はじめに
表題の通り、今更メモリ1Gしかないラズパイ2Bでmirakurunを動かします。
(アンテナ線のコネクタが直射日光の当たるところにしかないので、サーバーと分離させたかったのです。)
環境
Linux raspberrypi 4.19.63-v7+ #1249 SMP Thu Aug 1 16:26:30 BST 2019 armv7l GNU/Linux
PX-S1UD V2.0
ACR39NTTCom (B-CASカードリーダー)
node v10.15.2
mirakurun@2.11.0
必要ソフトウェア類のインストール
PX-S1UDのモジュール
wget http://plex-net.co.jp/plex/px-s1ud/PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
unzip PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
sudo cp PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1/x64/amd64/isdbt_rio.inp /lib/firmware/
再起動します
カードデーモン
sudo apt install pcscd libpcsclite-dev libccid pcsc-tools
sudo pcsc_scan
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)と認識されていればOKです。
Ctrl + C で終了します。
node
sudo apt install nodejs npm
Mirakurunはnodeのバージョン8,10 (安定板)のみサポートしています。
sudo npm install -g npm
npmを更新しておきます。
recdvb
B-CASのライブラリであるarib25をインストールします。
sudo apt install build-essential git automake cmake g++
git clone https://github.com/stz2012/libarib25.git
cd libarib25
cmake .
make
sudo make install
チューナーへのフロントエンドであるrecdvbです。
wget http://www13.plala.or.jp/sat/recdvb/recdvb-1.3.2.tgz
tar xvzf recdvb-1.3.2.tgz
cd recdvb-1.3.2
./autogen.sh
./configure --enable-b25
make
sudo make install
recdvb --b25 --strip <物理チャンネル> <秒数> test.m2ts
テスト録画ができます。
Mirakurun
いよいよ本命です。
サービス管理ソフトであるPM2をインストールします。
sudo npm install pm2 pm2-logrotate -g
Mirakurunをインストール、サービスとして登録します。
sudo npm install mirakurun -g --unsafe-perm --production
sudo mirakurun init
sudo mirakurun config tuners
- name: PX-S1UD-1
types:
- GR
command: recdvb --b25 --dev 0 <channel> - -
isDisabled: false
最終行に追記します。
sudo mirakurun restart
しばらくするとepg取得が始まります。
十五分後くらいにcurlを叩くとチャンネルスキャンが始まります。
curl -X PUT "http://<ラズパイのアドレス>:40772/api/config/channels/scan"
vlc等から
http://<ラズパイのアドレス>:40772/api/channels/GR/<物理チャンネル>/stream
を開くとストリーミング再生できます。
最後に
以上で作業は終了です。あとはm3u8ファイルを作るなりリモートのchinachuから接続するなりしてください。
追記(2019/09/22)
数週間稼働させてみたところ、メモリを使いつぶしてRaspbianが停止してしまいました。
週一回くらいは再起動したほうが安心できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。