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Google CloudFunctionsとServerless VPCによるIPの固定

Last updated at Posted at 2020-06-27

GoogleのCloudFunctionsは、完全サーバレスにて関数を作成することができます。
しかし、CloudFunctionsからの通信元IPアドレスは動的であり、セキュリティを担保できませんでした。元々、VPCという機能はありましたが、新たにServerlessVPCの機能が追加されました。そのため、CloudFunctionsからの通信を同一リージョンのゲートウェイを介して通信が可能となり、CloudNATを組み合わせることによりIPを固定化することができます。これで、FW等でのアクセス制限が可能です。

構築手順

※Googleアカウントを所持しており、GCPの操作ができることを前提としています※
1. ServerlessVPCアクセスにてコネクタを作成する。
2. CloudNATにてゲートウェイを作成する。
 ※同時にクラウドルータを作成
3. CloudFunctionsを編集し、コネクタを割り当てる.

1. ServerlessVPCアクセスにてコネクタを作成

1-1. GCPの管理コンソールから、"サーバレスVPCアクセス"を開く.

スクリーンショット 2020-06-27 21.26.39.png

1-2.コネクタを作成する.
  • 名前( 適当に決める )
  • リージョン( 関数を作成するリージョン )
  • ネットワーク( defeult )
  • IP範囲( 他と被らないセグメント )

スクリーンショット 2020-06-27 21.32.13.png

2. CloudNATにてゲートウェイを作成する

2-1. GCPの管理コンソールから、"CloudNAT"を開く.

スクリーンショット 2020-06-27 21.47.06.png

2-2.NATゲートウェイを作成する
  • 名前( 適当に決める )
  • リージョン( コネクタと同一の場所 )
  • ネットワーク( defeult )
  • クラウドルータ( ※ここで新規作成して名前だけ決める※ )
  • NATIPアドレス( 手動に変更し、IPアドレスを取得する ) スクリーンショット 2020-06-27 21.52.51.png

3.CloudFunctionsにてコネクタを適用

3-1.CloudFunctionsを作成または編集し、コネクタを適用し、下りのルーティングを変更します。
  • 下り設定( 先ほど作成したコネクタを選択 )
  • 下り設定( 全てのトラフィックをVPCコネクタ経由でルーティングに変更 )

スクリーンショット 2020-06-27 22.05.28.png

■補足(固定IPアドレスの確認方法)
  • ①GCPコンソール上のshell( gcloud compute addresses list )
  • ②GCPコンソールの( 外部IPアドレス )

スクリーンショット 2020-06-28 9.52.08.png

また、DialogFlowからフルフィルメントをDEPLOYすると、CloudFunctionsに関数が追加されますが、リージョンが変更されるように試してみましたが"us-central1"にしかなりませんでした。そのため、DialogFlowからDEPLOYする際は注意が必要です。指定する方法があればコメントお待ちしております。

以上です。

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