、現在のディレクトリを維持する設定にすると便利です
11.2 WezTerm(Windows/macOS/Linux)を使う場合
WezTermは、Luaで設定を記述できるモダンなターミナルエミュレータです。
WezTermの基本操作
| 操作 | キーバインド | 説明 |
|---|---|---|
| 新しいタブ | Ctrl+Shift+t |
新しいタブを開く |
| タブを閉じる | Ctrl+Shift+w |
現在のタブを閉じる |
| タブを切り替え | Ctrl+Shift+数字 |
指定したタブに切り替え |
| ペインを分割(水平) | Ctrl+Shift+" |
画面を上下に分割 |
| ペインを分割(垂直) | Ctrl+Shift+% |
画面を左右に分割 |
| ペイン間を移動 | Ctrl+Shift+h/j/k/l |
ペイン間を移動 |
WezTermでNeovimを使う時のコツ
-
設定ファイルの場所:
-
~/.config/wezterm/wezterm.luaに設定ファイルを作成
-
-
フォントとカラースキームの統一:
- Neovimと同じフォントとカラースキームを設定すると、統一感が出ます
-
設定例:
local wezterm = require 'wezterm' return { font = wezterm.font('JetBrains Mono'), font_size = 14, color_scheme = 'Kanagawa (Gogh)', }
11.3 PowerShell(Windows)を使う場合
PowerShellは、Windows標準のターミナルエミュレータです。
PowerShellの基本操作
| 操作 | キーバインド | 説明 |
|---|---|---|
| 新しいタブ | Ctrl+Shift+t |
新しいタブを開く |
| タブを閉じる | Ctrl+Shift+w |
現在のタブを閉じる |
| タブを切り替え | Ctrl+Tab |
次のタブに切り替え |
| ペインを分割(水平) | Alt+Shift+- |
画面を上下に分割 |
| ペインを分割(垂直) | Alt+Shift++ |
画面を左右に分割 |
PowerShellでNeovimを使う時のコツ
-
WSL2の使用を推奨:
- WindowsでNeovimを使う場合、WSL2(Windows Subsystem for Linux)を使うと、Linux環境でNeovimを利用できます
-
フォントの設定:
- Settings > Appearance > Font で、等幅フォントを選択
-
カラースキームの設定:
- Settings > Appearance > Color scheme で、Neovimと同じカラースキームを選択
11.4 ターミナルエミュレータの比較
| 項目 | iTerm2 | WezTerm | PowerShell |
|---|---|---|---|
| プラットフォーム | macOS専用 | Windows/macOS/Linux | Windows |
| 設定方法 | GUI | Lua | GUI |
| Neovimとの連携 | 優秀 | 優秀 | 標準 |
| カスタマイズ性 | 高い | 非常に高い | 標準 |
初学者への推奨:
- macOSユーザー:iTerm2が最も簡単で、GUIで設定できるためおすすめ
- Windows/Linuxユーザー:WezTermがLua設定で統一感があり、Neovimとの連携が良い
- Windows標準を使いたい場合:PowerShellでも問題なく動作します
11.5 ターミナルエミュレータとNeovimの連携
ターミナルエミュレータとNeovimを連携させることで、より効率的な開発環境を構築できます。
推奨ワークフロー:
-
ターミナルエミュレータでNeovimを起動:
nvim ファイル名 -
Neovim内で画面分割:
:sp | terminalでターミナルを開く - ターミナルでコマンド実行:必要なコマンドを実行
-
編集画面に戻る:
Ctrl+\ Ctrl+nでノーマルモードに戻る -
ウィンドウ間を移動:
