もはや手に入らなくなった情報等を個人的に載せておく場所です
MEG-DOS
S.P.S.から開発されたゲーム用ブートローダ。提供されるのはIPLとMSDOS.SYSとIO.SYSに相当するもののみで、インタプリンタは存在しない。
最終バージョンは不明。
MEGDOS.DOC内の詳細な記述は公開してはいけない可能性があるので当たり障りのない程度に紹介。
機能
MEG-DOSはMS-DOS 2.11のINT 21H系に準拠しているが、FCBを利用したファイルアクセスには未サポート。よってMS-DOSのCOMMAND.COMをSHELLに指定すると盛大にバグる。
ファンクションキー未対応・未実装
SHELLとして起動するアプリケーションを製作する際に気を付けるべき点が２つ存在する
- プロセスを終了してはいけない(インタプリンタシェルがないため)
- 致命的エラーの処理ルーチンを持つ必要がある(インタプリンタシェルがないため)
MEG-DOS for PC-9800 内容物
\
IO98.SYS
MEGDOS.SYS
CONFIG.SYS
\IPL
IPL98.2DD
IPL98.2HD
SAMPLE.ASM
SAMPLE.EXE
\DOC
MEGDOS.DOC
CHANGES.LOG
PC9801.DOC
SYSGEN.DOC
SAMPLE.DOC
\SYSGEN
SYSGEN.EXE
システムファイル
- IO98.SYS --- IO.SYSに相当 IO98.SYS以外にも他機種対応バージョンが存在するらしい
- MEGDOS.SYS --- MSDOS.SYSに相当
CONFIG.SYS
以下の4つをサポート。構文はMS-DOS準拠だが、デバイスドライバがMEGDOSに対応しているかは運。AUXレジスタとCONレジスタに対応しているとあるので、プリンタやRS232Cのドライバはあたるかもしれない。
FILES=
BUFFERS=
DEVICE=
SHELL= ←必須。COMMAND.COMではなく自作アプリケーションを指定。
IPLについて
IPL98.2DD <- 2DD 512bytes 9sectors
IPL98.2HD <- 2HD 1024bytes 8 sectors
これをSYSGENなる専用アプリで書き込むが、SYMDEBでIPLを書き込んだ後にIO98.SYSとMEGDOS.SYSをコピーしても同等の機能が得られる。MEGDOSのIPLはバージョンによって異なるが、手持ちのMEGDOSのIPLサイズは0000 - 01B6まで。手持ちのゲームにMEGDOSがのっかっていたらIPLを抜き出せるかもしれない（最後がCBで終わるはず)
※SYMDEBを使ったIPLの転送方法例
A>SYMDEB
-F 100 5FF 0
-N IPL98.2xx
-L
-N
-W 100 1 0 1 <- Bドライブに転送する。Dドライブに転送したかったら100 3 0 1
-Q
SYMDEB（MS-DOS 3.3以降は拡張機能セットに付属）持ってない人とか、そもそもエミュレータ前提で動かす人はフロッピーイメージの先頭領域をバイナリエディタで直接書き換えると良い
対応デバイス
フロッピードライブは4台まで認識可能、フォーマットは以下の4種類のみ
- 2DD 512bytes 8sectors
- 2DD 512bytes 9sectors
- 2HD 1024bytes 8sectors
- 2HD 512bytes 15sectors
GR-DOS 2.1
グリーンシステムが開発したゲーム用ブートローダ。MEG-DOSと異なり簡易インタプリンタが付属する一方、フロッピーは2HD限定。
最終バージョン2.10Lはサポート廃止後フリーウェアになった。
リンク切れなのでwebarchiveで検索すると良い
仕様はgr960305/Gr_dos30.txtに書いてあるので割愛
FORMATG
GR-DOSのフロッピーを作るプログラムなのにGR-DOS上で実行しなければならないという卵が先か鶏が先か問題を抱えている。
ドキュメントを見る限り、MS-DOS上では1枚作る毎にリセットをかける必要があるらしい。つまりMS-DOS上でも1枚までならセーフ。実機で1枚作って問題なく起動できたんだから大丈夫
FORMATGではIPLとGR_DOS.SYSが書き込まれ、GR_DOS.SYSがインタプリンタを兼用する。
他のユーティリティはどこ？
ドキュメントに記載されている他のユーティリティはアセンブラのみの収録であるため、TASMかMASMでコンパイルする必要アリ
ソースコードはgr9603t1, t2に収録されている。