結論:
アジャイルだからといって「行き当たりばったり」でよいわけではなく、
「MVPで素早く試す」×「将来を見据えたUI/UXの設計思想」 を両輪で回す必要があります。
両立させるためのポイント
① UI/UXにも「プロダクトの北極星(North Star)」を持つ
- どんな価値を誰に届けたいのか、サービスの「理想体験」を定義しておく
- MVPではそのごく一部しか実装しなくても、「どこに向かっているか」が明確なら後で再利用・拡張がしやすい
② アーキテクチャと同様に、UI構造も「疎結合」を意識する
- 「とりあえず画面作る」ではなく、UIコンポーネントや情報設計に再利用性や柔軟性をもたせる
- 例:共通のボタン設計、状態管理、ナビゲーションルールなどを最初に軽く整えておく
③ ユーザーテストや分析を前提にした「変化に強い設計」
- アジャイルは変更を前提とするが、「なんでも作り直し前提」ではコストが爆増
- 初期から「検証して変える部分」と「変わりにくい基盤」を切り分ける
例:MVP設計と将来の両立のイメージ
項目 | MVPでは | 長期設計では |
---|---|---|
画面構成 | 最小限(2〜3画面) | 全体構成はFigmaでマップを描いておく |
UIデザイン | 手早く作れる範囲で | コンポーネント指向にして再利用性を持たせる |
UX導線 | 1つの基本フロー | ペルソナやシナリオマップを設計しておく |
情報設計 | 必要最低限のデータ表示 | 情報階層を見据えて設計しておく |
👨💻 まとめ:
アジャイル = 短期思考ではなく、
「将来を見据えて、今できることから順に価値を出していく開発」 です。
「今はMVP、でも設計思想は10年先も見ている」
そういうチームは、結果的に早く成長できますでしょう。