Ctrl+w hjklで移動
12. LazyVimの使い方
基本的なNeovimの操作に慣れてきたら、LazyVimを試してみましょう。LazyVimは、Neovimに便利な機能を追加したディストリビューションです。
12.1 LazyVimとは?
LazyVimは、Neovimの設定を簡単にするためのディストリビューションです。以下のような機能が標準で含まれています:
- ファイル検索や検索機能の強化
- Git操作の統合
- LSP(Language Server Protocol)によるコード補完
- デバッグ機能
- テスト実行機能
- その他多くの便利な機能
12.1.1 LazyVimのインストール方法
LazyVimのインストール方法は、LazyVim公式サイトのインストールページに最新の情報が記載されています。ここでは、基本的な手順を紹介します。
重要: インストール前に、既存のNeovim設定をバックアップしてください。
Linux/macOSでのインストール
# 1. 既存のNeovim設定をバックアップ(必須)
mv ~/.config/nvim ~/.config/nvim.bak
# 2. オプション:他のNeovim関連ファイルもバックアップ(推奨)
mv ~/.local/share/nvim ~/.local/share/nvim.bak
mv ~/.local/state/nvim ~/.local/state/nvim.bak
mv ~/.cache/nvim ~/.cache/nvim.bak
# 3. LazyVimのスターターテンプレートをクローン
git clone https://github.com/LazyVim/starter ~/.config/nvim
# 4. .gitフォルダを削除(後で自分のリポジトリとして管理する場合)
rm -rf ~/.config/nvim/.git
# 5. Neovimを起動
nvim
操作手順:
- ターミナルを開く
- 上記のコマンドを順番に実行
-
nvimを実行すると、LazyVimが起動します - 初回起動時は、プラグインのインストールが自動的に開始されます(数分かかる場合があります)
Windowsでのインストール(PowerShell)
# 1. 既存のNeovim設定をバックアップ(必須)
Move-Item $env:LOCALAPPDATA\nvim $env:LOCALAPPDATA\nvim.bak
# 2. オプション:他のNeovim関連ファイルもバックアップ(推奨)
Move-Item $env:LOCALAPPDATA\nvim-data $env:LOCALAPPDATA\nvim-data.bak
# 3. LazyVimのスターターテンプレートをクローン
git clone https://github.com/LazyVim/starter $env:LOCALAPPDATA\nvim
# 4. .gitフォルダを削除
Remove-Item $env:LOCALAPPDATA\nvim\.git -Recurse -Force
# 5. Neovimを起動
nvim
インストール後の確認:
LazyVimのインストールが完了したら、以下のコマンドで動作確認を行います:
- Neovimを起動:
nvim - ノーマルモードで(
Escを押す) -
:LazyHealthと入力してEnterキーを押す - すべてのプラグインが正常に読み込まれているか確認
💡 注意点:
- インストールには数分かかる場合があります(プラグインのダウンロード時間)
- 初回起動時は、自動的に必要なツールがインストールされます
- 問題が発生した場合は、LazyVim公式サイトの最新情報を確認してください
12.1.2 プロジェクトの開き方
LazyVimでプロジェクト(ディレクトリ)を開く方法を紹介します。
方法1:ターミナルからプロジェクトディレクトリを指定して起動
# プロジェクトディレクトリに移動
cd ~/projects/my-project
# Neovimを起動(現在のディレクトリがプロジェクトルートになる)
nvim
操作手順:
- ターミナルでプロジェクトディレクトリに移動(
cdコマンドを使用) -
nvimと入力してEnterキーを押す - Neovimが起動し、そのディレクトリがプロジェクトルートになります
方法2:Neovim起動後にプロジェクトを開く
Neovimを起動した後、別のプロジェクトを開きたい場合:
:cd プロジェクトのパス
操作例:
:cd ~/projects/my-project
操作手順:
- ノーマルモードで(
Escを押す) -
:(コロン)キーを押す -
cdと入力 - スペースを押して、プロジェクトのパスを入力
- Enterキーを押す
12.1.3 ファイルの開き方(LazyVim)
LazyVimでは、ファイルを開く方法がいくつかあります。
方法1:ファイル検索で開く(推奨)
スペース + f + f
操作手順:
- ノーマルモードで(
Escを押す) - スペースキーを押す
- すぐに**
fキー**を押す - すぐに**
fキー**を押す(もう一度) - ファイル検索画面が表示される
- ファイル名の一部を入力すると、候補が絞り込まれます
- 矢印キーで選択してEnterキーを押す
