行列の「行」と「列」を暗記せずに覚える
プログラミングや数学をやっていると、行と列がどっちだったか分からなくなることがある。
「行は横、列は縦」と暗記する方法もあるが、すぐ混乱する。
特に日本語は事情がややこしい。縦書きと横書きで「行」の向きが変わるからだ。
だから漢字の形などで覚えようとしても、どうも腑に落ちない。
ここでは暗記ではなく意味で覚える方法を紹介する。
行とは「文字が進む方向」
行とは、普通に文字が進んでいく方向のこと。
例えばテキストを書いているとき、Enterキーを押すと「次の行」に移る。
これは「文字が進む方向の列を変える」という意味ではなく、その方向の並びを一段終えて次へ行くという意味だ。
日本語の場合:
- 縦書き → 縦が行
- 横書き → 横が行
英語は基本的に横書きしかしない。
だから行 = 横方向になる。
列は「行ではない方向」
では列とは何か。
日本語の「列」という漢字自体には、縦か横かという意味はない。
単に「並んでいるもの」という意味だ。
日本語的に言うなら、本当は段の方が近い。
例えば五十音表なら「か行」「え段」と言う。
ただし段という言葉は、階段のイメージなどもあり横方向の印象が強すぎる。
そこで、表や数学では別の言葉として列が使われている。
表や行列は横書き文化から来ている
Excelの表や数学の行列は、横書きの欧米文化の中で発展した。
英語の文章は横に進む。
だから当然、行は横方向になる。
もしこれを日本語で「行段」と呼んだら、今度は段が横のイメージなので混乱する。
そのため、
- 文章が進む方向 → 行
- それ以外 → 列
という整理になった。
ちなみに英語の row も「連続して並ぶ」という意味が語源で、発想はほぼ同じである。
行列は「行が重なったもの」
数学の行列も、この意味で考えると分かりやすい。
例えば
1 2 3 4
5 6 7 8
これは
- 横に並んだ数列(行)が
- 複数段重なっている
ものだと考えればよい。
数学では「数列」という言葉が出てくるが、これが行の意味で使われることもあり、翻訳の都合で混乱が増えることがある。
しかし「文字や数が進む方向が行」と考えれば迷わない。
まとめ
- 行 = 文字や数が進む方向
- 列 = 行ではない方向
- 英語は横書きなので、行は横になる
- 行列は「横の並び(行)が重なったもの」
こうして意味と歴史で覚えると、行と列を取り違えることはほとんどなくなる。