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AI駆動開発のその先。人間の時間感覚と新しいリズムの話

Last updated at Posted at 2025-05-06

爆速AI時代の指揮者として生きる:人間の時間感覚と新しいリズムの話

このゴールデンウィークは、ほとんど人間が介在しない形による新しいAI駆動開発を進めていました。実はこの記事を書いている今でも私の隣ではAIが自動的に動いています。私はこれをAI Code Gardening(ガーデニング)と呼んでいます。種から育てて大きくしていくという願いを込めた言葉です。

AI Code Gardening -Seed to Scale-は、AIを生命体のように見立てて共創するという考え方が特徴です。そしてAI Greenhouseと呼ぶ知的ドキュメント生成の場を作ります。

今話題のバイブコーディングと似ていますが、データ構造などに着目する点が違っていて、実際やってみてその生産性は目を見張るモノで、とんでもない時代がきたと感じています。

AIによる開発・生産が日常になりつつある今、私たちはこれまで経験したことのない速度と創造性の世界に足を踏み入れています。私自身、構想に従ってAIを活用する日々の中で、以前では考えられない速度と密度でアウトプットが生まれており、自分が“指揮者”であることの意味を考えるようになりました。

ちなみに、この記事は、私のことを学習したAIとの共創作品となっています。思考由来のアウトプットである記事や、プログラムに関しては、こういったGreenhouse的アプローチ適切だと感じています。


🎻 AIとの対話は、もはや指揮であり共演である

通常、人にタスクを頼めば、戻ってくるまでに半日〜数日かかることも珍しくありません。しかし、AIは2分で返します。それも、十分に価値のあるアウトプットをです。

この圧倒的な速度は魅力である一方、思わぬ“新しい疲れ方”をもたらします。私たちの脳は、常に「見守りモード」に入り、思考が常時起動しているような状態になるのです。しかも、次々と「もっとできる」「もっと成果を得られる」という期待が生まれ、24時間ずっと動き続けたいという欲望にすらなっていきます。


🧠 この状態に近いものは、過去にもあった

  • 創業者や経営者:成長を止められない責任の重圧
  • 高速金融アルゴリズム監視者:自分では制御できない速さに巻き込まれる疲労
  • 医療現場の当直医:常に反応を求められる環境下での潜在的ストレス

しかしAIの場合、異なるのは“本人の要求でスピードが加速する”点です。頼めば頼むほど成果が返り、期待が加速し、休むことへの罪悪感すら生まれます。


🧭 どう考え、どう指針を立てるべきか

以下の3つの軸で、自分自身のリズムを整えることが必要だと考えています。

① 時間感覚の再定義:意味的労働量を見積もる

AIを活用した1時間は、体感としては従来の10〜20時間分に相当します。しかも並列できる作業も増えます。であれば、「今日は3時間動けば十分」といったように、処理量ベースの労働設計に切り替える必要があります。

② 期待のマネジメント:成果よりも深まりを大切に

「24時間やればすごいものができる」という期待は、情報爆発に対する幻想であり中毒でもあります。
大切なのは、“何を深めたいか”を決め、それ以外の成果は意図的に放置する文化を自分に許すこと。

③ AIとの関係性の再設計:見守りではなく共生へ

「AIの進捗を監督する」のではなく、「自分がAIと共に居る」状態を目指す。
AIには以下を任せ、自分の脳内リソースを温存します:

  • 日次の進捗要約
  • 異常が起きたときだけ通知
  • 人間の関与が必要なタイミングだけをピックアップ

🌱 生き方が求められる時代

AIが発展してくると、より自分に向き合って、自分は何がしたいのか?を内省することが大切な気がしています。Code Gardeningという生命体を表す言葉を採用した理由は、これからは生きるという意味がより現れ出てくるだろうなと思ったからです。


✍️ おわりに

AIが爆速で動ける時代に、私たち人間はどうやって自然なリズムを保ち、指揮者としての“間”を保つか。これは単なる生産性の問題ではなく、どんな人間でありたいかという倫理の問いでもあります。

この指針は、まだ途上です。また何か感じるものがあったらアップデートしていきたいと思います。

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