例:main.pyを開きたい場合
- スペース + f + f
-
mainと入力 - 候補から
main.pyを選択してEnter
方法2:最近開いたファイルから開く
スペース + f + r
操作手順:
- ノーマルモードで
- スペースキーを押す
- すぐに**
fキー**を押す - すぐに**
rキー**を押す - 最近開いたファイルの一覧が表示される
- 矢印キーで選択してEnterキーを押す
方法3:エクスプローラーから開く
エクスプローラー(oil.nvimまたはneo-tree)からファイルを選択して開く方法は、後述の「12.1.4 エクスプローラーの使い方」を参照してください。
12.1.4 エクスプローラーの使い方
LazyVimには、ファイルを視覚的に管理するためのエクスプローラー機能があります。LazyVimのデフォルトでは、neo-treeが使用されます。また、oil.nvimも使用できます。
neo-treeでエクスプローラーを開く・閉じる(デフォルト)
LazyVimのデフォルトでは、neo-treeがエクスプローラーとして使用されます。
エクスプローラーを開く:
スペース + e
操作手順:
- ノーマルモードで(
Escを押す) - スペースキーを押す
- すぐに**
eキー**を押す - エクスプローラーが開きます(画面が左右に分割されます)
エクスプローラーを閉じる:
スペース + e
エクスプローラーが開いている状態で、もう一度スペース + eを押すと閉じます。
操作手順:
- エクスプローラーが開いている状態で
- スペースキーを押す
- すぐに**
eキー**を押す - エクスプローラーが閉じます
oil.nvimでエクスプローラーを開く・閉じる
oil.nvimを使用する場合は、設定でneo-treeを無効化してoil.nvimを有効化する必要があります。設定方法は後述します。
エクスプローラーを開く:
スペース + e
(設定により、スペース + o + eの場合もあります)
操作手順:
- ノーマルモードで(
Escを押す) - スペースキーを押す
- すぐに**
eキー**を押す - エクスプローラーが開きます
エクスプローラーを閉じる:
スペース + e
または、:qコマンドを使用:
- エクスプローラーのウィンドウに移動(
Ctrl+w+hで左のウィンドウへ移動) -
:(コロン)キーを押す -
qキーを押す - Enterキーを押す
エクスプローラーでの基本操作
ファイルを開く:
- エクスプローラーでファイルにカーソルを合わせる(矢印キーで移動)
- Enterキーを押す
- ファイルが開きます
ディレクトリを開く:
- エクスプローラーでディレクトリにカーソルを合わせる
- Enterキーを押す
- ディレクトリの中身が表示されます
親ディレクトリに戻る:
-
hキーを押す(neo-treeの場合、デフォルト) -
-キーを押す(oil.nvimの場合)
新しいファイルを作成:
neo-treeの場合:
- エクスプローラーで、ファイルを作成したいディレクトリに移動
-
aキーを押す - ファイル名を入力してEnterキーを押す
oil.nvimの場合:
- エクスプローラーで、ファイルを作成したいディレクトリに移動
-
aキーを押す(またはiキーで挿入モードに入る) - ファイル名を入力してEnterキーを押す
-
:wで保存
または、LazyVimのコマンドを使用:
スペース + f + n
操作手順:
- ノーマルモードで
- スペースキーを押す
- すぐに**
fキー**を押す - すぐに**
nキー**を押す - ファイル名を入力してEnterキーを押す
ファイルを削除:
neo-treeの場合:
- エクスプローラーで削除したいファイルにカーソルを合わせる
-
dキーを押す - 確認画面が表示されるので、
yキーで確認
oil.nvimの場合:
- エクスプローラーで削除したいファイルにカーソルを合わせる
-
ddキーを押す(行削除と同じ操作) -
:wで保存すると削除が確定します
ファイル名を変更(リネーム):
neo-treeの場合:
- エクスプローラーでリネームしたいファイルにカーソルを合わせる
-
rキーを押す - 新しいファイル名を入力してEnterキーを押す
oil.nvimの場合:
- エクスプローラーでリネームしたいファイルにカーソルを合わせる
-
rキーを押す - ファイル名を編集してEnterキーを押す
-
:wで保存
💡 覚え方のコツ:
-
neo-tree(デフォルト):
スペース + eで開く(explorerの略) -
oil.nvim: 設定により
スペース + eまたはスペース + o + eで開く - どちらも、もう一度同じキーを押すと閉じます
- エクスプローラーでの操作は、基本的にノーマルモードで行います
12.1.5 LSPとMasonの使い方
LazyVimでは、LSP(Language Server Protocol)とMasonを使用して、コード補完やエラー検出などの機能を提供します。
LSPとは?
LSPは、コードエディタとプログラミング言語のサポートツールを連携させるためのプロトコルです。LSPを使用することで、以下の機能が利用できます:
- コード補完
- エラーや警告の表示
- 定義へのジャンプ
- リファクタリング支援
Masonとは?
