この記事はニッセイ情報テクノロジーPS事業推進室 アドベントカレンダー2024の8日目の記事になります。
最近、アジャイルやプロダクトについて説明を求められることが増えたため、ウォーターフォールが中心の固い開発のメンバーがアジャイルやプロダクト開発を行う際にお勧めの動画を10個厳選して紹介します。
以前の記事 では本を紹介しましたが、本は苦手な方もいますので、最近は動画を良く紹介しています。
毎年たくさんのカンファレンスが開かれ、その発表動画が無料で公開されています。毎日1件以上のペースでクオリティの高い動画がどんどん産み出されています。私は4年前にアジャイルをやり始めた時はそのような動画は全く知らなかったのですが、見始めてみると実践知が詰まっており非常に勉強になりますし、やる気ももらえます。
一方で動画が多すぎて、どの動画を見ればよいかわからないという声も多いため、個人的な好みで、4年前の自分にお勧めしたい動画を10個選んでみました。
①アジャイル開発の基礎知識
まずは、永和システムさんの「アジャイル開発の基礎知識」の動画です。リンクはアジャイルソフトウェア開発宣言の内容ですが、他にもスクラムを中心にアジャイルの基礎内容を理解することが出来ます。
1本数分という短さも見やすいですし、無料とは思えないクオリティの高さとなっています。本当にアジャイル初めての場合はこの動画集を見ておくととても良いと思います。
「アジャイルって何?」という疑問を持つすべての人に、この動画は最良のスタート地点になるでしょう。まずはこの動画集を見て、アジャイルの世界への一歩を踏み出してみてください。
②スクラムガイドに載っていないスクラムのはじめかた - チームでスクラムをはじめるときに知っておきたい5個のコツ
Scrum Fest福岡2024で及部さんが説明してくれた内容になります。
①のようなアジャイルやスクラムの説明動画は他にもいろいろありますが、実際に導入するとなった場合にどんな点で悩むのかという実地に合った内容がまとまって説明されている動画は少ないため「理論から実践への橋渡し」をしてくれる貴重な動画として、ぜひ視聴をおすすめします!
③スプリントレビュー Deep Dive
RSGT2023でRyuzeeさんが講演してくれています。
この動画以外にもスクラムのDeepDiveシリーズとしていくつか動画がありますが、どの動画も「スクラム実施してから何か上手くいかないなぁ」と思ったタイミングで見て、その後スクラムガイドを読むと必ず答えが見つかると思います。
一回だけ見る動画というよりは該当のスクラムイベントで困った時に何回見ても気づきがある内容となっています。
④シリコンバレーのプロダクトマネージャー達に見る、 覚悟を決めたPMは何が違うのか?
PMCONF2023で曽根原さんが発表している内容です。PMCOFは全体的にキラキラした印象が強いですが、この講演はわりと骨太の内容になっています。
PMCONFは華やかな印象を持たれがちですが、この講演では「覚悟を持つPMとは何か?」というテーマを通じて、プロダクトに真剣に向き合うための実践的な視点が共有されています。
シリコンバレーの成功事例だけでなく、プロダクト開発での挑戦や責任感を伴う意思決定の重要性など、あらゆる現場に共通する学びが詰まっています。
プロダクトマネジメントをこれから学びたい方はもちろん、すでに経験のあるPMにとっても、「自分の取り組みに欠けている視点」に気づかされる内容です。
日々の業務を見直し、より良いプロダクトを生み出すためのヒントを得たい方にぜひおすすめです。この動画を通じて、覚悟を持つPMの姿勢を体感してください。
⑤「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法
RSGT2023で森さんが登壇した内容です。プロダクトマネジメントに関してチームでどのように向かっていくかという点を説明してくれており、非常に考えさせられる動画になっていてチームメンバー皆に見てほしい内容となっています。
⑥質とスピード特別編 〜 現代のソフトウェア開発にキャッチアップしていくヒント〜)
アジャイルやプロダクトについて進める際には、エンジニアリングについても考えていかないといけないですが、伝統的な企業ではこの点に関する理解が合わず、関係者で齟齬が生じるケースが多いと感じています。
t-wadaさんはこの「質とスピード」に関して何回もお話しされていますが、この内容はシステムに携わる方は必ず見ておいてほしい内容となります。(この動画自体はAWS Dev Day 2023 Tokyoのものを持ってきています)
⑦RESEARCH Conference 2024: 特務機関NERVはリサーチしない……はずだった / ゲヒルン株式会社 石森 大貴
上記アジャイル開発やプロダクトマネジメントやエンジニアリングといった話に関して、突き詰めたメンバーでチームで運営を進めていくとどんなことが出来るか?といった事がわかる非常に印象的な動画です。
ゲヒルン株式会社の石森大貴さんの想いや価値観、チームの技術力についてはプロダクトを作っていくメンバーには一度は見てほしい動画となっています。
⑧エンジニア組織の経営論 〜エモい開発と売上数字は両立するか〜
RSGT2024で漆原さんが説明してくれている内容で「組織的にどのように運営を進めていくか?」というヒントが詰まった動画です。
視聴者から「これを見て元気が出た」という声が多いのも納得の内容で、組織運営に悩むマネージャーや、日々の業務に行き詰まりを感じているエンジニアにとって、強いモチベーションを得られる講演です。
「エンジニアとして楽しむことと、成果を出すことを両立させたい」と考えるすべての方に、この動画は新たな視点とエネルギーを提供してくれるでしょう。元気をもらいながら、エンジニア組織の未来を一緒に考えてみませんか?
⑨大企業を変革せよ!「すごいリーダー」不在のアジャイルチャレンジ
スクフェス福岡2023で西内さんが発表してくれた内容です。大企業の中でAgileを始めていく際の悩みを現場のメンバーがリーダーとしてどのように動いていったのか後押ししてもらえる動画です。
「組織の壁に阻まれている」「どうやってアジャイルを始めればいいかわからない」といった悩みを抱える大企業の現場メンバーやマネージャーにとって、背中を押してくれる力強いメッセージが詰まっています。現場から組織を変える可能性を感じてみませんか?
⑩「あなたすごい人、私ふつうの人」を乗り越える!経験をプロポーザルにしてみよう - Scrum Fest Niigata 2023
最後は番外編ですが、スクフェス新潟でことねさんが発表してくれている内容です。アジャイルやプロダクトについて深めていくときは社外へ発信することが非常に大事だと考えています。
私も数年前までは自分が発表するなんてことは全く考えていませんでしたが、この動画をもとに色々と発信活動をすることで自分自身や組織が変わっていく実感を持てているため、今までの動画を楽しめた一方、発表なんて自分には関係ないと思っている方こそ見てほしい内容です。
以上、おすすめの動画10選でした。読んでいただきありがとうございました。皆さんのお勧めも教えていただけると、とても嬉しいです。