初めに
弊社ではFirebaseに関わるGCP関連の状況や使い方について定期的に調査するチームFirestarterがあるんですが、そこで今までにない課金があることに気付いたので共有します。
結論としては、2022年10月からFirestoreのバックアップをStorageに保存するときに保存のデータ量での従量課金が有償化されたようです!
Firebaseの料金が急に上がったなぁという人はここに引っかかっていると思われます。
GCPコンソールの"お支払い"からレポートを選択し、プロジェクトとSKUで検索すると出てきます。
以下の公式ページの内容がこれに当たりそうです。
どうやって把握したか?
まず、あるプロジェクトで急に料金が上がっていたのがきっかけです。
その後、以下のことを調査して何が原因か探っていきました。
- 特殊なStorageの使い方をしているか?
- 特にそんなことはありませんでした。マルチリージョンのBucketを作ってるわけでもなくどこかに転送をしているわけでもないプロジェクトでした。
- バックアップをとっているか?
- ほとんどのプロジェクトでバックアップは取っているのでこれだけではわかりませんでした。
- 使っているStorage容量と料金がリンクしているか?
- gsutilコマンドを使えば容量はわかるんですがGCPコンソール上では把握できないのでここは実際にはしてないです。
- Firestoreのインポート/エクスポートを確認
- GCPコンソールからFirestoreのインポート/エクスポートのページにいくと今まで行ったエクスポートの詳細が確認できます。ここの容量と料金の対象となっている容量が一致していたのでビンゴ!
終わりに
料金改定されてもなお、まだまだお得感を感じるFirebaseですが、こういった料金改定がたまに発生するので、いろいろ把握しておくのが非常に重要だと思います。
Firestoreのバックアップはよく利用されるパターンなので、影響受けている人は多いと思いますが、他にも料金に変更があるので注意が必要かもしれません!
ちなみに、2023年4月1日にも料金改定が予定されているので見ておいた方がよさそうです!
先程貼った以下のリンクには2022年10月1日と2023年4月1日の変更が合わせて説明されています。
今回の件を発見したFireStarterはFirebaseについていろいろ調べているチームなんですがFirebaseに関わる本も出しているので、興味ある人は是非見てみてください!