Masonは、LSPサーバーやその他の開発ツールを管理するためのツールです。Masonを使用することで、必要な言語サポートを簡単にインストールできます。
MasonでLSPサーバーをインストールする
Masonを開く:
スペース + c + m
操作手順:
- ノーマルモードで(
Escを押す) - スペースキーを押す
- すぐに**
cキー**を押す - すぐに**
mキー**を押す - Masonのウィンドウが開きます
LSPサーバーをインストールする:
- Masonウィンドウが開いたら、インストールしたいLSPサーバーを探します
- 例:Python用の
pyright、JavaScript用のtypescript-language-server、TypeScript用のtypescript-language-serverなど
- 例:Python用の
- 矢印キー(
j/k)で選択します -
iキーを押してインストールします - インストールが完了すると、
I(大文字)マークが表示されます
操作例:Python用のLSPサーバー(pyright)をインストール
-
スペース + c + mでMasonを開く -
/キーを押して検索モードに入る -
pyrightと入力 - 矢印キーで
pyrightを選択 -
iキーを押してインストール - インストールが完了するまで待つ(数秒〜数分かかる場合があります)
Masonを閉じる:
-
qキーを押す - または、
Escキーを押す
操作手順:
- Masonウィンドウが開いている状態で
-
qキーを押す - Masonウィンドウが閉じます
LSPの状態を確認する
LSPの状態を表示:
:LspInfo
操作手順:
- ノーマルモードで
-
:(コロン)キーを押す -
LspInfoと入力 - Enterキーを押す
- 現在のLSPサーバーの状態が表示されます
LSPの基本的な使い方
コード補完:
- ファイルを開いて編集モードに入る(
iキー) - コードを入力すると、自動的に補完候補が表示されます
- 矢印キーで選択してEnterキーを押す
エラーや警告を確認:
- エラーがある行には、赤い下線やマークが表示されます
- 警告がある行には、黄色い下線やマークが表示されます
エラーに移動:
] + e
操作手順:
- ノーマルモードで
-
]キーを押す - すぐに**
eキー**を押す - 次のエラーに移動します
定義にジャンプ:
g + d
操作手順:
- ノーマルモードで
- 関数名や変数名にカーソルを合わせる
-
gキーを押す - すぐに**
dキー**を押す - 定義の場所にジャンプします
例:function_name()という関数の定義を見たい場合
-
function_nameという文字にカーソルを合わせる -
gキーを押す - すぐに
dキーを押す - 関数の定義が書かれている場所にジャンプします
元の場所に戻る:
Ctrl + o
操作手順:
-
Ctrlキーを押しながらoキーを押す - ジャンプ前の場所に戻ります
参照を検索:
g + r
操作手順:
- ノーマルモードで
- 関数名や変数名にカーソルを合わせる
-
gキーを押す - すぐに**
rキー**を押す - その関数や変数が使われているすべての場所が表示されます
ホバー情報を表示:
K
操作手順:
- ノーマルモードで
- 関数名や変数名にカーソルを合わせる
-
Kキー(大文字)を押す - その関数や変数の説明が表示されます
LSPが動作しない場合の対処法
LSPが動作しない場合は、以下の手順を順番に確認してください。
1. LSPサーバーがインストールされているか確認
スペース + c + m
操作手順:
- ノーマルモードで
-
スペース + c + mでMasonを開く - 使用している言語のLSPサーバーがインストールされているか確認
- インストールされていない場合は、
iキーでインストール
2. ファイルタイプが正しく認識されているか確認
:set filetype?
操作手順:
- ノーマルモードで
-
:(コロン)キーを押す -
set filetype?と入力 - Enterキーを押す
- ファイルタイプが表示されます
- 例:Pythonファイルなら
filetype=pythonと表示される - 認識されていない場合は、
:set filetype=pythonなどで手動設定できます
- 例:Pythonファイルなら
3. LSPサーバーを再起動
:LspRestart
操作手順:
- ノーマルモードで
-
:(コロン)キーを押す -
LspRestartと入力 - Enterキーを押す
- LSPサーバーが再起動されます
4. LazyVimのヘルスチェックを実行
:LazyHealth
操作手順:
- ノーマルモードで
-
:(コロン)キーを押す -
LazyHealthと入力 - Enterキーを押す
- すべてのプラグインとLSPサーバーの状態が表示されます
- 問題がある場合は、エラーメッセージが表示されます
5. Neovimを再起動
上記の方法で解決しない場合は、Neovimを再起動してみてください:
-
:qでNeovimを終了 - 再度
nvimで起動 - LSPサーバーが自動的に起動するか確認
💡 よくある問題と解決法:
- LSPサーバーがインストールされていない:Masonでインストール
-
ファイルタイプが認識されていない:
:set filetype=言語名で手動設定 -
LSPサーバーが起動しない:
:LspRestartで再起動 -
プラグインが読み込まれていない:
:LazyHealthで確認
12.2 LazyVimのキーマップ表記について
LazyVimのドキュメントでは、<leader>や<localleader>という特殊な表記が使われます。これらは、実際に押すキーを表しています。
<leader>とは?
