この記事は、Ateam LifeDesign Advent Calendar 2022 #2の 25日最終記事になります。
※ 本を読もうとすると毎回閉じてくるうちの愛猫です
はじめに
株式会社エイチームライフデザイン の @kopugです。
先日社内のエンジニアたちと どんな勉強の仕方をしている? というテーマで話す機会があったので、そこでの内容を今年のアドベントカレンダーの記事にしてみます。
対象読者
- 時間に限りがある中で、日常に追われ中々時間がとれない
- 世の中は日々変化していくので焦りはあるが、何から手をつけたら良いかわからない
- そして継続ができない
そんな悩みが少しは解消できる3つのポイントを書いていきます。
1. アウトプットをゴールに設定し、計画をたてる
本を読むでも、Udemyで動画を観るでも何でも良いのですが、勉強の最初に一歩はインプットから始まると思います。
ここで大事なのはそのインプットをした後に何をアウトプットするのかを最初に決めておくことです。(後からアウトプットが変わってもOK)
色々本を読んだり、ソースコードを追いかけたりしても、本当に自分はそれを身につけられているのか?成長しているのか?どこまで理解できたのか?インプットだけだとそこが中々見えてこずに、最後までやりきるのが難しくなった経験はありませんか?
知識を得て結果変わるのは自身の行動に繋がるところなので、その知識を得たからこそできるアウトプットをしていくとこの部分が見やすくなります。
例えば、本を読んだらそこで得た教訓や新しい知識はなんだったのか。そして今までの自分とこれからの自分では何が変わるのか?を文章としてアウトプットするというのも一つの方法です。(読書感想文とかこれに近いのかもしれません)
私は新しいプログラミング言語を学ぶ時は、シンプルなTwitterクローンを作るのを目標にしたり、何らかのフレームワークを使う場合はそこで使えるちょっとしたpluginを作ったり、それが有用だと思えばOSSとして公開したりしていました。
出来上がっていく過程の中で、今自分が分かることと分からないことが見えてきたり、しばらく進めていくとより良いやり方を知りそれを取り入れたりしていく事で、学習量に比例してアウトプットの質が変わっていくのを実感できるようになります。
2. 一気に手を広げない
これは良く自分がやってしまっていた失敗体験でもあるのですが、今回学ぼうとしていた事以外の分野にまで新たに手を広げてしまう事ってありませんか?
上の例のTwitterクローンを作る話でいうと、当初学ぼうとしていたのがGolangだったとして、学んで作っていく過程の中でUIが気になりだして、今まで使ったことがないフロントエンドフレームワークに手を出し始めるたり、インフラでいうとAWSじゃなくて今回はGCPでやってみようだとか・・。
どうせ作るなら、今まで使ったことがなく気になっていた環境で構築したいという誘惑に駆られる事があると思いますが、これをやっていくと終わらない未来が待っています。。(;´∀`)
それぞれの技術領域は一朝一夕で身につくものではないので、調べれば調べるほど奥深いものばかりです。
今回学ぶべき領域をフォーカスした上で、それ以外の分野は今の自分でもやれることだけにしておくのが無難です。
あとから新たに別分野を学ぶ際にここで作ったものをカスタマイズする等をして、まずは完成させることを目指します。
3. ツァイガルニク効果を活用する
勉強をするにしても、何かコードを書くにしてもキリが良いところまでやろうとしませんか?
それを中断したほうが効率が良いというやり方の話になります。
ツァイガルニク効果の説明を下記に引用します。
ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果とも表記する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツァイガルニク効果は色々なところで使われており、例えばシリーズもののテレビドラマや漫画でも、続きが気になる場所で終わることが多くありませんか?
中途半端なところで終わるからこそ、印象に残りやすく早く続きが観たいという欲求に掻き立てられる効果があるようです。
勉強をするにしても同様で、30分だけやる、90分だけやるみたいに時間を最初に決めておいて、時間が来たらどんな状態だったとしてもそこで中断するというのを意識的にやるようにすると、次に再開する時に集中できるまでの時間が早くなるという効果もあります。
この部分がまさにツァイガルニク効果の説明にある 人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象 を上手く活用し、効率的に集中を持続させるやり方になります。
まとまった時間を確保出来ることに越したことはありませんが、少ない時間しか確保できなかったとしてもキリの良いところまでやらずに中断をし、次に繋げていくことができれば、効率良くモチベーションも継続されていくことになるのでしょうね。
まとめ
年齢を重ねるごとに集中できる時間が短くなっていったり、ライフステージによっては自分のためだけに使える時間も限られていく事がありますが、効率良く自分に合うスタイルをみつけていきながら、生涯エンジニアリングを楽しんでいきたいですね!