<leader>は、リーダーキーと呼ばれる特殊なキーです。LazyVimでは、デフォルトで**スペースキー(<Space>)**が<leader>として設定されています。
具体的な操作:
- ドキュメントに
<leader>frと書いてある場合-
ノーマルモードで(
Escを押してノーマルモードにいる状態) -
スペースキーを押す(これが
<leader>) - すぐに**
fキー**を押す - すぐに**
rキー**を押す
-
ノーマルモードで(
つまり、<leader>frは「スペース + f + r」を順番に押すことを意味します。
<localleader>とは?
<localleader>は、ローカルリーダーキーと呼ばれる特殊なキーです。LazyVimでは、デフォルトで**バックスラッシュキー(\)**が<localleader>として設定されています。
具体的な操作:
- ドキュメントに
<localleader>lと書いてある場合- ノーマルモードで
- **バックスラッシュキー(
\)**を押す(これが<localleader>) - すぐに**
lキー**を押す
つまり、<localleader>lは「バックスラッシュ + l」を順番に押すことを意味します。
💡 覚え方のコツ:
-
<leader>= スペースキー(<Space>) -
<localleader>= バックスラッシュキー(\) - すべてノーマルモードで操作します
12.3 LazyVimの基本的なキーマップ
LazyVimでよく使うキーマップを、具体的な操作手順とともに紹介します。
ファイル操作
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
<leader>fn |
スペース + f + n | 新しいファイルを作成 |
<leader>fr |
スペース + f + r | 最近開いたファイルを開く |
<leader>ff |
スペース + f + f | ファイルを検索して開く |
<leader>fg |
スペース + f + g | ファイル内を検索 |
操作例:最近開いたファイルを開く
- Neovimを起動(
nvim) -
Escキーを押してノーマルモードにいることを確認 - スペースキーを押す
- すぐに**
fキー**を押す - すぐに**
rキー**を押す - 最近開いたファイルの一覧が表示される
- 矢印キーで選択してEnterキーを押す
バッファ(ファイル)操作
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
<leader>bd |
スペース + b + d | 現在のバッファを削除 |
<leader>bb |
スペース + b + b | 他のバッファに切り替え |
]b |
] + b
|
次のバッファへ |
[b |
[ + b
|
前のバッファへ |
操作例:現在のバッファを削除
- ノーマルモードで(
Escを押す) - スペースキーを押す
- すぐに**
bキー**を押す - すぐに**
dキー**を押す - 現在開いているファイル(バッファ)が閉じられます
検索と移動
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
/ |
/キーを押して検索語を入力 |
ファイル内を検索 |
n |
nキー |
次の検索結果へ |
N |
Shift+n |
前の検索結果へ |
<leader>xl |
スペース + x + l | ロケーションリストを表示 |
<leader>xq |
スペース + x + q | クイックフィックスリストを表示 |
操作例:ファイル内を検索
- ノーマルモードで
-
/キーを押す - 検索したい単語を入力(例:
test) - Enterキーを押す
- 検索結果がハイライト表示される
-
nキーで次の結果へ、**Shift+n**で前の結果へ移動
Git操作
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
<leader>gl |
スペース + g + l | Gitログを表示 |
<leader>gb |
スペース + g + b | 現在の行のGit blameを表示 |
<leader>gf |
スペース + g + f | 現在のファイルのGit履歴を表示 |
操作例:Gitログを表示
- ノーマルモードで
- スペースキーを押す
- すぐに**
gキー**を押す - すぐに**
lキー**を押す - Gitログが表示されます
診断(エラーや警告)の確認
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
<leader>cd |
スペース + c + d | 現在の行の診断情報を表示 |
]d |
] + d
|
次の診断へ |
[d |
[ + d
|
前の診断へ |
]e |
] + e
|
次のエラーへ |
[e |
[ + e
|
前のエラーへ |
操作例:エラーを確認する
- ノーマルモードで
-
]キーを押す - すぐに**
eキー**を押す - 次のエラーに移動します
フォーマット(コード整形)
| 表記 | 実際の操作 | 説明 |
|---|---|---|
<leader>cf |
スペース + c + f | ファイルをフォーマット(整形) |
操作例:コードを整形する
- ノーマルモードで
- スペースキーを押す
- すぐに**
cキー**を押す - すぐに**
fキー**を押す - ファイルが自動的に整形されます
12.4 LazyVimのキーマップを確認する方法
LazyVimには、which-keyという機能があり、キーマップを確認できます。
操作手順:
- ノーマルモードで
-
スペースキーを押す(
<leader>) - しばらく待つ(または何も押さない)
- 画面に、スペースキーから始まるすべてのキーマップが表示されます
例:
- スペースキーを押すと、
f(ファイル操作)、b(バッファ操作)、g(Git操作)などのカテゴリが表示されます -
fキーを押すと、fr(最近開いたファイル)、ff(ファイル検索)などのオプションが表示されます
💡 覚え方のコツ:
- わからなくなったら、スペースキーを押して待つ
- 表示されたメニューから選択すれば、キーマップを覚えなくても操作できます
12.5 LazyVimのよく使うキーマップ一覧(初学者向け)
以下は、LazyVimでよく使うキーマップを、実際の操作とともにまとめたものです。
ファイル操作
スペース + f + f ファイルを検索して開く
スペース + f + r 最近開いたファイルを開く
スペース + f + n 新しいファイルを作成
バッファ操作
スペース + b + d 現在のバッファを削除
スペース + b + b 他のバッファに切り替え
] + b 次のバッファへ
[ + b 前のバッファへ
Git操作
スペース + g + l Gitログを表示
スペース + g + b 現在の行のGit blameを表示
スペース + g + f 現在のファイルのGit履歴を表示
診断とエラー
スペース + c + d 現在の行の診断情報を表示
] + d 次の診断へ
[ + d 前の診断へ
] + e 次のエラーへ
[ + e 前のエラーへ
フォーマット
スペース + c + f ファイルをフォーマット(整形)
12.6 LazyVimを使う時の注意点
-
すべてノーマルモードで操作:LazyVimのキーマップは、基本的にノーマルモードで使用します。挿入モードでは動作しません。
-
キーを順番に押す:
<leader>frは「スペース + f + r」を順番に押します。同時に押す必要はありません。 -
which-keyを活用する:わからなくなったら、スペースキーを押してメニューを表示しましょう。
-
公式ドキュメントを参照:より詳しいキーマップは、LazyVim公式サイトのキーマップページを参照してください。
12.7 LazyVimの実践例
シナリオ:ファイルを検索して開き、エラーを確認して修正する
1. nvim でNeovimを起動
2. スペース + f + f でファイル検索
3. ファイル名を入力してEnter
4. コードを編集
5. ] + e でエラーを確認
6. エラーを修正
7. スペース + c + f でフォーマット
8. ZZ で保存して終了
シナリオ:複数のファイルを開いて作業する
1. nvim file1.py でファイルを開く
2. スペース + f + f で別のファイル(file2.py)を検索して開く
3. スペース + b + b でバッファを切り替える
4. ] + b で次のバッファへ移動
5. [ + b で前のバッファへ移動
6. スペース + b + d で不要なバッファを削除
12.8 LazyVimの次のステップ
LazyVimの基本的な操作に慣れたら、以下の機能も試してみましょう:
- LSP機能:コード補完や定義へのジャンプ
-
デバッグ機能:
<leader>tdでデバッグを開始 -
テスト機能:
<leader>ttでテストを実行 - Git統合:より高度なGit操作
詳しくは、LazyVim公式ドキュメントを参照してください。
13. 次のステップ
基本的な操作を覚えたら、次は以下のステップに進みましょう。
13.1 より高度な操作を学ぶ
- 検索と置換(
/で検索、:sで置換) - 複数ファイルの編集(バッファの操作)
- ウィンドウの分割(本記事のセクション10を参照)
- プラグインの導入
13.2 参考資料
14. まとめ
本記事では、Neovim超初学者向けに、最低限これだけ覚えれば動けるというコマンドを紹介しました。
最重要ポイント:
-
終了方法:
:q!(保存せず)またはZZ(保存して) -
困ったら
Esc:ノーマルモードに戻る - 編集は
iで入り、Escで抜ける - 保存は
:w、保存して終了はZZ
覚える順序:
- まず終了方法を覚える(
:q!とZZ) - 次に編集方法を覚える(
iとEsc) - 移動と削除を覚える(
hjkl、dd) - コピーと貼り付けを覚える(
yy、p)
Neovimは最初は難しいと感じるかもしれませんが、基本的な操作を覚えれば、どんどん便利になっていきます。まずはこのチートシートを手元に置いて、実際に使ってみてください。慣れてきたら、自然と効率的な操作ができるようになります。
一緒に頑張りましょう!